ネタバレ『ツナグ』の続編。前作はあまり嵌らなかったのだが理由がわかった気がする。前作に「死者に会いたがるのは生者の勝手な都合なのではないか」というセリフがあるけれど依頼人の訳アリの事情がその勝手な都合に感じたからかも。（全部ではない）今作は特殊なパターンもあるけど死者を想う気持ちにあふれていた。そして、「直接話したり、実際に会うことが叶わなくても人には時としてわかることもある」ほんとそれ。自分もそれが叶う関係を作れるようにしたい。

ネタバレ日高英之は任意の事情聴取からストーカー規制法違反で緊急逮される。その後の取り調べは陰惨を極めていた。「お父さんは、警察で、こんな目に遭わされていたのか」 冤罪事件を取り扱うと予定調和というか結末が見えてきていしまうものだが冤罪はどのように生まれるのかを世間に知らしめることの目的は果たしたと思う。日高英之・千春・本郷弁護士まで闇落ちする展開はすっきりしない。いかなる結末の結末まで見たかったと思う。