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2024年9月の読書メーターまとめ

針
読んだ本
11
読んだページ
2713ページ
感想・レビュー
11
ナイス
158ナイス

2024年9月に読んだ本
11

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

針
安部公房の出世作よね。中編2本と掌編4本をまとめた作品集。中編である「S・カルマ氏の犯罪」と「バベルの塔の狸」のドタバタナンセンスコメディ感はけっこう好きでしたが、内容に対してちょっと長めかなぁ。自分は掌編集の「赤い繭」が一番好きで、特に「魔法のチョーク」がアイデアも展開もとても面白かったです。貧乏詩人である主人公がドブ川に網を仕掛けて、流れてきた残飯を食うシーンのショッキングさとかもね……。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

針

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1838ページ ナイス数:117ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2024/8 最近は安部公房をちょびちょび読んでおります。あとは映画ですが『ソウルの春』がすごく面白かったのでおすすめです。

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2024年9月の感想・レビュー一覧
11

針
主人公が理由も分からないまま突然逮捕され、裁判の被告の立場にずーっと留め置かれるというお話。何一つ確かでないものに延々振りまわされ続ける理不尽が、ときに笑っちゃうほど面白く、逆に陰惨な件りもあったりして、とっても好みでした! バカバカしいけどブラックな不条理ユーモア小説? 自分としてはこのお話には裁判的なものの外枠と手続きのみがあってそこに「法」はないのでは? というふうに読んでたのですが……。終盤の「大聖堂にて」という章が凄かったです。池内紀訳は笑えて面白いという話をむかし聞いたのですが確かに〜と。
針
2024/09/28 03:14

ちなみに『審判』ってほんとは生前未発表の未完の作品で、この本にも巻末に「断片」として、書きかけの章の草稿が収録されています。正確には覚えてないのですが、死後にカフカの遺稿を整理した友人の影響の少ない、カフカ自身の意思により忠実なバージョンはわりと近年になってから刊行されたらしくて、今から読むなら新しめの翻訳がおすすめ(これとか光文社古典新訳文庫とか?)という話もチラッと聞いたことがあります……。間違ってたらすみませんが。

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針
安原顯という編集者が80〜90年代に「○○ベスト本」という、いろんな分野の名作紹介本を大量に企画出版したそうで、これはそのうちの海外映画ベスト本。15人の識者?が恋愛とか青春など自分の担当ジャンルの名作群についてあれこれ語っています。ピーター・グリーナウェイって自分は観れなかったけど2024年にリバイバル上映やってたのですが、デビュー当時からかなりの注目株だったんだなーとか、いろんな情報を得られました。この手の作品紹介本は読む労少なくして楽しさ多しという感じなので大好きです( ◠‿◠ )
コットン
2024/09/28 06:54

そういえば安原顯の関わった『活字中毒養成ギプス: ジャンル別文庫本ベスト500』という本を長い間持っていました。映画はマリ・クレールで特集組まれていたものを読んだりしていました〜♪

針
2024/09/28 14:50

Amazonで調べるとけっこう色んなベスト本を出してたようなんですよねー。『文庫本ベスト』も気になるので今度お金あるときに中古で探してみます! 雑誌の映画特集もそうですが、活字媒体だと全然自分の関心と違う作品に触れられたりしていいですよね😊

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針
(上巻から)近世の古文書を解読したり、歴史解釈の陥穽などが語られたりして、説明の大半はポカーッと口を開けながら読んでたのですが、「ここの説明はこれでいいんかな」と薄っすら気になった箇所がちゃんとひっくり返されててそこはミステリー的にもなるほどーと。リアリティ的にはわりと気になるところもあったけど、ホラー的なおどろおどろしさもふんだんでけっこう楽しく。変わったミステリーが読みたい方は手に取ってもいいかもしれません。京極堂とかともまた違う感じです。
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針
山中で出会った謎の少女の正体を追って、寺社を巡ったり文献資料を漁ったりするミステリー調の歴史民俗学調査小説みたいな作品。フィールドワークもちゃんとありの。自分的には人文学の学術研究の手続き自体をエンタメ読み物として供してる感じがして、こういう小説は初めて読みました。進行の手続きが極端に「知的」すぎて若干暴走してる感もありつつ、けっこう面白いところも多くて、奇書まではいかないけどまぁ怪作ではないでしょうか。「トイレの花子さん」などの怖い話の伝播という取っ付きやすい話題から始まってるのもよかった。(下巻へ)
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針
戯曲集でかなり良かったです。『友達』は確かに傑作と言われるのも分かる、読むのがすごいキチぃ不条理ブラックユーモア劇。完成度がすごいです。『棒になった男』は三本のオムニバス劇で、「鞄」と「棒〜」が面白い。このへん、機会があったら上演してるのも見てみたい。「榎本武揚」はあまり安部公房のイメージにない題材ですが、歴史的な人物を良いとも悪いとも言い切れないものとして置いてく感じが好みでした。意外と山風とかに近い人物解釈のような。セリフしかない分言葉選びが平易で、話の面白さがストレートに感じられる本だったかなーと。
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針
汚職の多い北海道警察管区で、死体の四肢を逆方向に折り曲げて殺すという過去の連続猟奇殺人事件が再発し、そこから2人の男のウロボロスめいた因縁の闘いが始まるという漫画。ジャンルは警察モノ猟奇殺人ゴシックホラーミステリーとかになるのか? 4巻で打ち切りになってしまっていたのを、作者さんが自費出版という形で5巻を出してくださったのでこの機会に通読したのですがすごく面白かったです! 展開のぶっ飛び具合がすごくてこんなとこまで行っちゃう漫画だとは思わなかった……。猟奇殺人ミステリーとしても楽しかったしね。
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針
感想は5巻に。
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針
感想は5巻に。
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針
感想は5巻に。
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針
感想は5巻に。
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針
安部公房の出世作よね。中編2本と掌編4本をまとめた作品集。中編である「S・カルマ氏の犯罪」と「バベルの塔の狸」のドタバタナンセンスコメディ感はけっこう好きでしたが、内容に対してちょっと長めかなぁ。自分は掌編集の「赤い繭」が一番好きで、特に「魔法のチョーク」がアイデアも展開もとても面白かったです。貧乏詩人である主人公がドブ川に網を仕掛けて、流れてきた残飯を食うシーンのショッキングさとかもね……。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/31(849日経過)
記録初日
2017/04/08(2789日経過)
読んだ本
741冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
212642ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
482件(投稿率65.0%)
本棚
7棚
URL/ブログ
https://filmarks.com/users/untitledthread
自己紹介

寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。

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