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2026年9月の読書メーターまとめ

ころ
読んだ本
11冊
読んだページ
2891ページ
感想・レビュー
5件
ナイス
19ナイス
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2026年9月に読んだ本
11

2026年9月のお気に入り登録
11

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2026年9月のお気に入られ登録
1

  • nekota

2026年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ころ
筆者は、古典的名作を読むに際して、登場人物に対して過度に寄り添うことも、冷淡に突き放すこともせず、一定の距離を保持する。​そして、共感や感情移入にとどまらず、物語の激しさ、過酷さ、難解さそのものを享受し、そこから作品に潜む「生」のエネルギーを的確に抽出し、自分の生へと転換していく。とくに作品紹介の導入が見事で、​自身の日常の出来事や思考から説き起こし、作品の要旨へと自然に接続していく。彼女の前置きがあることで、直後に引かれる作中の文章がより瑞々しく、美しく際立って映る。
が「ナイス!」と言っています。

2026年9月の感想・レビュー一覧
5

ころ
文學界新人賞受賞作。​「人が空から落ちてくる」という比喩や象徴になるような出来事が、文字通りの物理的事実として徹底して描かれる。物理学の理論や確率論などを援用することで、荒唐無稽な設定でありながら、妙な生々しさと説得力が生まれている。​かなりのページ数を割いて論理が積み重ねられる中で、「俺」が空中の点(落下する人間)を見つけ、落下地点へ走り、バットで打ち返す描写は躍動的で、全体のなかで明確に異質。バットが人間を捉えるその瞬間は、痛みや惨たらしさとともに、理屈をすべて粉砕するような痛快さがあった。
が「ナイス!」と言っています。
ころ
筆者は、古典的名作を読むに際して、登場人物に対して過度に寄り添うことも、冷淡に突き放すこともせず、一定の距離を保持する。​そして、共感や感情移入にとどまらず、物語の激しさ、過酷さ、難解さそのものを享受し、そこから作品に潜む「生」のエネルギーを的確に抽出し、自分の生へと転換していく。とくに作品紹介の導入が見事で、​自身の日常の出来事や思考から説き起こし、作品の要旨へと自然に接続していく。彼女の前置きがあることで、直後に引かれる作中の文章がより瑞々しく、美しく際立って映る。
が「ナイス!」と言っています。
ころ
芥川賞受賞作である表題作はじめ、八編からなる短編集。小島信夫の文章には一般的な文法に照らすと誤りとみなされるような表現が散見されるが、それが文章の縛りのなさ、自由さとして機能していると感じた。敗戦後の日本人が、かつての戦時中のように隊列を組んで行進する絵(「アメリカン・スクール」)や、襟章の星に名前をつけて崇拝する兵士(「星」)、戦時中に身につけた「忍耐」を戦後も墨守し続ける男の姿(「鬼」)など、​「戦争」は登場人物たちの生き方を様々なかたちで暴力的に規定し、硬直させる。
が「ナイス!」と言っています。
ころ
なかなか面白かった。整理すればもっと短く簡潔な物語になりそうだが、未整理だからこその癖というか味があるような気がする。作者が伝えたいことはここだろうな、という箇所がいくつかあり、その部分のメッセージは力がある。本筋からすこし外れた少年たちの物語(『スタンド・バイ・ミー』などを思わせるような)があるが、そこの描き方などはかなり好きだった。
が「ナイス!」と言っています。
ころ
「テトロドトキシン」という話はなかなか面白く読んだ。 登場人物が他者を見下しているような心情や言動の描写が散見されるが、それは本当に自分に自信があるから他者を軽視しているのではなく、むしろ他者を下に見ることで空虚な自身を必死に保とうとしているのだと感じられた。その点は、とても生々しく描かれていたように思う。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/01/04(1369日経過)
記録初日
2023/01/04(1369日経過)
読んだ本
119冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
29949ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
22件(投稿率18.5%)
本棚
0棚
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