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2025年2月の読書メーターまとめ

わさび
読んだ本
44
読んだページ
8404ページ
感想・レビュー
44
ナイス
133ナイス

2/12/42/72/102/132/162/192/222/252/28369622370966372310373654374998376342377686ページ数1763177017771784179117981805冊数読書ページ数読書冊数
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2025年2月に読んだ本
44

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

わさび
ネタバレあとがきで「私の病気は悪性の脳腫瘍、その中でも、とりわけ悪性度の高い神経膠腫、別名グリオーマに罹っている」とあった。しかしこれは、いずれ誰もが向かい合わなければならない「人生の宿題」と。エンドオブライフでの森山さんに対し「私も同じ終末期をむかえることになったよ」。「行っちゃうほうも悲しいけど、残るほうもさびしいよ」。移民や宗教についてが印象に残った。希望の意味とは?
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2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

わさび

2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:46冊 読んだページ数:10019ページ ナイス数:133ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1337783/summary/monthly/2025/1 ※1月はひさしぶりに読む本が混ざり、病いや死との向き合い方についての内容が多め。梶井基次郎「檸檬」「闇の絵巻」、中島敦「かめれおん日記」、井上靖「氷壁」が良かった。

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2025年2月の感想・レビュー一覧
44

わさび
ネタバレ大正時代に日賀志屋(現在のエスビー食品)が本格的なカレー粉をつくった。軍隊から広まったカレーのつくり方。日本初のカレー味の新しい食べ物(カレーうどん、カレーパンなど)、中村屋の純印度式カレー、学校給食で人気のメニューに。
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わさび
ネタバレスパイスをめぐる世界の歴史。日本にとってカレーは西洋文化との出会い。イギリスから伝わっているのでインドのカレーとは違う。カレーをはじめて食べた日本人:山川健次郎。会津藩出身で後の東大総長。1871年留学するために船でアメリカに向かう際に注文。船酔いで気分不良のためご飯しか食べられなかった。付け合わせのアンズ砂糖漬けをおかずにしてごはんばかりを食べた。
わさび
ネタバレしいたけご飯、しいたけパイ、牡蠣の土手鍋風炊き込みご飯、塩昆布と帆立の炊き込みご飯が美味しそう。豆腐チキンラーメンはどんな感じなのか。本格スイーツも美味しそう(パンプティング、リオル、イルフロタント、みかんのキャラメリゼ、カスタードクリームスティックパイ添え、レモンムース、フルーツシャーベット)。
わさび
ネタバレ「昔も日本人は海外で大量に死んだ。だが今のように遺体が帰ってくることはなかった。遺骨が帰ってくればいいほうで大半が異国の土となった。戦争になれば遺体や遺骨は丁寧に扱われることもない。無数の人々が弔われもせず、家族にも会えずに朽ち果てる。そもそもエンバーミングの歴史の始まりも南北戦争だった。たとえ遺体であっても会いたいと願う肉親の願う肉親の思いがエンバーミングを発達させた。今の日本は、遺体が帰ってこられる平和な状態だ。だが、それは決して当たり前のことではないのだ。」
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わさび
ネタバレ楯の会についてはほとんど詳細を知らなかったので知識を得ることができた。巻末に三島由紀夫と楯の会年譜があり、流れも把握しやすい。「自らのこの生きている社会は擬態であると確信する点に至った」「決起後のプログラムが明確でなかった」。解説は鈴木邦男で、三島事件ではない、三島・森田事件、森田事件という人もいる。保阪は楯の会事件と書いた。一水会の設立経緯に触れており、勉強になった。自分の思想信条はともかく、いろいろな関連本を読んでみたいと強く感じた1冊だった。
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わさび
