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2024年4月の読書メーターまとめ

わさび
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感想・レビュー
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ナイス
166ナイス

2024年4月に読んだ本
62

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • 岡部敬史/おかべたかし

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

わさび
ネタバレこれまで見聞きしてきたこととオーバーラップするどこか見覚えがある場面が多く、特に第2部の図書館の場面の数々は身につまされた。著者の本を共感をもって読んだのははじめてでそこに一番驚く。心の残響、街の均衡、個体としての意識、孤独、森林のような誠実さ、自身の倫理や理性を超えた領域、無というものの確かな存在、神隠し、もし私がそう望むなら。あとがきで「いろんなことがどんどん前に進んでいく時代」からの長い冷却期間を経て、書き直し完成させたことを読み、自分も自分に繰り返し現れるモチーフと向き合ってみてもいいかなと思えた
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

わさび

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:67冊 読んだページ数:13549ページ ナイス数:183ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1337783/summary/monthly/2024/3 ※今日で開始700日。図書館本をメインに淡々と読んでいる。3月は「船に住む漁民たち」が一番印象に残った。時代の移り変わり、精神科医の本を読むことが多かった。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
62

わさび
ネタバレ伏見の羊羹(桃山時代から続く「総本家駿河屋・伏見本舗」)、近鉄宇治山田駅(昭和6年開業)が印象に残る。
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わさび
ネタバレ現代社会を生きていく上で、どこにどう住むかの問題は大きいと常々思う。著者は1965年生まれ、50歳で勤務先を早期退職したフリーランス、独身。今後の年金生活に向けて、という内容だが、様々な点で恵まれた世代の女性なので世代間格差をしみじみ感じる。占いを参考にするとは余裕がある証拠でもある。都内から地方に移住という選択肢、シェアハウスの検討の部分は参考になる部分だった。いずれにせよ人生の後半戦は人の手を借りる生活になる時を考えざるをえないので冒険しにくいし、そもそも自分にタイトルのような定年ってある?と考える。
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わさび
ネタバレ3人息子の話。森に向かうとか、旅する話が多い。「陽気な兵隊」はうまく天国に入った機転。今度だけは助けてやろう、って甘すぎるような。解説:間宮史子
わさび
ネタバレアクティブバイスタンダー:積極的に被害を止める第三者。差別や暴力が起こる時、そばで傍観している人は、消極的であってもそれを許しているという意味で共犯者になってしまう。いざ目の前で加害が起こると、とっさに行動できないことが多くある。反射的に動けるまで反復をするトレーニングが必要。5つのD:注意をそらす、第三者に助けを求める、直接介入する、証拠を残す、後で対応する
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わさび
ネタバレフランスのリヨンで手に入れた「塩の真珠」ペルル・ド・セルで塩にハマり、更にあかし魚笑との出会いから醤油にハマった著者。スイーツ醤油(醤油サイダー、アイスクリームにかける醤油、ヨーグルトかけ醤油、パンにかけるスイーツ醤油、ぬれ煎餅焼けたかな)、木桶復活プロジェクトなどパラパラ興味あるところに目を通す。
