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2025年11月の読書メーターまとめ

Sakie
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2025年11月に読んだ本
8

2025年11月のお気に入られ登録
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Sakie
俳句で鍛え抜かれた言葉選びの妙が心地よいエッセイ。俳句というものは、限られた字数に情景と想いを詰めるもの、と認識している。読み手側にも想像力と言葉の豊かさが問われる。紹介された投句はどれも素敵。さらに夏井さんの解説がぷわーっと想像力を拡げてくれるので、思わず涙ぐんでしまう箇所がいくつもあった。「北風やいのちがつぶれちゃうじゃないか」など切ない。夏井さんは、自分の脳から生まれるものは概ね自分以下でしかない、と喝破する。日々の不意の言葉を拾い、書き留め、句に仕立てる営みの豊かさ。言葉は人を癒やしもする。
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

Sakie

月に18冊読んでも、21冊買うたら減らんのやんか?と自分に説教する。自分の中で限度と想定していた積読数365冊に近づいてきた。一日一冊読んでも一年で捌けない本の数。2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/132173/summary/monthly/2025/10

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
8

Sakie
好きだな。怪談や民話を土台にした短編集。それぞれがゆるくつながりあっていたり、つながっていないようだったりながら、人ならぬ者たちが活躍の場を得て活き活きと動き始める。それがまあ、たくましい。私も汀さんみたいな仕事だったら営業してみたい。やりがい、あるもの。女性活躍とかダイバーシティとか堅苦しいんでなくて、人が楽しんで働いているのって、見ていて嬉しいもの。女と男の絶望の量が同じになったら、そのほうが生きやすいかも、というくだりがあるけれど、どうもそうはならない。ならば尻尾を風になびかせて駆けるのが好い。
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Sakie
壮大な思考実験。過疎地を「風の谷」として再生する構想は、総論としては難しい。しかし既に人口減少・赤字まっしぐらの地方に持続可能な未来は可能か、即ち都市集中型でない日本は可能か、同時に災害へのレジリエンス構築などは喫緊の課題。散漫な章もあるにせよ、各論は注目に値する。税収増加を前提に維持するインフラは早く諦め、変革を進めねばならない。各種の技能に長けた人材を育てることと、外部への支払を抑えたうえで、必要資材を購入する対価を稼ぐ力を持つことは、資本主義社会では暫定目標となろう。
Sakie
2025/12/01 15:30

風の谷はユパありきではない。ジルがいて民がいて、大ババ様から文化や歴史の教訓を学び、ナウシカや子供たちを育てる。ユパは慕われようと、情報や助言を与えるソトの人である。ユパ自身それを知悉している。この本で気持ち悪く感じるのはそこである。地方に住む者の目には視点がノマド寄りに映り、彼らが滞在したくなる"疎"コンテンツは異様に感じる。現実には自治体首長は任期付の役人なので、変革が難しい、それは違いない。しかし自治体を持続するべく変革するのは民。住民自身が閉じず諦めず、自ら学びブラッシュアップするしかないのだ。

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Sakie
俳句で鍛え抜かれた言葉選びの妙が心地よいエッセイ。俳句というものは、限られた字数に情景と想いを詰めるもの、と認識している。読み手側にも想像力と言葉の豊かさが問われる。紹介された投句はどれも素敵。さらに夏井さんの解説がぷわーっと想像力を拡げてくれるので、思わず涙ぐんでしまう箇所がいくつもあった。「北風やいのちがつぶれちゃうじゃないか」など切ない。夏井さんは、自分の脳から生まれるものは概ね自分以下でしかない、と喝破する。日々の不意の言葉を拾い、書き留め、句に仕立てる営みの豊かさ。言葉は人を癒やしもする。
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Sakie
興味深い本だった。霊長類学者の視点は人間社会について、異なる切り口、深い洞察を与えてくれる。副題は反語ではない。著者は動物に情動があると確信しているし、私も同じだ。私と違うのは、研究者として注意深く管理された実験で確固たる事実を得るという使命感だ。動物の情動は長い時間をかけて進化した。特に霊長類のコミュニティ形成、社会的規範のありようを見れば、ヒトが彼らと同じ情動で日々社会を生きていることは明白になる。情動は種が平和に共存するためのもの。ではなぜ今、ヒトは殺しあっているのかをじっくり考える必要がある。
Sakie
2025/11/22 18:04

