本じゃないんですけど1月は映画の『傷物語-こよみヴァンプ-』がよかったです。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1328ページ ナイス数:131ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2024/1
この本、SFランキング自体ももちろんいいんですけど、後ろのほうに各ジャンルのライターによるファンタジィとかホラーとかミステリとかSF映画とかの個人的なベスト10も載ってて、意外とそっちを楽しみに毎回買ってるところはあります。
紙数の関係で大きすぎるテーマについては書き切れてない感じもした一方で、個人的には受容理論、精神分析批評、テーマ批評、生成論あたりはすごく端的にまとめてくれてる感じがしてなるほどーと思いました。文学じゃないけど蓮實重彦的なやつってテーマ批評の一種なんだなーとか。 項目の立て方が違う本をできればもう1冊ぐらい読みたい。
あと多分題名について何か言うのはあまり意味がないんだろうけど、これも結局は「闇」というより別の形の「光」の自己啓発本な気はしました(そしてそれで全然いいんじゃないかという気がするのですが……自分がいわゆる自己啓発的な本とか姿勢に対してあまりに敵対心が無さすぎるのでしょうか)。
シリアスな戦争描写とギャグ混じりのふにゃふにゃジリジリする思春期パートとのアンバランスな融合が何ともいい感じでした。あと自分は読みながら『さよなら妖精』を思い出したり。“セカイ”は刻々と変化しているのに自分たちは無力な青春の中で何もできないでいる、みたいなこの感じはやっぱり90年代から2000年代の日本独特のものなのでしょうかねー……。 強いていうと、重要な人間ドラマは基本的に男女間でしか生じない感じはちょっと気にはなりましたが、まぁこれはこの作品の世界観な気はする。面白かったです。
前段でロシア(ソ連)の現実に関わる何らかの前振りがなされたのち、後半で無茶な本題が始まるって話がいくつかある気はしたんだけど、その前段の意味も自分はうまく読み取れないものが多かった……。あと木下古栗ってやっぱりこの人好きだったりするのかな。
寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。
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この方は以前読んだ「人生、信号待ち」という短編がものすごく好きだったので、あれ以上に好きなものを勝手に求めてしまってるところはあるかもしれません。