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わさび
ネタバレ繰り返し出てくるY字路のモチーフ。とにかく目を離せない感じがある。見慣れた光景が普遍的な夜のY字路に変化したという暗夜光路シリーズが印象に残る。「郷里に対するノスタルジーが消えていった」「個人的でありすぎた」「もっと普遍的な個であるべきだとこの時悟った」私意識を切り離す。作者はY字路自体は別に好きではないのだそう。2002年ごろからは昼間の光景も描いている。Y字路とは、二つが一つに結び付く場所、一つが二つに分かれる場所、生と死の両義性、性的なメタファーも宿すと解説あり。Y字路はシンメトリー?解説:建畠晢
わさび
ネタバレジャイアントパンダ:1日あたり21万6166円。レンタル料1年1億円以上。健康管理のためかかりつけ獣医師が必要で、治療費や薬代は予想さえできない。ペット保険にはもちろん入れないので自費で払えるよう貯金必須。
わさび
ネタバレ著者の本を何冊か読んでいるが、そのおさらいになる内容でもあった。大江、村上、新海は似たような作品ばかり、と言われるがそこにはズレを含んだ繰り返しが生み出すダイナミズムが宿っているという部分がとても印象に残った。本の内容とはズレるけど、著者の文章には時折、周囲の人を褒める言葉がはさまれるので、なんだか読んでいて柔らかい気持ちになる。
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わさび
ネタバレパンダと言えば白黒のはずなのに、それさえないがしろにした作品の数々。記憶の揺れ。意外とマニュアル的に覚えているのか、細部はとても合っているけど、全体としては全くなっていない場合も多い。関「蛭子さんの記憶はビジュアルですよ、絶対に。私も似顔絵描くけど、千昌夫を描くときにあのホクロを描かないでいられる人って、蛭子さんだけだと思う」「蛭子さんの脳の中の記憶ってものすごーくおぼろげなのかもしれないけど、画像なんじゃないかな」
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わさび
ネタバレ和む。白黒の使い方でお菓子を彩るか、パッケージやパンダ絵の焼き印を押したお菓子の数々。東京のお店が中心。
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わさび
ネタバレ土葬について他の本でも読んでみたい内容が多かった(関西の複数の地域での土葬文化、イスラム教徒の土葬問題など)。以後私事になるが、平成5年夏に自宅で葬儀を行い、墓地まで葬列を組み野辺送りをした。これが自分の実家周辺では最後の自宅葬だった。一週間以上仕事も学校も一家で休まざるを得なかった。片付けがとにかく大変だった思い出。その次の葬儀は葬祭業者に依頼したが、何かが違うという空気が参列者間を支配したことを鮮やかに思い出した。慣習を業者に教えてもらうというのも、という声もあったが時代の流れで仕方ない。
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わさび
ネタバレもしも自分が竜宮城に招待された場合、断ることは可能なのだろうか?玉手箱的な厄介なものを持っているかも知れないし、なるべく相手を刺激しないようにやんわり断りたい。
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わさび
ネタバレ目標を作らないときにキャリアが開かれる。一見無駄に思える偶発的な出会いや経験、仕事とは関係のない時間が、人生をとても豊かにしてくれるという考え方が広まれば、今よりも楽に生きられる人が増えるのでは?最短で進むことが何より大事で回り道はダメなのか?圧倒的に市場ニーズがある職業(看護師など)は空白期間があっても理由問われず採用されるが、日本のトラディショナルな企業では空白期間がある方の採用はかなり難しい現状がある。自分もキャリアブレイク経験があるが、よかれと思うおせっかいが心的負荷だった思い出がある。対話が大事
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わさび
ネタバレ2012年時点の情報でジンベエザメ、シャチなど。魚引きさくいんあり。
わさび
