
前半は困ったダメな事例を具体的に取り上げていましたが、第3章は一転して、経営学者・坂本光司氏の著書などに出てくるような真っ当な企業や富山県の真っ当な行政の事例が紹介されていて、やはり経営者の資質や見識の差が顕著です。損しているようでも長期的にはちゃんと得を取るような施策が簡単ではない、ということかとも思いますが、巻末に石破茂氏の言葉が引用されているのも示唆的でした。アベ周りより明らかに真っ当ですので、それゆえ足を引っ張られたのでしょう。これはこれで他人事ではない本ではありました。
放射線照射の影響は鼻の皮膚や鼻毛とか以外にも前歯にかなり出て、作中ではいずれ入れ歯になるだろうともあり、実際バスで頻繁に近くの歯科医にも通っていました。…Wi-Fi等も繋がらないのでレンタルDVD店を見つけたりと、時間の余る入院生活も楽しみつつまんがの素材になるように工夫もされていたのでしょうか。首都圏の大雪やソチオリンピックなど当時の話題も出てきていました。…治療中も個人差は結構あったようで、鼻に異変の出ない患者さんもいたようです。とりあえず今のところ再発もされずに引き続きマンガを描いているのは良いです
亡父は肺腺癌で抗癌剤治療をしていましたが寛解することもなく死去しましたので、中川さんは治療も効くという幸運もあったのでしょう。…長男は高校生で海外留学中、長女は小学生で母が腰を痛めていたので雪かき等が大変だった(あの頃の私は多摩地区に住んでいたので確かにかなりの雪に降られて参っていました)とか、小学校の卒業に関連する儀式で父親は壇上に並ばされて云々とか、退院後は大阪や敦賀、三島に宿泊する話も出ていました。※粒子線医療センター: https://www.hibmc.shingu.hyogo.jp/
先日読んだ出生率低下に関する著者の本にも通じる問題点でしょうが、妊娠したら辞めさせたり嫌がらせをしたりが横行する企業からまともなものが出てくるはずもないです。ダブルワークをしても安定しなかったり、あるいはワーキングプアに陥って先の展望も持てず、生活設計等も見出せない層はいて、それは決して自己責任などという安易な言葉でくくれるようなものではないはずなのですが、会社人、に陥ると視野狭窄するのが当たり前のようになってしまいます。その積み重ねが日本の失われた30年なのでしょうし、アベノミクスでも当然ダメでした。
前半は困ったダメな事例を具体的に取り上げていましたが、第3章は一転して、経営学者・坂本光司氏の著書などに出てくるような真っ当な企業や富山県の真っ当な行政の事例が紹介されていて、やはり経営者の資質や見識の差が顕著です。損しているようでも長期的にはちゃんと得を取るような施策が簡単ではない、ということかとも思いますが、巻末に石破茂氏の言葉が引用されているのも示唆的でした。アベ周りより明らかに真っ当ですので、それゆえ足を引っ張られたのでしょう。これはこれで他人事ではない本ではありました。
個々の勤務先によっても実態はピンキリで、無能な管理職などがいると組織が疲弊しますし、横断的で有機的な組織がないと改善されません。…産婦人科も婦人科と産科に分けたり、手術に関しては医師ごとへの個別報酬なども検討する余地があるようです。…いわゆるジェンダーギャップも相変わらずで、ここは戦わないと道は開けないのでしょう、締め付けによる閉塞感などが日本の社会に蔓延している実態、本文でも事例が多々出てきています。…鈴ノ木ユウ氏の「コウノドリ」という名作マンガにもこの辺の問題はひと通り出てきています。助産師の有効活用
も重要事項でしょう。…夜勤・当直も体力的にきついのはいうまでもないです。…NICUについての記述も多く、やはり集中治療なので手間がかかります。医療費について論議している政治屋が現場の実態をどれだけ把握しているのか?…あとはアレルギー対策なども大変ですし、新生児が傷害を負っても当然そうです。…割と上手く回っている事例も紹介されていて、NICUに保育士を配置したり、詳細は本文を読んで欲しいです。多くの方に読んで欲しいですし、文庫化も期待したい本です。名著とかではないですが、現状報告等にはなっています。
食管法が出てきた理由なども取り上げているような感じですが、著者ご本人の考えているところがもうひとつ伝わりにくい本でした。国家改造や日本なりの革命や改革についてのあらましを述べようとはされていて、個別の事例は一定、参考にはなるので索引があるのが良いのですが、まとまりをとりにくいです。大東亜共栄圏の虚妄が結果的に炙り出されるような本にはなっているのでしょうか。戦争責任論やいわゆる京都学派の話などは悪くはありませんでした。ただ、再読するかというと、どうでしょうか。
ファシズムや恐怖政治と陰謀論の関係も全く他人事ではなく、カッシーラー氏と同様、どうしようもないと小馬鹿にしていたらあっという間に追い込まれかねませんし、アベ一強の後にその劣化コピー的な高市早苗首相が出て来たりもしているので、本文でも詳しく取り上げられているフィリピンのマリア・レッサ氏とその仲間の戦い(ドゥテルテを持ち上げているblog記事等も結構見てウンザリしました。逮捕された現状を見ても誉めるのでしょうか)は良く見ておくべきでしょう。ファクトファーストピラミッドも重要ですが、知的な基礎体力をつけておく
重要性も強く感じます。…ホックシールド・会田弘継・金成隆一・古田大輔各氏の著書や「現代アメリカ政治とメディア」(東洋経済新報社)「全体主義の起源」(アーレント、みすゞ書房)「フランス革命の政治文化」「社会分断と陰謀論ー虚偽情報があふれる時代の解毒剤」(文芸社)といったあとがきに名前の出てくるあたりも読んでみようと思います。
の影響もあり、見下すようになるのが分かりやすいです。…文学作品でも一方的に後進性や享楽性、激情性やロマンティシズムを見出したりしているような例が割と具体的に取り上げられてはいます。ただこの辺よりはもっと文化人類学的な手法で分析するようなものを見て行った方が本質的なところに辿り着きやすかったかも知れません。…東アジアの儒教文化圏・漢字文化圏だったというような共通項も多いだけに、ことさらステロタイプな差異を見出す俗論も横行したような気もしますし、そこは今でも残っているのでしょう。そんなところです。
まぁ読書はかなり好きですSNSは@toosekitetu/@tohsekitetu等、そこそこしておりますね。ちょっと諸事情で、今は障害年金等で細々と暮らしております。
困ったことに、説明も一切ないままAmazonカスタマーレビューが凍結されましたし、アメブロまでそんな感じなんで、読書メーターで再起をはかります。長い感想等は別途twishortにまとめますね。FacebookやInstagram等のSNSも使っていますよ。
過去分も極力、記憶の範囲で取り上げていますが、読了日、概ね記録・記憶等がしっかりしていないものも多いので、日付は目安と思っていただければ幸いです。
雑食ですので、古典的な文学作品から陳腐?な成人まんが等々まで載せていますので、その辺はご留意ください。
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先日読んだ出生率低下に関する著者の本にも通じる問題点でしょうが、妊娠したら辞めさせたり嫌がらせをしたりが横行する企業からまともなものが出てくるはずもないです。ダブルワークをしても安定しなかったり、あるいはワーキングプアに陥って先の展望も持てず、生活設計等も見出せない層はいて、それは決して自己責任などという安易な言葉でくくれるようなものではないはずなのですが、会社人、に陥ると視野狭窄するのが当たり前のようになってしまいます。その積み重ねが日本の失われた30年なのでしょうし、アベノミクスでも当然ダメでした。