この本から導かれる事実は、私を動揺させる。動物がヒトと大差ない事実を認めたくないのではない。ヒトがこれまで、今このときに至っても、他の動物をどれだけ非情に扱っているかに思い至るからだ。実験動物を筆頭として、動物園の環境、酪農業の家畜を生産物扱いするやりかたや、野良犬の殺処分、昨今のクマを"駆除"しなければならない恐怖の存在として取り沙汰する風潮まで、いずれもやりきれない。人間は、見失っている。

Sakie
2025/11/22 18:19

女性指導者が男性の性的な視線を浴びなくなった閉経後に活躍するという見方は興味深かった。わかる!と思った。良かれ悪かれ、人間社会において男性は男性と同じように女性を扱わないし、その空気が女性と女性の関係にも影響を及ぼす。いくら色恋を交えずに振る舞っても、物事が勝手に捻じれてゆく。メンタルが削られてゆく。ということは、男女同権であっても、その経路は異ならざるを得ないということだ。高市氏が料亭で"意見交換"を行わないのもそうだし、もっとローカルで小規模な集まりであっても、ホモソーシャルなやりかたは機能しない。

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Sakie
あちこち痛みを訴える母に、なにか説得力のあるやりかたがあるかと思って。まさに『そんなヒモ1本巻いたぐらいで何が違うのよ?』意識が先に立つ人なので。ここでは身体を痛めた人やアスリートだけでなく、介護される人や障害を持つ人にもヒモトレは有効という事例。自力で食事や移動などができなくなった高齢者に、ヒモトレは作用が実感しやすいという。ただし、完全回復は見込めない。遅すぎる、という言いかたは正しくないかもしれないけれど。ただ心身相互の作用もあって、介護する側される側のメンタルを穏やかに保つ効果は大きいと感じた。
Sakie
2025/11/12 14:33

昨日仕事中に全力で激怒したらからだに負荷が過ぎたらしく、帰宅してから起き上がれなくなった。背中、首、頭、目の奥と痛むので、ヒモでたすきがけをしてそのまま就寝、今日も服の下に巻いている。ぜんぜん楽。まだ痛みが残る頭もできれば巻きたいけれど、往年のヒッピーじゃあるまいし、、、なにか偽装できないかしら。

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Sakie
白洲正子が手元に置き使っていた器の写真が、民芸や骨董についての散文と共に配置される趣向。細川護立氏に古美術を教わり、魯山人が使っている自作の器をねだるような人だから、教養と審美眼の桁が違うのはわかっている。しかし正直を言って、ここに掲載されているものの半分も、私は選ばないだろう。美とはなにか考えさせられる。非の打ちどころのないものには面白みがない。軽みがない。完璧を超えて、崩すのではなく削いだり遊んだり、また使うことにより味が増すものを見抜くのが、この遊びか。その裾野をかすめる暮らしでありたいのだけれど。
Sakie
2025/11/10 14:59

ブックイベントで購入。白洲正子が生前最後に関わった本との由。『現在を支えているのが過去ならば、先ず古く美しい形をつかまえねば、新しいものが見える道理はない。こんな自明なことを皆忘れている』。『美をつくし、善をつくした高蒔絵の如きは、一見完璧なもののように見えるが、既につくすということばの中に、あとにはもう何もないことを示しており、それに反して極度に縮小された茶室とか、荒びた器や焼きものには、何物にも拘束されない自由な天地と、すべてのものを生み出すいのちが秘められていることを語っている』。