ネタバレ笑いには本当に時代性が出る。高齢者の家庭内や地域社会での立ち位置も時代を感じた。ばあさんは何歳くらいの設定なのか。「年寄りの寿命、男68歳、女73歳」と家族が話す陰でしゅーんとうなだれるばあさん、「敬老の日なんて若いものの自己満足だヨ」と語るばあさんのセリフも印象に残る。青島幸男のドラマを19時半位からの枠で見た記憶や、その独特なテーマ曲を思い出す。
わさび
ネタバレゲランドの塩田。フルール・ド・セル(塩の花)、グロ・セル(底にできる大きな結晶)。フランスでは自分の意見を言うことを、ちょっとした塩を与えるというのだそう。花と葉っぱの砂糖菓子は南仏名物の一つ。バラ、スミレを用いる。
わさび
ネタバレ全然気に留めたことが無い風景の数々。戦前のエスカレーターは金属供出のため今ではほとんど残っていない。福井の恐竜博物館は設計:黒川紀章。
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わさび
ネタバレ和む。ダーシェンカ、ルソン島、リバプール、伊東に行くならハトヤなどなど。巻末にわかりにくい言葉indexあり。
わさび
ネタバレ「目標や目的を持った瞬間から、その人は縛られてしまう」「つまり自由ではなくなる」「目標なんて持ってしまったら、それこそ僕は、誰かに人生相談しなければならなくなってしまう」。運命に流されて生きる感じ、感覚で生きている感じがとても面白い。運命の分かれ道にはまったく逆らうことがないのだそう。44歳でたまたま入ったピカソ展で、展覧会の前と後では豚で入ってハムの缶詰で出てくるくらい様変わりした衝撃的な出会いなど。天啓。予測不能な未来に身を投じる。Y字路の絵がやっぱり印象に残る。
わさび
ネタバレこどもを取り巻く時代の流れがよくわかる。時代ごとに顔が変わるグリコの箱で、少年兵と桃太郎が並ぶ戦時中のものが印象に残る。
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わさび
ネタバレ独特なデザイン、モザイク画が書かれているバス停の数々で圧倒された。パラパラと何度見ても楽しい。
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わさび
ネタバレ1年間で発売されるコンビニアイスは300種類なのだそう。和のアイス、抹茶味など定番もあれば、お取り寄せアイスも。チョコミント好きなんだけど、販売終了製品が多いような。
わさび
ネタバレ水洗便所は珍しかった、補助的な役割しか与えられなかった女性社員、若者の心に刺さった「青春の墓標」「二十歳の原点」、「恍惚の人」、田中角栄(豪雪地帯の希望の星、気配りと金配り、女性問題)、中内功、「成長経験」の有無で広がる世代間のギャップ、給与は頭打ち負担は増加する現役世代の苦難、社会との関わりの維持が元気に生きるコツ、などは他の本でも読みたい内容だった。
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わさび
ネタバレ長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」から、わたしたちのガーリーフォトへ』を読みたい。またSNS炎上「美術館女子」の理由、無知な観客としての女子についてが印象に残った。
わさび
ネタバレ「新しい中間共同体」の必要性として、哲学対話の場を用いたコミュニティの可能性についてあったが、確かに時間的、経済的余裕がないと参加できないのでは。そもそも、生まれてこなければ良かった、という感覚は他の本でも考えてみたい。(自分の人生を引き受けるということ、自己効力感とはどう醸成されるのか、無敵の人をどう包摂するか、保育園に落ちて中間共同体ではなく日本に対してクレームを申し立てるような家庭と国家しかない感覚など)
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わさび
ネタバレコラム欄より:ゲーム全般の魅力の本質は「自発的に考えたことをうまくやれる」こと。「自己と他者の利を尊ぶ環境を人だけで運営する」ために口出しをしない(考える力を抑えてしまうことにも)、長考を控える、不明点はみんなで決める。「生活の中にその人にとって新しいゲームを取り入れる意識と機会」が文化として十分に広がることが不可欠。
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わさび
