新型コロナウィルスの時期を題材に未知のウィルスとの戦いがストーリーとなっている。今となっては新型コロナ対策とは何だったのか、馬鹿馬鹿しくて笑い話しにしかならないが、当時の政府が本作と同じような思いで対策に臨んでくれていたと願いたい。何をやっても悪手と批判され、それでも国民第一に考え行動する首相は尊敬でしかない。前作を読んだ感想にも書いたが、全政治家に読んでもらい、もう一度政治を目指した当時の気持ちを思い出して欲しい。

冤罪を巡る贖罪とも言うべきストーリーに心が動かされた。全てが終わってももどかしい気持ちは残ったまま。素晴らしい作品でした。

「作戦名をブリッツと名付ける」とか友達のあだ名の付け方とか櫛森は痛々しいだけの厨二病全開の子どもだと感じた。そして昔見た映画の内容はすっかり忘れていたのに、読むにつれて二宮とあややでフラッシュバックさせられた。厨二病さえなくせば名作なのは間違いない。