ネタバレピンクはいつから女の子の色?日本ではここ70年ちょっとでできた見方なのではと著者。1950年代のアメリカでのピンクの流行。既製服の販売により、色による男女の区分けが進んだ。時代が進むにつれ男女の色の区分けもゆるやかに。ピンクのランドセルが欲しい男の子。日本ではピンクは移ろいを感じさせる色。子どもの頃からピンクを避けて生きて来たような気もする。もともと母親が選ばなかった。
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わさび
ネタバレ組み合わせが面白いレシピが多かった。写真を見ているだけでも楽しい。毎日でも食べたい志麻さんスイーツ:チョコクリーム、ミニトマトのキャラメルがけ、なすのタルトタタン、梅干しとあんこのスティックパイ
わさび
ネタバレ雑誌オレンジページの連載小説。季節の食材や新しい調理法などを紹介する雑誌のため、その特集に合わせたものにしようと特集の見出しを聞いていたそう(卓ドンごはん、ちいさなおせち、失敗知らずのスイーツ、ローリングストックなど)。パンデミック中も家ごはんのたのしみ方やくふうのしかた、季節感も伝え続けた雑誌だったとあとがき。家族と食卓を囲む時間なんてほんの少しのこと、あっという間に記憶の向こうにまぎれこんでしまう。
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わさび
ネタバレひさびさ読みたくなったので再読。戦後の価値観の転換と虚無感。それも人それぞれだったのだと思う。今回は10歳差があると、戦争体験がずいぶん異なるものだということを考えながら読んだ。戦闘機乗りだった体験、不時着で異国の山を彷徨った体験などを抱えながら、大チャンが戦後を生きていく心中はどのようなものだったか。大チャンが生きてて良かった。女性と軍歌。青空への渇望、愛、救いとは?
わさび
ネタバレ最近あまり見る機会がないけど、手書き文字は人柄が出ている。デーブスペクターさんが小学生の頃書いた文字(ワタル君のお姉さんへの手紙)があり、興味深かった。一人の人が書く文字は年齢によって変わっていくのも面白い。また、教科書体のひみつとのことで書体設計士・橋本和夫さんのインタビューあり。昔からこの字体が好きだったので勉強になった。
わさび
ネタバレ昔読んだことがある本でとても懐かしい。平成4年発行。時代を感じる記述が多い。ドストエフスキー「賭博者」、ミッチェル「風と共に去りぬ」、チャペック「園芸家12か月」、グリム童話などに関するエッセイ。編集者は中瀬ゆかりとあとがき。
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わさび
ネタバレ「『若き日にバラを摘め』バラを摘んで、とげでケガすることをおそれてはなりません。あなたたちの若さが、傷をたちまち治してくれます。」この本では恋の話はあまり出ていなかった。
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わさび
ネタバレ温泉を通じて台湾の歴史が見え、興味深かった。烏来温泉:高砂義勇兵慰霊碑、瑞穂温泉:「あなた日本人か」「私は好んで日本語が上手になったのではなく、無理に日本人に教えられたのです」「だから私は日本が好きになれません」、鳩の沢温泉:異部族間の共通語として使われてきた日本語・宜蘭クレオール
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わさび
ネタバレ後半部分は96年頃の連載で、NECバリュースターを購入しダンボール箱から出して設定する場面からはじまり懐かしい。マウス、クリック、デバイスのインストールという用語までに注がついている笑。HPについての会話が興味深かった。「いとうせいこう:これだけ自意識の発露があると、今の子どもは意識変わっちゃって『俺が俺が』な奴増えないかな。それが心配。ナンシー関:一億総巨泉(笑)。いとう:怖いね(笑)。年に一回、年賀状に子供の写真入れちゃうのが、HPで毎日になっちゃったのよ。子供とかペットの写真多いでしょ。」
わさび
ネタバレとても良かった。ガレがどのような時代に生きた人物なのかも知れた。晩年の傑作:ひとよ茸ランプ。美術館案内:サントリー美術館、北澤美術館、似鳥美術館、大一美術館
わさび
ネタバレ銭湯の背景画は「番組」であった:町内の老若男女が集まった往時の銭湯には入り口から脱衣場、浴室の壁にいたるまで、広告や各種ポスター、町内の催事ビラなど所狭しと貼られていた。人と情報が集まる社交場で、有効な広告媒体としての機能があった。つまり銭湯はある種のメディア。「番組」にあたるのは背景画で関東では富士山、関西では補修の必要がないタイル画が多い。
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わさび
