読書メーター KADOKAWA Group

2025年1月の読書メーターまとめ

シビップ
読んだ本
17
読んだページ
6505ページ
感想・レビュー
17
ナイス
294ナイス

2025年1月に読んだ本
17

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シビップ
ネタバレこの本の紹介文に『二度読み必至』の文章を見て私は無心で物語を楽しむ事にした。四編とエピローグからなる連作短編で、どの話も温かく優しい前向きな内容で心がほっこりする。物語はオーストラリア、メルボルンに留学中のレイと現地に住むブーの二人の恋が終わりを迎えようとする時、レイをモデルにした絵が描かれる。その絵は『エスキース』と名付けられ、全ての話に登場し様々な人の人生のターニングポイントに現れる。とても良く書かれた文章で、そのラストには感動もした。ただあの紹介文がなければもっと感動できたかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

シビップ

【読書メーターの本のプレゼントに応募しました】発行部数約1,350万部を誇る会員誌『JAF Mate』の超人気連載が単行本化!『幸せって何だろう』を10名様にプレゼント!応募締め切りは1月16日(木)の正午まで。応募はこちらから→ https://bookmeter.com/giftbooks/584?track=share

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
17

シビップ
ネタバレこの本の紹介文に『二度読み必至』の文章を見て私は無心で物語を楽しむ事にした。四編とエピローグからなる連作短編で、どの話も温かく優しい前向きな内容で心がほっこりする。物語はオーストラリア、メルボルンに留学中のレイと現地に住むブーの二人の恋が終わりを迎えようとする時、レイをモデルにした絵が描かれる。その絵は『エスキース』と名付けられ、全ての話に登場し様々な人の人生のターニングポイントに現れる。とても良く書かれた文章で、そのラストには感動もした。ただあの紹介文がなければもっと感動できたかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
同じSF物だったら『世界の終わりと…』の方が好きかな〜。読了後、二人の行方がどうなるのか、無事に元の1984年に戻れたのか、その他回収されない事柄について色々考察ができる余地が多いのはこちらの作品だけど、ちょっと多過ぎるよね。いちばん気になるのは1Q84でできた子供を他の世界線に連れて来て大丈夫なのかなと。10歳になる頃に口からリトルピープルが出てこないと良いなと思う(笑)
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
作中のサブタイトルに「オッカムの剃刀」が出てきた時に、この小説そのものがそうじゃないかと思った人は少なからずいると思う。正直この前編だけでもややこしい現象が多く、それが今までの事象に知恵の輪のように絡み付いてゆく。考える程に混乱の沼にはまって行くのでおとなしく最終巻を読む事にしよう。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
何かを失う事で新たな何かを得るこの1Q84の世界で、ほとんど全てを失い残ったのは自身だけとなる青豆。これでは計算が合わない。何かを得る権利はあっても良いはず。彼女の求めるものは幼き日の思い出と共にある天吾、ただそれだけ。 天吾も時を同じくして1Q84の世界に誘われ青豆を求める。だがその間にはかなりの障害がありそうだ。まるで現代版『ロミオとジュリエット』のような展開に少し萎える。だがふかえりの存在やリトルピープル、空気さなぎの謎が残っている。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
コンビニのエロ本コーナーに『さぶ』『薔薇族』が陳列されていたのが懐かしい。憶えているのは角刈りのマッチョな兄貴が表紙と言う点だけ。少なからず小馬鹿にしていた記憶もある。時が経ち、その文化を知りたいと思うようになり本書に手を伸ばした。 グラビアメインのエロ本とは違い、世間から隠れるように生きるゲイ達の葛藤がお便りコーナーに綴られていて息が詰まる思いにかられる。それは仲間を求める声だったり、自己否定による希死念慮だったりする。近年はゲイなどの性癖に寛容になりつつあるが、これはそれまでの闘いの歴史である。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
『さきがけ』のリーダーと青豆との会話が一番の読ませ所である気がした。とにかく食い入るように読んだ。老婦人の依頼であるリーダー暗殺の話が遠い過去のように感じる程濃密な会話だった。 天吾は何か大きな力によって孤立させられてゆく。そして残された拠り所である父親に会いに行き、自身のルーツを知る事で孤立からの脱却に成功する。ここで気になったのが『認知症』と言う言葉。2004年にできた言葉をなぜ1984年の天吾が知っているのだろう。配慮なのかギミックなのかまだわからない。青豆と天吾、どちらの物語もまだまだ続く。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
村上作品の特徴のひとつに四季を人生や物語のメタファーとする手法があり、〈4月〜6月〉を読んで見てそれを強く感じた。間もなく訪れる夏本番、おそらく灼熱の日々になるだろう。青豆や天吾が立っている世界も少しずつだが明らかにされている。私にはこの二つの物語は線ではなく球体を2個重ね、それをコロコロと時間の進む方へ転がしてゆくイメージが一番しっくりくる。交わらないが、どこか一部は触れ合っている。この先交わる時が来るのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
ネタバレ青豆と言う女性と天吾と言う男性の日常が交互に描かれていて、そのどちらもなかなかに読み応えのある物語になっている。青豆はボディメンテのインストラクターを生業としているが、正義の名の元に殺しも行う。そんな彼女に認知の不整合の異変が起き、自分の知っている1984年ではなく、1Q84に自分は存在していると結論づける。 方や天吾は予備校の数学講師をしながら小説家を目指す青年。ふかえりの『空気さなぎ』を自らの手で読みやすくしたいと願い、その承諾を得る為に彼女の先生に会いにゆく。そこでふかえりの過去に触れる事になる。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
