『屍人荘の殺人』シリーズの作者なので、ジュブナイルものとはいえ、本格的な謎解きに期待して読み始めた。壁新聞作りを担当する小学6年生の3人が主人公。テーマは身近な問題かと思いきや、メンバーの従姉の謎の死を解くというもの。小学生とは思えない名探偵っぷりが楽しい。町の七不思議が関係していたりと、子供らしいパーツも登場するが、謎解きはなかなか深い。彼らの今後が気になるので、シリーズ化して欲しい。

これまで医療ものミステリーの印象が強かった作家さんだが、今回は生物学の知識が存分に活かされているバイオホラーもの。多様な生物が生息する無人島を舞台に、センセーショナルな幕開けから物語に引き込まれた。映像化したら、迫力のあるシーンの連続となりそうだ。科学の進歩と共に、現実でも想像も付かないような事態が起る可能性があるのではないか。そんな不安感と共に、知的好奇心が刺激される一冊だった。

『屍人荘の殺人』シリーズの作者なので、ジュブナイルものとはいえ、本格的な謎解きに期待して読み始めた。壁新聞作りを担当する小学6年生の3人が主人公。テーマは身近な問題かと思いきや、メンバーの従姉の謎の死を解くというもの。小学生とは思えない名探偵っぷりが楽しい。町の七不思議が関係していたりと、子供らしいパーツも登場するが、謎解きはなかなか深い。彼らの今後が気になるので、シリーズ化して欲しい。