ネタバレとても良かった。選句も教科書的なものではなく、知らない句が多かった。さくらさんの漫画が楽しく、時にほろりとさせられた。前半の「四俳人の名句を読もう」のマンガも人生や生き方を考えさせられる、しみじみする構成や解釈だった。「亡母や海見る度に見る度に」小林一茶、「夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ」種田山頭火、「青蛙おのれもペンキぬりたてか」芥川龍之介、「彎曲し火傷し爆心地のマラソン」金子兜太、「戦争が廊下の奥に立つてゐた」渡辺白泉、「またの夜を東京赤く赤くなる」三橋敏雄
わさび
ネタバレ複雑な切り紙の図案集。眺めているだけで楽しい。ロシアに切り紙アートが伝わったのははるか昔。古代中国やインド、ペルシャなどアジア諸国ではすでに2000年以上前に切り紙で影絵芝居の登場人物を作っていた。西欧には中国の影絵芝居と切り紙が同時に伝わったことから、「シルエット」の肖像のことを「中国影絵」と呼んでいた。シェーレンシュニット:16世紀初めにドイツで誕生。シルエット:18世紀フランスで生まれた用語。ルイ15世の財務総監の苗字より。20世紀には切り紙が本の挿絵によく用いられるようになる。
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わさび
ネタバレ美しい雪の結晶の写真がたくさん。切り紙で結晶をつくるときに中心が切りぬかれて空いているものがあるが、実際の雪の結晶は真ん中から成長するので、中心は必ず存在するとのこと。
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わさび
ネタバレ北海道育ちの保阪少年が見た敗戦国民の矜持。「戦後復員してきた彼ら(戦争体験の聞き書きをする際に出会った元軍人)が一番驚いたと口を揃えたのが、やはり占領下日本の有り様だった」「自分たちは一体何のために戦ったのか」「日本人の変わり身は早かった」。写真は多くを語る。読書の流れで気になった写真:闇市と買い出し、戦災孤児たち、接収された聖路加国際病院の屋上、東京港区の水上生活者、ララ物資に喜ぶ子供たち、文京区大塚の菜園、孤児院、上野で野宿する人々(1948年12月、子供も混ざっている)
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わさび
ネタバレ対人関係や社会の中で、主人公がひとり、くっきり浮かび上がる感じ。「海の告発」での「自分が個であることをしか信じられぬ、爆撃や銃撃や空腹やに育てられた時代、その孤独の洗礼をうけて…」、「月とコンパクト」での河西氏の孤独の後姿をみて「彼こそが、いわばすでに死に絶えた私の若さなのだ」あたりの記述にどきりとさせられた。解説:川本三郎で、海と青空に向かい一人立とうとする作家、と。昭和5年生まれで終戦時15歳、それぞれが単独で青空と直結していた時代。でも単独者なのに社会の中で生きざるを得ない。「煙突」も読みたい。
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わさび
ネタバレ働くママのお宅にやってきた志麻さん。3時間で10品以上のレシピをつくる。オーブンを使いこなす、煮込み料理でゆったりした時間を、がんばりすぎず家族と食事を楽しんで。作りやすくて美味しそうなデザートメニューが気になる。
わさび
ネタバレラエンネックさんのめんどくさい悩みをひらめきで解決した聴診器が印象に残った。1861年当時は医師は直接患者の胸に耳を当てて心臓や肺の音を聞いていた。その他、修正液、アイスキャンディー、プルトップ缶、ティーバッグ、クレジットカード、自動ドア、テレビリモコン、点字など。
わさび
わかりやすく勉強になった一冊。共生するとはどういうことか。ウクライナ避難民と他の国の難民との「待遇格差」は一番考えさせられた。難民・移民の子どもたちは何に困っているの?、医療へのアクセス問題、「難民・移民フェス」の仕掛け人金井真紀さんについては他の本でも読んでみたい。
わさび
ネタバレあとがきで「私の病気は悪性の脳腫瘍、その中でも、とりわけ悪性度の高い神経膠腫、別名グリオーマに罹っている」とあった。しかしこれは、いずれ誰もが向かい合わなければならない「人生の宿題」と。エンドオブライフでの森山さんに対し「私も同じ終末期をむかえることになったよ」。「行っちゃうほうも悲しいけど、残るほうもさびしいよ」。移民や宗教についてが印象に残った。希望の意味とは?
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わさび
ネタバレドーム兄弟よりも、ガレの方が好み。花や昆虫、観察力という「ひき出し」。ガレは若い頃植物の研究に熱中していた。あらゆる学問に通じていたガレ。芸術画のデッサンというよりも細密画に近い。