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Sakie
日本農業新聞を購読していた頃に好きだった連載。型にはまらないやりかたを思いついては試して、うまくいったアイデアが書かれていて楽しい。ただ私の、育苗しない、肥料できるだけやらない、マルチも防虫網も支柱も面倒くさい、一代交配種はイヤなどと言っていては真似できないものが多い。試してみるのは、まず混植連続栽培。収穫の近い野菜のそばにつぎに育てる野菜の種を蒔いてしまうものだ。伸び始めた芽の隙間にもいろいろ蒔いたらいいんじゃないだろうか。雑草含め多様な植物で均衡できれば連作障害も起きないという仮説を試してみたい。
Sakie
2025/11/07 15:35

備忘:オクラは1穴に種3粒。ジャガイモは逆さ植え。霜よけに篠竹。自家製自然農薬はつくってみたい。酢+焼酎ベースにニンニク、トウガラシ、タバスコ、木酢液、加えて液体せっけん。もうひとつ牛乳+液体せっけん。草木灰も。

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Sakie
農家向けセミナーの書籍化。農業は生業だから、利益を出さないと意味がない。いろんな農法があって、耕さなくていいのはラクでも、種を蒔くタイミング、量、草を刈るか刈らないかいつ刈るかなど課題は無限だ。真剣な問いは勉強になった。結論としてはやりかたは無限にあり、どれを良しとするかだと解った。基本は耕さない、土を裸のままにしない、生きた根が常に土の中にある状態にする。土を良くするには緑肥だが、収益を問わないなら雑草でも有効だ。リビングマルチになる。土にはすき込まない。草が青いうちに刈ると分解が早い。自然生えは強い。
Sakie
2025/11/05 14:20

畑を始めて1年余、虫はいろいろいる。カエルはほぼ一年中いるんじゃないかとすら思う(誤 生業じゃないから、土は育てたいけれど、ミックス緑肥の種を買うのは程々でよくて、その種を落としたらいいし、雑草でもいい。余った野菜の種でもいい。多様なのがいい。畝の上が空白になる時期はあって、枯草で覆ってはみるものの、これは考えどころだと感じていて。野菜の収穫前に次の種を蒔くのはなるほど、と思ったが、いつも芽が行方不明になるので、かと思いきや草ごと刈ってしまうこともあり、これまた工夫のしどころである。日々試行錯誤。楽しい。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/09/01(5212日経過)
記録初日
2010/02/14(5776日経過)
読んだ本
2560冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
723645ページ(1日平均125ページ)
感想・レビュー
2278件(投稿率89.0%)
本棚
15棚
性別
血液型
B型
職業
役員・管理職
現住所
香川県
自己紹介

本は買って読む派。
本棚とKindleの両方で積読しています。

<ジャンルの配分目標>
フィクション(小説)45%
ノンフィクション(エッセイ)10%
ノンフィクション(ルポ、学術、趣味実用)45%
環境、自然、動物、人間、武術に関心があるみたいです。

歳を重ねるごと興味が広がり、読みたい本が増える加速度との板挟みです。できるだけ偏らないように、1冊読み終えたら違う種類の本を選ぶようにしています。
その結果、一見しっちゃかめっちゃかな選本ですが、大切にしたい核はしっかり一貫していることに、自信を覚えはじめています。

お気に入りは関心の似た方、感想に尊敬の感を持った方にしています。お義理では返しません。読み友さんの感想やつぶやきを読むのは楽しみですが、本に関係ないつぶやきが余りに多い方には、そっとさよならします。


<好きな作家リスト>
◆国内◆ 内澤旬子 内田樹 小野不由美 開高健 小松左京 佐野洋子 高野秀行 種田山頭火 恒川光太郎 寺田寅彦 中島敦 中島らも 南木佳士 半藤一利 森下典子 養老孟司
◆国外◆ アゴタ・クリストフ イーユン・リー オリヴァー・サックス ケン・リュウ サキ サマセット・モーム ジュンパ・ラヒリ ショーン・タン スティーヴン・キング ダフネ・デュ・モーリア マイケル・クライトン メイ・サートン (50音順)

<好きな出版社リスト>
亜紀書房 英治出版 光文社(古典新訳文庫) 草思社 築地書館 早川書房 ポプラ社(百年文庫) みすず書房 (50音順)

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