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2024年2月の読書メーターまとめ

針
読んだ本
13
読んだページ
3422ページ
感想・レビュー
13
ナイス
177ナイス

2024年2月に読んだ本
13

2024年2月のお気に入り登録
1

  • キヌギヌ

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • キヌギヌ

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

針
異常なアイデアを核にしたオブセッション・ホラー短編集でしょうか。こんなこと言うのは不遜ですが、アイデアの奇妙さに対してストーリーはわりとその枠内にちゃんと収まるものが多くて、個人的にはもうちょい飛躍して読んでるこちらを突っ放してほしい、とは思ったり。でも生きることの不毛さと絶望感を通奏低音に据えた陰陰たる雰囲気にはすごく共感を覚えました(笑)自分が一番好きだったのは「農場」、二番目はこの中での異色作である「裸婦と裸夫」かな。
針
2024/02/04 03:20

この方は以前読んだ「人生、信号待ち」という短編がものすごく好きだったので、あれ以上に好きなものを勝手に求めてしまってるところはあるかもしれません。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

針

本じゃないんですけど1月は映画の『傷物語-こよみヴァンプ-』がよかったです。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1328ページ ナイス数:131ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2024/1

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
13

針
長年本棚にあったもの。浅羽という男の子がイリヤという謎の転校生に出会うSFチックなボーイ・ミーツ・ガール。とにかくリーダビリティがめちゃくちゃ高い! サービス盛りだくさんなタイプの文章で自分はけっこう好き。終わってみれば総じて内容はバカ騒ぎ(笑)ばかりで実は物語はぜんぜん進んでなかったりするのですが、SF &ミリタリー方面がどこまで深まってくのかに期待して続刊へ。
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針
正確には読んだというよりざっと見たという感じですが。2023年のSF系の新作で読みたい本がいろいろ見つかりました。『エレファントヘッド』、『あなたは月面に倒れている』、『ときときチャンネル』、『グラーフ・ツェッペリン』、『アナベル・アノマリー』、『美しき血』、『文明交錯』、『最後の三角形』、『寝煙草の危険』、『鏖戦/凍月』、『SFの気恥ずかしさ』あたりを読みたいけど……。
針
2024/02/21 06:39

この本、SFランキング自体ももちろんいいんですけど、後ろのほうに各ジャンルのライターによるファンタジィとかホラーとかミステリとかSF映画とかの個人的なベスト10も載ってて、意外とそっちを楽しみに毎回買ってるところはあります。

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針
前にアンソロジーで触れた詩人の中から気になった人を読んでくつもり。石垣りんのテーマは貧しさ、労働、生活の苦しみ、女性性、戦争、戦後の日本、生きること、殺すこと、食べること、それらもろもろに否応なく内在する「ここにあることの残酷さ」みたいなものかなーと思いました。そういう感情をゴロッとした異物感のある黒いユーモアで表現している詩が自分は好み。と同時に、その奥底に垣間見える切実な慟哭みたいなものも。ざっと読んだ感じでは『表札など』という詩集に入っている作品が婉曲的かつ尖っていて一番充実してる気がしました。
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針
批評/文学理論の本をちゃんと読み切れたことなかったので読めてよかったです。自分はわりとアレルギー的に忌避してたところもあったんだけどけっこう勉強になりました。別に研究者じゃなくても、ふつうに本を読んであれこれ考えるときに無意識的に採用している読み方の枠組みみたいなものって、学術的にも理論という形でおおむね整理&網羅されてるのねーというのが一番の発見だったかなー。自分にとってはいろんな角度からの読み解きのきっかけがもらえるヒント集という感じ。
針
2024/02/21 03:26

紙数の関係で大きすぎるテーマについては書き切れてない感じもした一方で、個人的には受容理論、精神分析批評、テーマ批評、生成論あたりはすごく端的にまとめてくれてる感じがしてなるほどーと思いました。文学じゃないけど蓮實重彦的なやつってテーマ批評の一種なんだなーとか。 項目の立て方が違う本をできればもう1冊ぐらい読みたい。

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針
読書会の課題本。ある人物を殺すために銃を持ち出した女がいて、それと並行して語られるいくつかの別の人物の物語があり、それらがどう交わってどこまで行ってしまうのかっつうプロットで読み手を引っ張ってくタイプの小説だと思う。まるでお手本みたいによくできたサスペンス小説で構成がすごい!と思いました。キャラクター造形やテーマ面ではやや引っかかりを覚える部分もなくはなくて、うまく行きすぎな部分もあるとは思うんだけど、それらを差し引いてもこういうエンタメ小説を書けるのはいいなーと思ってしまいました。色々勉強になりました。
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針
少女小説で有名な氷室冴子がふだん思ったことについて自由に書き綴ったエッセイ集、という感じかな。一見柔らかいけどその実めっちゃ鋭い切り口と、それを表現する筆運びのしなやかーさにかなり打たれました。単行本の出版は1992年だけど、解説でも言われてる通り読み物として全然古びてないと思う。自分的には名エッセイ集だと思いました。おすすめです。
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針
4人の方が主に人文系の本をいろいろ読んでいった読書会の記録。硬軟いろんなトピックに触れられてもろもろ面白いと同時に一冊の読み物としてはまずまずかなーと。ノリは軽めながら学術書ぐらい難しい議論も多く、自分にとっては読むのがけっこう大変でした。ここで取り上げられてるトピックに前もってある程度知識を持ってたり自分も課題本を読んでたりするとまた違うのでしょうが。でもこうやっていろんな話題をあれこれ繋げて考えられると楽しそうだなとは思う。→
針
2024/02/10 20:49