わさび
ネタバレ「わたしが結婚したばかりの若い夫に必ず言うようにしているのは、『子どもを産んだばかりの女が、どんなにテンパっているか、今のあなたにはわからないだろうけど、そのときに彼女に助けを求められて拒否ったら、一生祟られるから覚悟しとけよ』ってことです。絶対に許してもらえませんから。男はそういうことがわかっていません。そうやって溜めこんだマグマは老後に出ます。」
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わさび
ネタバレ「下り坂の風景は、なぜだか、なつかしい。これをわたしは知っている、という気分になる」。京大時代にワンゲル部だったことをはじめて知った。統制が取れることが美しいのか「学校に地雷を置いてきた…」と、巻末の「男らしい」死・追悼西部邁、中井さんは「神の国」へ行ったのか?追悼中井久夫、がとても印象に残った。
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わさび
ネタバレ塔に込められた祈りを感じよ。なぜ私たちは塔をつくるのか。「すべて日本の塔が、多かれ少なかれ、凍れる音楽に他ならない。素朴で、重厚で、何と気品にみちた美しい積み木細工であることか。そして複雑多層の木造建築物の内部には、精巧なオルゴールでも仕掛けてあるかのようである。音楽は耳を澄ませ、心を澄ませる人にだけ聞こえてくる。」(井上靖「塔」)
わさび
ネタバレ「社会は肉体の安全を保障するが、魂の安全を保障はしない」(革命哲学としての陽明学)。東大全共闘に呼ばれて討論集会に行ったときは集会の所要時間はわずか2時間半、何一つ準備をせずタクシー時間入れて4時間余りの行動が過大に喧伝された。行動は迅速であり、それ以外の思索的な仕事は非常に長い時間がかかる。「しかし生はある意味では長い時間がかかり、死は瞬間に終るのに、人々はどっちを重んじるだろうか」。解説:虫明亜呂無「行動のむなしさと、行動のむつかしさ」
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わさび
ネタバレ2002~2003年頃の連載だったようで時代を感じる。今35歳未婚で負け犬とはありえないし、むしろ子どもがいる女性の方が…という時代かとも思う。独身女性のカリスマは向田邦子。同類と思っていたナンシー関の訃報にショックを受けている。解説:林真理子で、長いこと色んな生き方というキレイゴトの上に作り上げられた男女平等、女もキャリアというスローガンに一石を投じた一冊と。平成の都会に生きる女たちのスケッチ。
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わさび
ネタバレ「保阪も私も何かしかの志を持って津軽海峡を渡ったのである」「僕は厚別、彼は白石」。昭和20年代にともに越境で中学に電車通学していた西部邁氏との思い出。教育内容、読んでいる本、進駐軍、蒸気機関車等、描かれる事物に時代を感じる。北海道の歴史を感じる記述が多い。白石は宮城、厚別は長野の人が開いた土地。生まれ故郷の光景を回想しつつ西部氏との別れも著者なりに受け止める。「僕の札幌を返せ」いや、「僕を札幌に返せ」。北海道の精神。西部氏は朝生でよく見ていたが、「友情」はどういう時期の一冊なのか考えたことも無かった。
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わさび
ネタバレ著者の小説は日本人の主人公があまり登場しないような気がするが、これもスティーヴンソンのサモアでの生活を描いた小説。第15回芥川賞候補だったそう。若いときに患った結核と付き合いながら南の島で晩年を過ごす。南島の自然や西洋の支配について読むべきなのだろうが、病について綴った描写が気になりつつ読む。様々な題材、文体で文章をつづることができる著者の凄さ。
わさび
ネタバレネリはイフガオ族の子ども。空まで続くような棚田。「ムンバキ」という祈祷師がいて田んぼに虫が発生した時のお祈りなどする。昔の人は薬草の知識も豊富だった。山と暮らしてきたイフガオ族の暮らしも変わりつつある。
わさび
ネタバレ「手袋をさがす」は高校時代に男性教員から勧められて読んだ思い出。今読むと当時と全然違う感想を持つ。時代は流れたけれど、女性の立ち位置や人生の選択肢は広がったのかどうか。新装版解説:爆笑問題太田光(51歳当時)で、同い年で亡くなった著者が現代をどう評するか知りたいとの内容。こんなにはっきりと「男のやさしさ。女のやさしさ」と言い切れなくなった日本で、発言に反発が来たとき向田さんはどう立ち向かうのか。「男と女の差。もし今、これば受け入れられない世界になっているとすれば、それは後に生きた我々男達の責任だ。」
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わさび
