「近代日本の思想と文学」の「およそ人間臭い筈の政治からしばしば甚だしく非人間的な結果がうまれるところに、政治的なるものの最大のパラドックスが潜んでいる。(98頁)」非合理主義と反知性主義。宗教と政治の問題。
「『である』ことと『する』こと」の「日本の近代の『宿命的な』混乱は、一方で、『する』価値が猛烈な勢いで滲透しながら、他方では強じんに『である』価値が根をはり、そのうえ、『する』原理をたてまえとする組織が、しばしば『である』社会のモラルによってセメント化されて来たところに発している」(193頁)は、「する」能動的・主体的で近代的な外来種的な文化と、土着の「である」文化とのせめぎ合いのような気がする。
「近代日本の思想と文学」の「およそ人間臭い筈の政治からしばしば甚だしく非人間的な結果がうまれるところに、政治的なるものの最大のパラドックスが潜んでいる。(98頁)」非合理主義と反知性主義。宗教と政治の問題。
「吉田所長は、はずは絶対だめだ、ちゃんと確認してから言えとおっしゃってるんですけど、実は、発話数が多いからというのもあるんですが、吉田所長本人がいちばん『はず』をおっしゃっていました」(341ページ)エンジニアにとっての信条を無意識に覆してしまう程の、危機と混乱、そして同時並行で複雑に発生する問題。再稼動に向けてBWRプラントも動き出しているが、やはり何かあった時の不安な面は拭いきれない。
町田康、武田百合子、ゼーバルトが好きな作家、ナボコフ、ウルフ、フォークナーが気になる作家です。
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「『である』ことと『する』こと」の「日本の近代の『宿命的な』混乱は、一方で、『する』価値が猛烈な勢いで滲透しながら、他方では強じんに『である』価値が根をはり、そのうえ、『する』原理をたてまえとする組織が、しばしば『である』社会のモラルによってセメント化されて来たところに発している」(193頁)は、「する」能動的・主体的で近代的な外来種的な文化と、土着の「である」文化とのせめぎ合いのような気がする。