ネタバレ霧の浮舟、ハイレモン、雪見だいふく、ぬ~ぼ~、イトウ製菓のバターサブレなど、1980年代からのお菓子が身近で懐かしいものも。梅の花本舗の梅ジャムの歴史がとても印象に残った。空襲や疎開、戦後の混乱期の商売の思い出など。巻末にスタッフの生年が添えられていて、昭和40年代生まれの方が多い。
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わさび
ネタバレ四葉のクローバーの確率は10万分の1、一寸法師の大きさ・親指姫はどんな話か覚えていますか?、八重桜の花びらは6枚以上
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わさび
ネタバレただただ懐かしい。曙、若乃花、貴乃花のハンコもありタイムリー。元気が出るテレビ終了3年前の「いい話」需要増加についての話題は、時代を考えさせられる内容。三原じゅん子とコアラ、サラ金問題の杉山社長っていたなと思い出す。
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わさび
ネタバレ招福除災のために訪れる神的存在。民博の展示でも見たことがある来訪神が取り上げられていた。薩摩の弥五郎どんなど。日本の来訪神はユネスコの無形文化財に登録されることで何を得て何を失ったのだろうか?とまとめ。監修の言葉:中牧弘允
わさび
ネタバレ今後の読書の参考に。蓮池透、長崎キリシタン、観光でも基地でもない沖縄の実像、現代語訳古事記、北の大地とご当地文学の可能性、「彼らの勘違い、彼女の異議申し立て」のあたりの紹介本に興味を持つ。
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わさび
ネタバレ静岡のお茶羊羹(お茶を練りこんだ羊羹製造は明治時代からはじまったとされる)と急須もなか、日本複数の地域に残る「ぱんじゅう」という郷土銘菓が印象に残った。
わさび
ネタバレウィキペディアを用いた地域の歴史の伝承について勉強になった。この本でも、上手にゆるく人を巻き込むことが今の地域おこしの重要な点でもあるとつくづく思った。イベントを継続させる難しさもわかる。第二の「椿井文書」になってしまう危険性を指摘していたが、地域の伝承は虚構の可能性も含めて記載しておく必要性など興味深い部分が多かった。著作権、正しい情報とは何だろうという点も考えさせられる。著者は学校図書館司書として高校生のリテラシー教材としても利用している。司書には非正規労働者が多く著者もその一人との現状も。
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わさび
ネタバレ虫の黒焼き、スズメバチの巣が漢方薬、カマキリが塗り薬、ハンミョウの粉が毒薬など薬として使われている昆虫が気になった。また、鎌の無いカマキリの画など、伝聞だけで書いたのかと思う適当な絵もまじっていて面白い。
わさび
ネタバレ横井さんのように終戦後も取り残されて人知れず亡くなった日本兵が多数いたのでは。ひとりぼっちになってしまった横井さんがものづくりを心の支えにしていたことや、56歳で帰国してからのエピソード、生き物に対するおもいやり深い人柄が印象に残った。
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わさび
ネタバレ支援者は静かな応援団。専門家はもちろん、家族や友達など身近な人であれば誰でもできる。原因探しでなく、手立て探し。できるできないと解決可能性を先に判断しない。自分の気持ちや考えを大事にしながら相手にも配慮した「ほどほどの言い方」を見つける。みかんていいな(見たこと・感じたこと・提案・否定されたときの代案)
わさび
ネタバレ「女性は妊娠から途中退場できない」。解説:齋藤圭介の「アメリカの中絶をめぐる歴史と現状」、日本の中絶政策の無節操さ、経口中絶薬についても勉強になった。日本は女性が主体的に選択できる避妊方法が他の先進国と比べるとまだまだ十分ではない。また、人間関係が壊れた後で妊娠が判明した場合も、無責任な射精と定義されるのか?こうした本を手に取る男性は意識が高いと想定されるため、手に取らない男性に本書のメッセージを届けるにはどうしたらいいのか?などの課題が印象に残る。男性にこそ読んでもらうべき内容とのまとめ。訳:村井理子