前作『medium』の面白さはどこに行ったのか。読めば読むほどに城塚翡翠と言うキャラが陳腐に見えてきてもうほんと残念過ぎる。途中から解答編のセリフが田村正和で脳内再生されるのは面白いけど、まあそれだけですね。それに三篇目の謎解きはどうなんでしょ。作中でも犯人を逮捕する為には何でもやる的な事を言ってますが、さすがに強引過ぎませんかね。この続編の『invert Ⅱ』も読むつもりでしたが城塚翡翠シリーズはここまででいいかなと思わされる内容でした。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
ネタバレ首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青柳の逃走劇がドラマチックすぎる。「逃走劇=青柳の生き様」と言う物語の作り方は見事で、彼の人物像がはっきりとわかるし、誰もが応援したくなる。作中では警察の陰湿な一面がこれでもかと描写され、読者に嫌悪感を抱かせるように仕向けているが、犯罪者相手ならあんなものだろうと思う。純粋に対テロリストとしての職務か、それとも警察組織もグルになっているのかはわからない。ただ晴子の金的への蹴りがスカッとしたのは私もイライラしてたんだろうな。ラストのハンコが私の気持ちを落ち着かせてくれた。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
まず誰もが十角館を想像し、次にクリスティを想像するだろう。そんなクローズドサークル。通常レベルを遥かに超える報酬や生き残りを野に放つリスクから全滅エンドと言う可能性大、そんな考えがミスリードとなり私の思考を縛った所から読み始めてしまう。物語の中でも様々なルールがあり、それを読めば何となく見えてくる事柄が結構多い。これは結構簡単に謎解きができるのではないかと思わせるがそうはいかない。参加者のプライドもそうだが、何より莫大な報酬が物語を複雑にしてゆく。読了後は少しモヤモヤ感が残るラストだった。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
ひと昔までよく聞かされていた「地球に優しく」って最近あまり聞かなくなりましたよね。私だけでしょうか。まあその延長線上にSDGsってのがあるんでしょうが、今回のターゲットはそのSDGs。「ヒトって変な生き物だね」と語る第三者を介してこき下ろしまくります。概ね私も同意見なのでこれと言った反論はありません。前作の「正欲」もそうですが、この作者はそれについて豪速球を投げてきます。興味深いですね〜。おっと主人公である尚成を忘れていました。彼はしっくりくる生き方を探していました。そして見つけました。良かったですね〜。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
ファンタジー、オカルト、ホラーが入り混じった短編集。なかなか楽しく読めたが、表題作の「私の頭が正常だったなら」だけが毛色が違いかなり嫌な気分にさせられる。鬱展開は嫌いではないが、これはちょっとキツイわ。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
霊媒探偵と言う特殊な設定に表紙の若く美しい女性、第一章と幕間を読み少しガッカリさせられた。なぜならそこからの展開が予想できたからだ。それからは惰性で読み続け、いよいよ最終章となりシリアルキラーと対決。やっとか…と思う間もなく予想外の展開へ。序盤に「先が見えた」と高をくくっていた私は浅はかだった。全て手のひらの上だったのか。クライマックスの語りは読者に向けて語られているようで、まるで自分自身がそこに居る感覚にさせられる。振り返るとミステリにおける様々な手法を贅沢に使いこなした良作だった。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
今まで読んだ殺し屋シリーズの中で一番好きな作品。ここでの主人公である「兜」の生き様がとてもカッコイイのである。男が惚れる男。と言ってもハードボイルドでもなく、むしろ恐妻家。そんな彼だからこそ感情移入できた。エピローグで「兜」とその奥さんとの馴れ初めが語られるシーンはとても良い。穏やかな読後感に包まれながら物語は終わりを迎えた。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
期待していた夢Q作品ではなかった。「ドグラ・マグラ」のような狂気も無く、「瓶詰めの地獄」のようなタブーに触れる危うさも無い。探偵小説とあるのでミステリかと聞かれるとよくわからないと答えざるを得ない。途中までは復讐劇と理解していたが、ラストの展開は何なんだろうね。夢Q未読作品で、文字も大きく印刷してある。これは読まざるを得ないと意気込んだがかなりの期待ハズレであった。
が「ナイス!」と言っています。
シビップ
著者であるミヒャエル・エンデのノスタルジーを描いた作品に思えた。近代化に伴い仕事内容はより高度になり、昔のようにのんびりやっていては間に合わない、そんな世の中を憂いた本作。正直あんまりこの世界観に没頭はできなかったが、時間の概念のくだりはなかなかに興味深い。現在とは何なのだろうと。この文章を書いている間もすぐに未来がやってきて、現在は刹那のごとく過去になっていく。でも現在は確かに存在する。あまり深く考えてこなかった事柄だったので少し混乱させられた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/02/23(725日経過)
記録初日
2024/05/06(287日経過)
読んだ本
182冊(1日平均0.63冊)
読んだページ
62369ページ(1日平均217ページ)
感想・レビュー
165件(投稿率90.7%)
本棚
1棚
性別
血液型
O型
自己紹介

読書は好きでよく図書館へ行ってます。自分と違う視点のレビューを読むのがとても楽しい。感心させられっぱなしです。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう