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2024年8月の読書メーターまとめ

にな
読んだ本
10
読んだページ
3338ページ
感想・レビュー
10
ナイス
250ナイス

2024年8月に読んだ本
10

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

にな
『きっと十年後、この毎日のことを惜しまない。』※古典部シリーズの一作目。アニメ化しているのは知っていたけれど、よくこんな重たい作品をアニメ化したなあ。いかにも平成に多かった「やれやれ系」主人公を中心としたにがい青春小説だけれど、村上春樹みたいなこの諦念というか冷笑はやはり学生運動の挫折による世代的な学習的無力感であり、一部分だけ切り抜いて評価するものではなく時代の流れとして考えるべきなのかなあなんて思いました。学生運動詳しくないけど。※四割くらいは本当にあったことなんですね。なんかやるせないね。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

にな

あつくてとけちゃう。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2476ページ ナイス数:216ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1414410/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
10

にな
ネタバレ建築探偵シリーズでありながら、作中のインドに対する描写の方が印象的。作者は日本を「紛れもなくアジアにありながらもっともアジア的でない国」と書いたが、何をもってそう感じたのだろう。1995年の作品であり、バブルが弾けたとはいえ余韻が残っていたからだろうか。日本もインドもこんなにも、逃れようがなくアジアなのにね。ナンディの正体はなんとなく予想がついていたけれど、性別については逆かと思っていました。でも、言われてみれば女ならばインドに骨を埋めるなんてことは実行できないとも思うので納得もします。
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にな
ネタバレ心霊探偵濱地さんの2作目。江神・火村・空閑に続いて地なんだなって今更気がつきました。どれも結構好きだけど『姉は何処』『お家がだんだん遠くなる』『それは叫ぶ』が好きかなあ。※「いくら嘆いても、わたしたちは世界の理不尽さから逃れることはできない。」濱地と同じことを確か火村も言っていたなあ。霊の有無とか関係なく、作者の思いなのだろうなあ。※『お家がだんだん遠くなる』この男本当に信用できなくて、それを見抜かれてて、だから失敗して、死んでもやらかしていて、本当にどうしようもない。死んでも治らないの救いようがない。
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にな
ネタバレ体育館、水族館の次は図書館。この先残っているのは美術館とか博物館かな…。今回は密室+ダイイングメッセージもの。顔の左を下にして右目を怪我している時の視界は…と言う部分はつい読んでる途中でベッドで試してみました。正直にいうと、犯人はそんなとこからくる?と思ってしまったし、動機もその前の行動と整合性取れないのでは?と感じてちょっと納得いかない気持ち。ただ、裏染くんは他人に興味なさすぎるから動機じゃなく誰が可能だったかしか考えないし事件関係者の理屈でない行動に論理を求めて混乱してしまうのは凄く納得できる弱点。
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にな
ネタバレ小市民シリーズ完結編。小鳩くんがひき逃げに遭って入院した事をきっかけに振り返る3年前の事件。誰が轢き、どうやって逃亡したのか。過去の振り返りとどこか不気味な入院生活が交互に書かれていて面白い。解説にもあったけれど、入院という非日常で真面目に治療のために医療従事者の言う事聞いてしまって主人公が違和感に気が付けないのはホラー作品のようで本当に恐ろしかった。作者ならではの青春のにがさや人間関係のやるせなさを感じつつも希望を感じる完結編で良かったです。※本当にあれが小佐内さんの陰謀じゃないなんて正直信じられない!
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にな
ネタバレ綾辻・有栖川の選んだ短編&対談集2冊目。これもアンソロジーみたいなものかな。お二人の作品に対する感想や「自分ならこうする」が興味深い本。お二人自身の作品も好きな話だなあ。それ以外だとブッツァーティ『なにかが起こった』と連城三紀彦『親愛なるエス君へ』が好き。この並びにスペイン童話が入ったり京大犯人当てが入ったりするのも面白い。※ゲスト佳多山大地氏の『黒鳥亭殺人事件』や有栖川氏の『なにかが起こった』の読みが素晴らしくて、こういう豊かな読書ができたらいいよねえ。『ナイト捜し』は真相が分かっても正解出来なさそう。