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わさび
ネタバレとてもわかりやすい内容で、本で知識を得る大事さがわかる。性別問わず知ってほしいという、監修者のねらいもよく伝わる。「みなさんにはたくさんの選択肢がある」が、「いろいろなうわさにふりまわされないように正しい知識を身につけて、生理とうまくつきあっていきましょう」「生理がない人も生理のことを理解していれば、家族や友だち、未来のパートナーが困っていたら助けてあげることができます」。生理と思春期のダイエットについては他の本でも読みたい内容だった。
わさび
ネタバレ「物事は、どこから見るかで全然違う。なぜなら世の中の現象はすべて、多面的だからだ」「僕たちが生きている現実は、そもそもとても複雑で、わかりづらい」「撮影という行為は、ちっとも客観的じゃないし、ましてや公正でも中立でもない」「三人を同時に撮れない。だから誰かを選ばなければならない。選ぶのは僕だ。そして誰を撮るかで、映像を見る人の印象は全然違う」
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わさび
ネタバレ日本の列車トイレの歴史の変遷:トイレに行った宮内庁の職員が乗り損ない転落した事件から必要性を望まれ、英国から輸入された北海道の開拓使用客車車両がはじまり。垂れ流しトイレから廃止まで。循環式から真空式へ。今は100%垂れ流しはない。世界の列車トイレ:トイレは無賃乗車や麻薬取引、密入国者の隠れ場。国によっては鉄道は軍事設備であり写真が撮りにくい。暗く悪臭漂う狭い場所、汚物を垂れ流す方がまだ多い。
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わさび
ネタバレ読書の流れでタイムリーな内容が多い。浦島太郎「異界に迷い込んだために現実世界とは大きく感覚がズレてしまった、という文化摩擦の話」、アリとキリギリス「アリに頼んだのが間違いだった」、注文の多い料理店「予期せず、目の前に現れるそこを通り抜けることで、世界観が不可逆的に変わってしまう」「異界から抜け出すことの大事さ」。村上春樹「街と…」での人生の中で真摯に語られるモチーフ数は限られるという部分を引用しながら、学生時代からニヒリズムの克服というテーマに取り組んでいるという佐藤氏の言葉に納得する一冊でもあった。
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わさび
ネタバレ安珍清姫で炭と化した僧、桃太郎で座産する婆など絵が多く楽しめた。猿蟹合戦に卵が出ていて、囲炉裏で跳ねてやると決意を語っている。この擬人化の絵が目鼻が無いのでなんとも言えない雰囲気。巻末の昔話の歴史についての解説がわかりやすい。明治期以降の昔話絵本の隆盛、教科書に載った昔話、唱歌になった昔話、童話口演の盛衰、近代文学と昔話(泉鏡花、武者小路、芥川、太宰など)、子供向けシリーズ、児童文学から民俗学(巌谷小波→柳田国男)、関敬吾、木下順二、坪田譲治、松谷みよ子など読書の参考に。
わさび
ネタバレ「単細胞の粘菌はどこまでかしこく動けるの?」「粘菌を関東地方の形をした容器に置くとどうなる?」「兼六園の銅像には、なぜハトが近づかないの?」「がんの薬の副作用を軽くしたい(アイスクリーム摂取で口内炎予防)」など他の本でも読んでみたい内容が多かった。
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わさび
ネタバレこれまで見聞きしてきたこととオーバーラップするどこか見覚えがある場面が多く、特に第2部の図書館の場面の数々は身につまされた。著者の本を共感をもって読んだのははじめてでそこに一番驚く。心の残響、街の均衡、個体としての意識、孤独、森林のような誠実さ、自身の倫理や理性を超えた領域、無というものの確かな存在、神隠し、もし私がそう望むなら。あとがきで「いろんなことがどんどん前に進んでいく時代」からの長い冷却期間を経て、書き直し完成させたことを読み、自分も自分に繰り返し現れるモチーフと向き合ってみてもいいかなと思えた
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わさび
