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2024年10月の読書メーターまとめ

chanvesa
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146ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

chanvesa
「日本の思想」で「(さきにのべた)無限責任の厳しい倫理は、このメカニズムにおいては巨大な無責任への転落の可能性をつねに内包している。(42〜43頁)」は古い問題ではないように感じる。「思想のあり方について」の「共通のカルチュアで結ばれたインテリ層というものが存在しないタコツボ型社会の反映」(152頁)は、インテリという言葉が意味を持たなくなった現在で、1960年代からコミュニケーションの技術は著しく進歩しているのに、より深刻になっているように思える。
chanvesa
2024/10/19 17:43

「『である』ことと『する』こと」の「日本の近代の『宿命的な』混乱は、一方で、『する』価値が猛烈な勢いで滲透しながら、他方では強じんに『である』価値が根をはり、そのうえ、『する』原理をたてまえとする組織が、しばしば『である』社会のモラルによってセメント化されて来たところに発している」(193頁)は、「する」能動的・主体的で近代的な外来種的な文化と、土着の「である」文化とのせめぎ合いのような気がする。

chanvesa
2024/10/19 17:45

「近代日本の思想と文学」の「およそ人間臭い筈の政治からしばしば甚だしく非人間的な結果がうまれるところに、政治的なるものの最大のパラドックスが潜んでいる。(98頁)」非合理主義と反知性主義。宗教と政治の問題。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

chanvesa
「日本の思想」で「(さきにのべた)無限責任の厳しい倫理は、このメカニズムにおいては巨大な無責任への転落の可能性をつねに内包している。(42〜43頁)」は古い問題ではないように感じる。「思想のあり方について」の「共通のカルチュアで結ばれたインテリ層というものが存在しないタコツボ型社会の反映」(152頁)は、インテリという言葉が意味を持たなくなった現在で、1960年代からコミュニケーションの技術は著しく進歩しているのに、より深刻になっているように思える。
chanvesa
2024/10/19 17:43

「『である』ことと『する』こと」の「日本の近代の『宿命的な』混乱は、一方で、『する』価値が猛烈な勢いで滲透しながら、他方では強じんに『である』価値が根をはり、そのうえ、『する』原理をたてまえとする組織が、しばしば『である』社会のモラルによってセメント化されて来たところに発している」(193頁)は、「する」能動的・主体的で近代的な外来種的な文化と、土着の「である」文化とのせめぎ合いのような気がする。

chanvesa
2024/10/19 17:45

「近代日本の思想と文学」の「およそ人間臭い筈の政治からしばしば甚だしく非人間的な結果がうまれるところに、政治的なるものの最大のパラドックスが潜んでいる。(98頁)」非合理主義と反知性主義。宗教と政治の問題。

が「ナイス!」と言っています。
chanvesa
ドキュメント編との繰り返しの部分も一部あるが、2号機の地震発生から3日間RCICを中央制御室の運転員がとっさの判断で電源喪失前に起動したことが、東日本壊滅を回避した要因の一部とあったろうし、複雑に絡み合った要素で現在があるのだと強く思わせる。3号機は注水の量やタイミングによって、想定より破壊のレベルが酷かったこともそうであろう。あらゆる要素を計器でチェックしてコントロールされているシステムは、電源喪失により、特に水位計が読めなくなった時点で、事故対策されていた方々は暗闇で動くようにどれほど恐ろしかったか。
chanvesa
2024/10/13 09:00

「吉田所長は、はずは絶対だめだ、ちゃんと確認してから言えとおっしゃってるんですけど、実は、発話数が多いからというのもあるんですが、吉田所長本人がいちばん『はず』をおっしゃっていました」(341ページ)エンジニアにとっての信条を無意識に覆してしまう程の、危機と混乱、そして同時並行で複雑に発生する問題。再稼動に向けてBWRプラントも動き出しているが、やはり何かあった時の不安な面は拭いきれない。

が「ナイス!」と言っています。
chanvesa
3.11の日、土日と緊急特番をやその後のドキュメンタリーをテレビで見ていたが、検証が進み、さらなる危機に陥らなかったことが偶然の産物であったり、そして検証もまだできない不明点があること、重く伝わってくる。強い責任感を持って決死の覚悟で現場に向かう作業員の方がたくさん出てくるが、ヒロイズムを煽る表現でなくても感動的である。警備会社の幹部の方のサイトから退避前のメモの遺書の内容と写真、そして事故の収束作業が若干落ち着いてから、遠隔操作のロボットの会社の社長の吉田所長の会話(336頁〜)は大きな印象を残す。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/08/24(4842日経過)
記録初日
2011/08/01(4865日経過)
読んだ本
659冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
240241ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
659件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
職業
営業・企画系
現住所
大阪府
自己紹介

町田康、武田百合子、ゼーバルトが好きな作家、ナボコフ、ウルフ、フォークナーが気になる作家です。

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