二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記 - (美人開花シリーズ) >> 二十四節気カレンダーをめくる生活に馴染んできたので、もう一歩前進。1年分を一気に読むとそれで満足してしまうので、暦が進むごと読み進めるスタイルで、1年かけて読むことにしました。
長期で歴史を見ると、化石エネルギーを使用することで人間一人の能力をはるかに超えて生産することができるようになった。これにより農業従事者が減って工業従事者が増えた。さらにエネルギーが安価になり、工業従事者が減ってサービス業従事者が増えた。ここで現在、AIが出てきてサービス業従事者が減ることになるのか。そしてAIはとんでもなくエネルギーを喰う。今新たな革命と呼ばれるのはそこも含めての話なのだろう。
例えばとアンケートを取ったところ、いちばん賛同を得た社会政策は❴消費税100%、ベーシックインカム毎月10万円+医療・保育・教育・介護等社会福祉すべて無償かつ社会保険料負担ゼロ❵だった。そこで小川さんは確信する。国民が本当に嫌なのは「税」ではない。税を安心して預けられない「政治」なのだと。ああ、政治を信頼することができればどんなにラクだろうか。しかし政治家も国民の判断力を信頼することができない、そんな日本では実現は難しいだろうなと嘆息する。
ミクロ企業は効率が悪いという話。管理する側から言えばそりゃ効率は悪い。しかし一企業の固定費率が高くなりがちなのも社員の守備範囲が広くなりがちなのも、一概に悪いことではない。新しいITツールの取入れが遅いとの指摘は図星だった。規模が小さいからIT化の効果を感じづらく、効率の悪い方法で不便を感じない。最先端会計ソフトの必要も感じない。とはいえ、最近は中小企業向けの諸アプリも充実してきており、それなりに取り入れてはいる。問題は、企業が成長しない点なのだと解釈する。社員、経営者共に教育への貪欲さが必要だろう。
常識が全て根底から変わっていく、という経験を今の日本人はしたことがない。例えばイギリスでは最低賃金を毎年4.2%上げ続けた結果、20年で2倍になったという。それっておかしくないか? それが経済のあるべき姿である、という考えがどうも私は馴染まないのだが(だって20年経ってもニンジンはニンジン、親子丼は親子丼やろ)、資本主義諸国がその方向で動いている以上、同調しなければ脱落するだけである。毎年4.2%以上の昇給、か。労働分割による専門性向上も、歯車の歯が細かくなるだけで良いことだとは思わないがなあ。
内田先生『なるほど。さすが、岡田斗司夫は鋭い!いまの例はほんとすごい。よくわかった。マネジメントね。複数世界の自分をマネジメントしてる姿を見せるのが、「素の自分」を見せているっていう。そうか、それがある意味で親しみや信頼の表現なんだ。大切な人の前では誠実でありたいからこそ、第二世界でのふるまいをあえてご覧に入れる、と。』
日本はイギリスに比べ大人も子供も教育が足りていないと感じた。大人が政治や民主主義について日常的に議論することや、また中学2年生に課す課題として、社会問題についてのスピーチ原稿をまとめさせるとか、大人と同様に投票するイベントを設け、EU離脱、気候危機などに関する政策を読んで議論させるとか、日本には無いものだ。事実を共有して、異なる立場間で対話をする習慣が、作法が、日本人にはほとんどないのではないか。大人も子供もその面での成長が阻まれている。それはいま日本の建設的な社会設計を阻害している主要因なんじゃないか。
本は買って読む派。
本棚とKindleの両方で積読しています。
<ジャンルの配分目標>
フィクション(小説)45%
ノンフィクション(エッセイ)10%
ノンフィクション(ルポ、学術、趣味実用)45%
環境、自然、動物、人間、武術に関心があるみたいです。
歳を重ねるごと興味が広がり、読みたい本が増える加速度との板挟みです。できるだけ偏らないように、1冊読み終えたら違う種類の本を選ぶようにしています。
その結果、一見しっちゃかめっちゃかな選本ですが、大切にしたい核はしっかり一貫していることに、自信を覚えはじめています。
お気に入りは関心の似た方、感想に尊敬の感を持った方にしています。お義理では返しません。読み友さんの感想やつぶやきを読むのは楽しみですが、本に関係ないつぶやきが余りに多い方には、そっとさよならします。
<好きな作家リスト>
◆国内◆ 内澤旬子 内田樹 小野不由美 開高健 小松左京 佐野洋子 高野秀行 田口ランディ 種田山頭火 恒川光太郎 寺田寅彦 中島敦 中島らも 南木佳士 半藤一利 福岡伸一 森下典子 養老孟司
◆国外◆ アゴタ・クリストフ イーユン・リー オリヴァー・サックス ケン・リュウ サキ サマセット・モーム ジュンパ・ラヒリ ショーン・タン スティーヴン・キング マイケル・クライトン メイ・サートン (50音順)
<好きな出版社リスト>
亜紀書房 英治出版 光文社(古典新訳文庫) 草思社 築地書館 早川書房 ポプラ社(百年文庫) みすず書房 (50音順)
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
内田先生『なるほど。さすが、岡田斗司夫は鋭い!いまの例はほんとすごい。よくわかった。マネジメントね。複数世界の自分をマネジメントしてる姿を見せるのが、「素の自分」を見せているっていう。そうか、それがある意味で親しみや信頼の表現なんだ。大切な人の前では誠実でありたいからこそ、第二世界でのふるまいをあえてご覧に入れる、と。』