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2025年1月の読書メーターまとめ

サンライズ
読んだ本
73
読んだページ
15725ページ
感想・レビュー
11
ナイス
99ナイス

2025年1月に読んだ本
73

2025年1月のお気に入られ登録
1

  • cana

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

サンライズ
「本庄は不正をしてクイズを汚した」という怒りから始まって、その後主人公視点での推理でどんどん本庄が魅力的な人物に思えてくる流れは面白かったのだが、最後はその幻想を壊して「本庄は不正はしてないがクイズを踏み台としか思っていない男」という序盤と大差ないところへ落ち着くのでもやっとした読後感が残る。読者にどう思って欲しいのかわからなかった。主人公は「少し強くなった」みたいに〆ているが、本庄のスタンスをリスペクトするならまだしも、「こういう奴許せん!」という排他的な気持ちで終わっててむしろ後退してるのでは。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2025/01/03 09:16

☆ 横レス失礼します。自分の考えを書きますが,作者はご感想のように「もやっとした読後感」を示したかったのではないかと思います。それは主人公の「クイズこそ人生だ」という確信と対比させることでもあり,新自由主義的な勝者総取りの手段としてのクイズ(王)という呆気ない現実との対比であり,社会批評ですらあるのかなと。だからミステリの手法を使っているのだろうと思います。駄文を長々と失礼しました。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
11

サンライズ
純文学なのでストーリーよりも文章なのだとは思うが、しかしこういうタイプの純文学を読むたびに思うのだけど、純文学って一般文芸の劣化でしかないのではないか。物語的な満足感の薄い、尻切れトンボ的に終わるストーリーがどんな効果を生んでいるのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
これをミステリというのはどうかと思うし、キャラもノリも全体に寒すぎて読んでて苦痛だった。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
この作者の作品全体に言えるがシンプルに魅力的なキャラクターを描くのが苦手なのでは。長編ミステリは謎が面白ければキャラなんて書き割りみたいでもどうにかなるジャンルかもしれないが、連作短編としてシリーズでやっていくならキャラの魅力は不可欠だろう。また、ミステリ部分も謎から真相までイマイチそそられない感じ。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
彼女は障害を詐称しているのかという疑惑を一つのミステリ要素として引き込みつつ気持ちいい真相が用意されているのが上手い。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
鼻白むような造形の女が終盤で豹変して主人公をボロクソに言う流れは『medium』を思い出す。この女もリセットされてるんでしょと予想できてしまったが、この状況下で数日命を延ばすために殺人を冒す理由とは何かというワイダニットは面白かった気がする。まあ、こんなに性格の悪い人間が子供への愛情だけは本物というのもあまり説得力のない話ではあるけど。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
作中作が江戸川乱歩と荻原朔太郎を主役にしている意味はあるのだろうか。それはそうと、作中作と現実の小説の関係を使ってラストに明かされる真実は面白い。ただ、悲しいかなそもそもあまり魅力のある謎ではなかった気がする。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
野崎まどは神話的に壮大なハッタリをかますことこそ全てという作風でその極致が『2』だと思うが、今作は自身のそういったお家芸に甘えきっているように思えた。読者を引き込む構成になっておらず、キャラクターにはケレン味がなく、『バビロン』『タイタン』のような社会描写の厚みもなく、リーダビリティも低く、中盤から結論へと至るための科学的な薀蓄も『2』で既視感があり、小説を読む意味とはなんぞやみたいな問答も『バビロン』3巻の善悪議論のような空虚さがあり、出てきた結論にはロマンも説得力もなく、本当につまらなかった。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
死体を活用するミステリ。一作目がゾンビの存在する特殊設定モノなのに、その後の短編では世界観を共有してるにも関わらず「ゾンビが存在する」という設定を全く使っていないのは肩透かし感が強い。探偵役のキャラも特に面白みがなく、全体に取って付けたような雰囲気があり、成立してはいるがあまり面白くない。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
生まれ変わりというものが存在する(と主人公が思い込んでいるってだけの話かもしれない)ことを利用した特殊設定ミステリ(?)。あれもこれも実は生まれ変わりでしたというのは潔くて嫌いじゃないが、トコ婆さんの特殊能力に説明がないまま(猫であることとは関係ないだろう)なのかよとか、ただただ疑惑のためだけにある、担任の小児性愛設定とか(S君と関係を持っていたのはマジってことでいいの?)、真相が明かされてももやもや感が残っていてあまりスマートなミステリではない。
が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
「本庄は不正をしてクイズを汚した」という怒りから始まって、その後主人公視点での推理でどんどん本庄が魅力的な人物に思えてくる流れは面白かったのだが、最後はその幻想を壊して「本庄は不正はしてないがクイズを踏み台としか思っていない男」という序盤と大差ないところへ落ち着くのでもやっとした読後感が残る。読者にどう思って欲しいのかわからなかった。主人公は「少し強くなった」みたいに〆ているが、本庄のスタンスをリスペクトするならまだしも、「こういう奴許せん!」という排他的な気持ちで終わっててむしろ後退してるのでは。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2025/01/03 09:16

☆ 横レス失礼します。自分の考えを書きますが,作者はご感想のように「もやっとした読後感」を示したかったのではないかと思います。それは主人公の「クイズこそ人生だ」という確信と対比させることでもあり,新自由主義的な勝者総取りの手段としてのクイズ(王)という呆気ない現実との対比であり,社会批評ですらあるのかなと。だからミステリの手法を使っているのだろうと思います。駄文を長々と失礼しました。

が「ナイス!」と言っています。
サンライズ
ベビスタ三人の悲壮なドラマは面白い。ただ、ミステリなのに特に謎が解かれる要素がないことや、土井のキャラクターなど都合がよすぎないかと感じる部分もあり、総合的な読み応えは微妙。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/09/23(4897日経過)
記録初日
2011/09/23(4897日経過)
読んだ本
2369冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
504697ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
847件(投稿率35.8%)
本棚
34棚
性別
年齢
33歳
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://studiosunrise.blog84.fc2.com/
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