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にな
──愛は人生の宝石。なくても生きてゆけるけれど、あったらとても素敵。※フランス、プロヴァンスの別荘でのバカンス。リチャードの母親の招待で宝探しゲーム。リチャードの母カトリーヌは決して悪い人では無く、息子のことを愛しているのも伝わるけれど、息子の友人たちも自分の取り巻きにしなければ気が済まない、困った人にはすぐ金や物をあげてしまうような母親と母子関係を結ぶのはやはり大変なことだろうな。裕福な大人だから修復できた母子関係であり、個人の豊かさなど通用しないであろうスリランカ内戦がどう描かれるのか楽しみです。
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にな
結末が無い自主制作ミステリ映画の結末について古典部メンバーが推理していく物語。前作があまりにも重たかったので、今回は結構ライトに感じますが…最後まで読むとやっぱりややダークな話でしたね。私は読んでいて最初は本郷っていじめられていたのかな?慣れない役割を押し付けられたうえに撮っている最中に撮影班に話をぶち壊されて参ってしまったのかな?なんて考えていました。奉太郎が普段省エネなのは、案外操られやすく暴走しがちな自分をどこかで感じているからなのかもしれませんね、とタロットの比喩の部分を読みながら思いました。
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にな
三部完。主人公は領主の養女として、与えられた役割を果たすことは充分以上に出来ていたけれど…貴族としての立ち振る舞いって難しい。本編のラストで気が付いたけれど、まだ10歳なんですよね。フェルディナンドとは親と子並みの年齢差なのかな。ヴィルフリートのあれこれについては、親がちゃんと話していなかったのが悪いよと言いたくなってしまう。こっちも10歳なんだもんね。派閥の子どもを利用した陰謀怖すぎて震える。側仕えもやっぱり悪くない?※ダームエルとブリギッテ、上手くいかなかったけどエルヴィーラのフォローが良かった。
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にな
相変わらず構成が巧みだなあ、と思わされる。ゲオルギーネは悪役というか…そんな扱いをしたらそらそうなるよとしか言えないキャラクター。こんな存在がいるのにヴィルフリートを暢気に甘やかしていたのがどうかしているよね。妹のシャルロッテをしっかり育てた方が良いよ。一方で主人公であるローゼマインもこの立ち位置この振舞いは火種にしかならない。その辺り後見者も世俗に疎すぎ。※ジルヴェスターとしては主人公を一族に取り込めるなら政略相手は息子でも弟でもいいのかもしれないけど、精神年齢・肉体年齢の釣合がどっちも微妙で難しいね。
にな
2024/08/04 00:48

事が起きる理由が複合的で、1人の不満ではなく複数の不満が溜まって火種になっていくのがやはり巧いし、神殿に追い払われていたフェルディナンドが還俗したところで領主一族としては立ち回りが上手くないのも、今までなんでも出来るように見えていたのに意外な(しかし描かれてみたら納得の)弱点だなあと思います。

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にな
『きっと十年後、この毎日のことを惜しまない。』※古典部シリーズの一作目。アニメ化しているのは知っていたけれど、よくこんな重たい作品をアニメ化したなあ。いかにも平成に多かった「やれやれ系」主人公を中心としたにがい青春小説だけれど、村上春樹みたいなこの諦念というか冷笑はやはり学生運動の挫折による世代的な学習的無力感であり、一部分だけ切り抜いて評価するものではなく時代の流れとして考えるべきなのかなあなんて思いました。学生運動詳しくないけど。※四割くらいは本当にあったことなんですね。なんかやるせないね。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/05/11(562日経過)
記録初日
2023/05/09(564日経過)
読んだ本
204冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
65673ページ(1日平均116ページ)
感想・レビュー
201件(投稿率98.5%)
本棚
2棚
外部サイト
自己紹介

積読の消化と既読管理のために作りました。
逆に読みたい本が増えている気もします。

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