ネタバレ仲よし手帖:雑誌「少女」に昭和24年から連載、新やじきた:雑誌「週刊朝日」に昭和26年から連載。兄弟多いから家の手伝いする場面が多い。だかせタマゴ:せとものでつくったタマゴと注があった。やじきたはお風呂の三助、婚礼のどさくさ、「持病のしゃくがおこった」「キツネがばかした」などの言い回しが面白かった。
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わさび
ネタバレ運動会の話の合間に、塩を取り出す方法の歴史がはさまれる。18世紀中ごろには全国の塩の生産量の八割が瀬戸内海の入浜式塩田で生産されていた。運動会の舞台の三田尻塩田にもかつては北前船がやってきて塩を購入していた。塩田の最期は生産性の向上のため塩不足を解消させたことによる生産過剰、画期的な技術革新が塩田の寿命を縮めるという皮肉な結果による。平成九年まで塩の専売制があった。運動会翌年には山陽本線の駅名が三田尻→防府への変更。
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わさび
ネタバレ飯田市下栗地区の家づくりの工夫(カコイ、ヤライ)、昆虫食、林業はどういう仕事?(遠山郷の森林鉄道)、養蚕が盛んだった地域→桑の木を果樹に植え替え「市田柿」、ブナシメジの人工栽培にはじめて成功した地域、飯田市千代地区の棚田、南信州地域の歴史を作った交通(街道、江戸の流通を担った天竜川)
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わさび
ネタバレ580両かけて開設した種痘所が火災で焼失、咸臨丸出発、万延元年三月桜田門外の変
わさび
ネタバレ逆風を受けてこそ力強く泳ぐ鯉のぼり。職人の技が凄い。関西では真鯉の背に金太郎、下に波のあるデザインも。イベントや企業のPRにも利用され、エキスポ70、チョコラBBデザイン、広島カープ、岡本太郎デザインが印象に残る。日本各地の鯉のぼり祭り情報あり。緋鯉を真鯉より上に揚げる(四国の一部)、尻びれの無い理由、平家の落人集落や漁村では揚げない、先祖が武士だから揚げない、竿の先に杉の葉を付ける、5色の鯉のぼりはオリンピックの影響?などのQ&Aでの話題が興味深かった。
わさび
ネタバレ捨て子の扱い。ウンチのリサイクル。伊勢神宮に年間460万人。女性の適齢期は早く、19歳で川崎大師に厄除けに行く風習を皮肉って「厄除けへ行く振袖は売れ残り」という川柳もあったほど。職人になるのに10年はかかったので、男性の適齢期は遅かった。男性の人口が多かったから婚期を逃して生涯独身の男も大勢いた。幕府公認の縁切寺(東慶寺、満徳寺)
わさび
ネタバレお伽草紙は今年2回目。旧仮名遣いで楽しめた。「気の毒だ、馬鹿だ、などといふのは、私たち俗人の勝手な盲断に過ぎない。300歳になつたのは、浦島にとつて、決して不幸ではなかつたのだ。…浦島は立ち昇る煙そのもので救はれてゐるのである。…思ひ出は、遠くへだたるほど美しいといふではないか。…あけたら、たちまち300年の年月と、忘却である…日本のお伽噺には、このやうな深い慈悲がある。」絵:スズキコージ
わさび
ネタバレ2002年発行でちょうど田中康夫が県知事の頃。今読むと林真理子、上野千鶴子の部分は考えさせられるものがある。林を当初から見抜いていたのは五木寛之。上野:挑発にはのる、売られたケンカは買う、ノリかかった船からはおりない。アグネス論争では上野は理屈で強引、中野翠や林の感覚的な違和感の表明は色をなくす。時代の反動としての俵万智や吉本ばななの女性像。上野の読者が男のマジョリティなら、小倉千加子の読者は女のマジョリティ(オバサン)だとか(江原由美子「ラディカル・フェミニズム再考」)フェミニズム業界対立軸にも興味持つ
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わさび
ネタバレ森鴎外「百物語」の置き換えが印象に残る。「にぎやかな座敷に孤独に座り込んで目を血走らせている男の姿」。解説:千野帽子の解説夢十夜も面白い。「本書はただ愉快に読めばいい本」。カバーイラスト:中村佑介
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わさび
ネタバレ面白かった。カラスの巣や卵の色など今まで考えたことが無かった。「人が過疎化するとカラスも過疎化する」カラスの巣からそれぞれの地域社会や人間模様がわかってくるところに面白さを感じて全国各地で撮影したのだそう。2001年の東京都のカラス対策も随分前だと思い出す。
