青山さんの本、というだけで安心して、わくわくして読むことができた。カバヒコって、公園のあれかー！とニヤリ。カバの遊具ね。お地蔵さんのように、カバヒコの体の部位を撫でると、そこが回復するという。悩める登場人物たちがカバヒコに出会い、前に進めるようになるまでの、温かいお話。

西の魔女と呼ばれるおばあちゃんの、自然のなかの、丁寧な暮らし。美しい庭、切り株。ジャムを作って。ハーブティーを飲んで。ぐつぐつ煮たつ鍋、お手製キッシュ…時間がゆっくり流れている。描写がどれも美しい。 まいは、おばあちゃんからたくさんの優しい言葉と愛を受け取る。死ぬということ、魂と体。そして生きていくこと。最後のメッセージには、一気に温かい気持ちが押し寄せた。 おばあちゃんの魂は、体を脱出し、今はまいの一部となって生き続けているんじゃないかな。

青山さんの本、というだけで安心して、わくわくして読むことができた。カバヒコって、公園のあれかー！とニヤリ。カバの遊具ね。お地蔵さんのように、カバヒコの体の部位を撫でると、そこが回復するという。悩める登場人物たちがカバヒコに出会い、前に進めるようになるまでの、温かいお話。