崖の下、ねむけ、命の恩、可燃物、本物か、の五つからなる短編小説。群馬県警捜査第一課の葛警部は、推測解決案に違和感がある限り事件を突き詰め異なる視点から解決を導く。それには多数の経験と直感を必要とし、スタンドプレーもある。 仕事をしながらのパンとカフェオレ、眠気覚ましのコーヒーなどバリバリな昭和風なので、評価とは裏腹に部下や上司が畏怖と多少の邪の念を持つのは仕方なしかも。 でもまぁ、現実でも葛警部風の人がいてこそ、かもしれないし、もしいなければ、全ての事件は冤罪か未解決になるのかしら？と思ったり、ね。

2つの小説は共に、現代の京都を舞台に歴史的に有名な人物との交流を通じて生き方を問う話だった。 毎年恒例の暑い八月の早朝、メンバー不足の素人野球に助っ人として入ってくれた3人はなぜ参加してくれたのか。。 哀愁漂う話を野球で重たくさせず飽きさせずに読ませてくれた。ダラダラと生きていた主人公への｢心に火を燃やせ｣や｢俺たち、ちゃんと生きているか｣は平和な今、とても考えさせられる。京都、八月、大文字山。今年猛暑だった八月にこの本を読めば、もっとグッと心に刻まれたはず！ただ、2ヶ月遅れでも巡りあえてとても良かった。

崖の下、ねむけ、命の恩、可燃物、本物か、の五つからなる短編小説。群馬県警捜査第一課の葛警部は、推測解決案に違和感がある限り事件を突き詰め異なる視点から解決を導く。それには多数の経験と直感を必要とし、スタンドプレーもある。 仕事をしながらのパンとカフェオレ、眠気覚ましのコーヒーなどバリバリな昭和風なので、評価とは裏腹に部下や上司が畏怖と多少の邪の念を持つのは仕方なしかも。 でもまぁ、現実でも葛警部風の人がいてこそ、かもしれないし、もしいなければ、全ての事件は冤罪か未解決になるのかしら？と思ったり、ね。