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わさび
ネタバレマンガやイラストなので楽しく読める。性別って実はそんなに簡単な話じゃないという部分が印象に残る。2点識別覚検査:2点の距離がどこまで短くなると1点に感じるかを答えてもらう、背中が一番感覚がにぶくて舌が一番鋭い
わさび
ネタバレ海上ルートは他の本でも読んでみたい。丸木舟の縄文号とインドネシアの伝統的帆船をもとにしたバクール号で、コンパスや海図、GPSを使わず島影と星を頼りに航海した。漂海民バジョとの出会いも。4700㎞。
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わさび
ネタバレ2011年に放送終了した番組。世代的に金八先生は見ていたけど、この番組は部活が多忙で見たことが無い。そういえば出演者の東野英心氏の講演会があると聞いた思い出も。ノベライズやシナリオ刊行されていたことは全く知らなかった。学校の図書館でも見たことが無かった。視聴層が教師、保護者、祖父母といった大人の視聴者から小中学生への変化、大人と子どもの規範の変化、テレビの役割の変化など時代を感じた。放送児童劇団という社会教育、名古屋からの地方文化発信の心意気も感じられ、そういう点でも時代を感じた。巻末にタイトル一覧あり。
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わさび
ネタバレすいりどろぼう「とられたものはないが自尊心をきずつけられた」。お花見のこじまたかのり「まちくたびれた先にかえる」と桜の木に文字を書く。家事や御用聞き、押し売りなど今では見ない光景がたくさん描かれている。
わさび
ネタバレなぜそんなに分け入らなければならなかったのか。人間のどうしようもなさ。観念で克服できぬ生の苦しみ。僧、句友、生活。ほろほろ酔うて木の葉ふる。暗い窓から太陽をさがす。巻末年表で井月の墓参は57歳の最晩年と知る。「普通の人間であれば適当に折り合いをつけ、いい加減なところで妥協をして決定的なところを避けるところを、ぎりぎりまで突き詰めてしまう、みたいな部分があったのではないか」
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わさび
ネタバレ面白かった。最中は一個あたりがかなりおおぶりだとあらためて感じた。工業系もなかは知らなかったので、とても興味深かった。(スバルもなか、富山ライトレールもなか、くらうん最中、ライダーもなか、ロケット最中、彦根バルブ最中、せめんだる)
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わさび
ネタバレ斎藤環を交えた鼎談での大衆文学は共感を求めてくるから読みにくい(これみんなわかるでしょうみたいな部分が基礎)との部分、障害のある人同士で足を引っ張り合う現実、能力の高いところが目立つ場合の健常者側からの反発、は今後の読書でも読みたいところ。難病でも同病相憐れめない、身体イメージの変化、他の人の体験記を読むのに躊躇してしまう部分も興味深い。頭木さんの結婚の話も。弱者が生きられなくなってきているということは、社会の能力が低下してきている。本当にそう。横道氏の漏らし体験を交えたまとめが愉快。装丁:鈴木千佳子
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わさび
ネタバレカフカの絶望名言集にスポーツ選手やトレーナーからの反響が多く意外だったこと、移住地でその水になじめない人の認識が深いことに気づいたこと、何かについて聞くならそのことに違和感を持つ人に聞いてみるのが良いかもという気づきが印象に残った。人に恨まれることもあるけど、自分が誰かの恩人になっていたら確かにいいなと思う。装丁:鈴木千佳子
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/05/06(749日経過)
記録初日
2022/05/06(749日経過)
読んだ本
1384冊(1日平均1.85冊)
読んだページ
295620ページ(1日平均394ページ)
感想・レビュー
1384件(投稿率100.0%)
本棚
8棚
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