あと多分題名について何か言うのはあまり意味がないんだろうけど、これも結局は「闇」というより別の形の「光」の自己啓発本な気はしました(そしてそれで全然いいんじゃないかという気がするのですが……自分がいわゆる自己啓発的な本とか姿勢に対してあまりに敵対心が無さすぎるのでしょうか)。

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針
感想は一巻に。
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針
いよいよ『セカイ系とは何か』を読もうと思い、『イリヤ』ともども引っ張り出してきました。結果、あらゆる方向に尖りまくった傑作じゃん! と思いました。“セカイ”に対して主人公2人の恋愛を真っ向から対峙させ、理屈ではなくエモーショナルの奔流として無理矢理! 成立させた名作という感じ。性的な描写の濃さにも驚きましたが、それが思春期の恋愛においてもっとも重要なファクターのひとつだというのも確かで、終盤のシーンとかすごかった……。→
針
2024/02/08 18:49

シリアスな戦争描写とギャグ混じりのふにゃふにゃジリジリする思春期パートとのアンバランスな融合が何ともいい感じでした。あと自分は読みながら『さよなら妖精』を思い出したり。“セカイ”は刻々と変化しているのに自分たちは無力な青春の中で何もできないでいる、みたいなこの感じはやっぱり90年代から2000年代の日本独特のものなのでしょうかねー……。 強いていうと、重要な人間ドラマは基本的に男女間でしか生じない感じはちょっと気にはなりましたが、まぁこれはこの作品の世界観な気はする。面白かったです。

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針
ロシアの作家ウラジーミル・ソローキンの短編掌編集。下品でグロテスクな事象によって作中のリアリズムが突然破壊される作品ばかりで、正直意味が分からなくて通読するのが大変でした。総じて小説におけるリアリティとか一貫性とか完結性みたいなものを嘲笑うような怪しい悪ふざけ集という感じなのかなと。小説にはまだまだ色んな壊し方があるんだなーと勉強になりました! 単品としては「シーズンの始まり」「弔辞」「記念像」あたりが好き。→
針
2024/02/06 22:35

前段でロシア(ソ連)の現実に関わる何らかの前振りがなされたのち、後半で無茶な本題が始まるって話がいくつかある気はしたんだけど、その前段の意味も自分はうまく読み取れないものが多かった……。あと木下古栗ってやっぱりこの人好きだったりするのかな。

針
2024/02/07 02:27

追記。リアリズムが破壊されるというよりは途中で更新される、つまり水準が変更されるみたいなほうがより近いかも。

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針
唯一翻訳されてなかったボルヘスの小説の初訳+3編の短編集。併録は「一九八三年八月二十五日」、「青い虎」、「パラケルススの薔薇」。正直文字が非常に大きくてちょっとなぁと思いながら買ったのですが、収録作が4編とも面白かったので自分は満足です。特に「青い虎」の鮮やかなビジョンと不条理さ、「パラケルススの薔薇」の気の利いた展開が好きでした。もっとも書き手との“教養”の差によって隅々まで理解することはできなかったけど。翻訳のおかげもあるかもしれませんが『伝奇集』よりも全然とっつきやすかったです。解説はこれから。
が「ナイス!」と言っています。
針
異常なアイデアを核にしたオブセッション・ホラー短編集でしょうか。こんなこと言うのは不遜ですが、アイデアの奇妙さに対してストーリーはわりとその枠内にちゃんと収まるものが多くて、個人的にはもうちょい飛躍して読んでるこちらを突っ放してほしい、とは思ったり。でも生きることの不毛さと絶望感を通奏低音に据えた陰陰たる雰囲気にはすごく共感を覚えました(笑)自分が一番好きだったのは「農場」、二番目はこの中での異色作である「裸婦と裸夫」かな。
針
2024/02/04 03:20

この方は以前読んだ「人生、信号待ち」という短編がものすごく好きだったので、あれ以上に好きなものを勝手に求めてしまってるところはあるかもしれません。

が「ナイス!」と言っています。
針
ロバート・キャパの代表的な作品を時系列順に並べた文庫版写真集。本の表紙とか、何気ないところで見ていた写真が実はこの人の撮ったものだったのかという発見がけっこうありました(『すべての見えない光』とか)。躍動感や物語性を含んだ作品が多くて、おかげで写真にも興味が湧きました。やっぱり戦争関係のものが一番多いのですが、最後にちょこっと載ってるヘミングウェイとかイングリッド・バーグマンの肖像写真が何気にすごくよかったり。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/31(704日経過)
記録初日
2017/04/08(2644日経過)
読んだ本
705冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
202881ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
445件(投稿率63.1%)
本棚
7棚
外部サイト
自己紹介

寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。

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