ネタバレ写真が多くて楽しい。麺類と飲み物が気になった。世界のお茶の本も読んでみたい。
わさび
ネタバレ中国でお医者さんや博物学者の神さまとして尊敬されている神農:人々の役に立つ野草を見つけるために全国をまわり、みつけた葉や根をひとつ残らず試食した。「海底二万里」を読みたくなった。装丁・イラスト:寄藤文平+古屋郁美+垣内晴
わさび
ネタバレ少し前の作品のようだが、単身独居で病と向き合う45歳女性の設定は今からの時代とても多いと思う。癌を伝えた時の自分の周りからの反応というのも、結局は共感なのか同情なのか、どんな言葉を伝えるのか・欲しいのか考えさせられる。言葉の取られ方もメールは無機質。今ならもっと短文文化だから更に違うだろう。経歴から、著者は看護師さんだった様子。2011年「癌だましい」で文學界新人賞、受賞後第一作「癌ふるい」脱稿後食道癌で逝去。解説:清水良典
わさび
ネタバレ市民の生活を知ることができる貴重な資料。空襲の記録が多いが、そんな中でも日々淡々と読書している。長野飯田に大学が疎開しそこでの講義内容と、東京に戻ってからの様子が興味深かった。東京大空襲の後に級友を探しに行く日記と、自らが遭遇し消火にあたる空襲の日記が印象に残った。当たり前の感想だけど、戦争なんて絶対にしてはいけないことだと痛感する。昭和20年4月中旬の空襲で祖父が亡くなったと聞いているが、その時東京は桜が満開だったことをこの日記で知り複雑な気持ちになった。解説:橋本治
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わさび
ネタバレいろいろ読んでみたい本が増えた。博物図鑑から動物園へ。江戸期の博物学など。まえがき:筒井康隆、エピローグ:筒井康隆のお父さん(京都大学で動物学を学び、大阪市役所に就職し、天王寺動物園の園長を務めた)のサル山批判についてが面白かった。
わさび
ネタバレ「子供の頃を思い返せば、自分の祖父母達は、働いていなかった。当時は、老人=隠居。」「子や孫と同居していたせいもあってか、働かないと生活に困窮するかもしれない、という不安は抱いていなかった」。今や単身生活者が多く寿命も延長、余生も長い。紹介本は割と目を通しているものが多かった。定年クライシス(今後は女性も)、乙女老女(黒柳徹子)、金は足りるのか、配偶者に先立たれる、死との向き合い方、ぴんころ地蔵と姨捨山を訪ねる、など今後の読書の参考に。
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わさび
ネタバレひさびさ再読。とても良かった。主人公・三造と50歳離れた伯父との別れ。江戸時代生まれの伯父を、新しい時代に近代的な教育を受けている学生の目で見つめる。10年後に再度伯父の著作を振り返り、その時代を見通す力に驚く後日談も。西洋に大きく影響された明治期以降の時代の流れと、漢学の学者家系に生まれ経済的な自立をしない隠者のような伯父。未婚の伯父から見たら三造が明らかに自分の血を継いでいることがわかるから可愛がりたい。方法が相当ズレてるけど。自分にも確実につながっている血を感じる事が、大人になるということ。
わさび
ネタバレ閉塞感が強かった中高生時代に繰り返し読んだ一冊。久々読んだら、山川方夫「街のなかの二人」を取り上げていたことにはじめて気づいた。10代ではここにひっかからなかっただろう。昔よく読んだ理由は、女性が成長に伴う際に味わう生きづらさが読みやすい筆致で書かれていて共感できたからかなとも思う。田舎を出た後は、再読の必要がない鎮痛剤みたいな本だった。2020年のあとがきで数学の先生と文通した後日談あり。先生は子どもの目で見たよりも随分若かったというのはわかる。解説:原田宗典で、彼の本も昔よく読んでいたので懐かしい。
わさび
ネタバレ和風なステンドグラスが多く、とても素敵だった。小川はアメリカ系ステンドグラス技法を伝えた芸術家。旧鳩山一郎邸、日本基督教団安藤記念教会、慶應義塾図書館、村井五郎邸(図柄:千里ヶ竹の虎退治)、横浜市立子安小学校、横浜市長公舎(もともと「波に日の出と雁」「十四羽の鶴」の図柄だったが、終戦後のGHQ接収のために現在の図柄に改変されている様子)、日本基督教団鎌倉教会、柊家(図柄:大原女)、白糸(図柄:障子に梅花)

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/05/06(1088日経過)
記録初日
2022/05/06(1088日経過)
読んだ本
1894冊(1日平均1.74冊)
読んだページ
392906ページ(1日平均361ページ)
感想・レビュー
1894件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
自己紹介

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