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2024年4月の読書メーターまとめ

にな
読んだ本
13
読んだページ
3846ページ
感想・レビュー
12
ナイス
476ナイス

2024年4月に読んだ本
13

2024年4月のお気に入り登録
5

  • 中村です
  • Kircheis
  • 八千
  • 中玉ケビン砂糖
  • B A

2024年4月のお気に入られ登録
3

  • 中村です
  • 中玉ケビン砂糖
  • B A

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

にな
ネタバレ木挽町芝居小屋の裏手で起きた仇討事件と、それを取り巻く町人たち、そして武士の物語。各章語り手を変えて語られる物語はひとつひとつも面白いし最終章でピースが合わさりそれまでとは違う形が見えてきて面白い。花街育ちの元幇間、元武士の殺陣師、隠亡出の女形、細工職人、戯作者と芝居小屋に集まる人間も個性豊かで、あだ討ちをおこなう菊之助を助けることで彼ら自身も救われていくのが良いなあ、と思います。一番好みなのは第三幕。ほたるが預かり物だと思っていた名前を自分に授けられた物だと思えるようになったところにぐっときました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

にな

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4976ページ ナイス数:472ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1414410/summary/monthly/2024/3

にな
2024/04/01 14:41

図書館のネット予約機能に気がついてしまった結果読んだ本が増え、積読が減らない…

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

にな
ネタバレかつての天才児たちを集め、才能を甦らせようとする国家的プロジェクト。大衆の好みを蓄積化したAI・レミントンとのセッションで、「味付けの正解」「演奏の正解」「構図の正解」「プロットの正解」を教えられ、再起を目指していく若者たち。未来はともかく、現代の(あるいは近い未来の)AIの考える「正解」なんてぼんやりとした大衆ウケでしかないのは…そらそうよ。拒否する者もあり、受け入れる者もあり、AIを参考にしつつ人間にも学んだり、むしろAIが影響を受けていったり。全く違う道を選んだり。青春ものとして面白かったです。
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にな
前巻でスムーズに貴族社会に馴染んだな、と思っていたのですがそうでも無かったと言う話。ヴィルフリートに関しては、むしろ貴族として生まれても貴族に適合するとは限らなかったり。転生(?)し、前世から貧民、商人、神官、貴族と環境が変わることで常識や倫理観が中途半端に混ざって形成されているという状態はなるほどな、と唸るもの。主人公が頑張って救った孤児が救いたくなるような性格をしていないのがリアル。自分が相手から与えられるのは当然だけど、相手に与えるとなるとなんで?って本気で言い出す。こういうことってあるよね。
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にな
ネタバレ新章の開始。新しい家族にも、さらに新しい家族にもあっさりと受け入れられているのはなんだか意外な気もします。でもまあ、階層が上になるほどそのくらい当然、みたいな世界観なのかな。視点別の番外編ではさすがに受け入れる側には葛藤があったことが描かれていて良かったな。貴族の世界、魔法、社交など比較的には導入回にあたるけれど、チャリティーコンサートはコメディかつ実利を得ていて笑いました。肖像権なんて概念がなくて可哀想なフェルディナンド…。
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にな
第一部と第二部に分かれた構成。ネタとしてはそし誰とABC事件でしょうか。前作でも感じたのだけれど、犯人はとてもわかりやすい。でも現代社会においてはいきなり他人を「怪しい」なんて断ずることはできず、もどかしくてもひとつひとつ足取りをたどり証拠を探しアリバイを崩さなくてはいけない。警察だって正当な手続きを得るには上司を説得する必要があって。読んでてそこがもどかしく感じたりもするし、リアルな葛藤を感じたりもします。※若い九州女性作家の描く男尊女卑えぐかったな…。ハラスメントにより生まれる過剰な一体感。あるよね。
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にな
ネタバレあと五秒もすれば、本当に終わってしまうのだろう。電気のスイッチを捻るように、意識が途絶える直前に私が思ったのは──嗚呼、今際の際に私が思ったのは、これを題材にまた小説が書けるなと言うことだった。※尾崎紅葉に師事する作家、那珂川が出会う事件と名探偵となる〈妖人〉たちと、帝国の興亡。三話からの流れが本当に良い。8歳で工作員にされた川島から見たら江見のような男に引っ掛けられて子どもを死なせた那珂川は愚かでしょう。それでも、何者にもなれずとも、誰にも知られておらずとも、小説家でしかいられない那珂川の情念が好きだ。
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にな
ネタバレ「きちがいじゃが仕方がない。──」※映像等から受ける印象ほどおどろおどろしくはない物語ですよね。釣鐘トリックは古典王道で良い。前提条件が覆ったために犯すべきではない殺人を行ったと知った後の犯人の弱さよ。周到な殺人計画の前提を覆していたのは実に有り得そうな小悪党のたかりなのも面白い。やっぱり名作って何年経っても名作なんだなあ。※後書にカーやクリスティ、クイーンなどの名前が上がっていてふふとなる。奥様の考えた犯人にお前はなんということを言うのだ…しかし、待てよ、それ面白いではないか、となる話面白くて好きです。
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にな
王道で正統派な本格ミステリ。読者への挑戦状が2回もある。やったー。動機になりがちな過去や人間関係を持つ人間は複数。「なんとなく怪しい」では絞り込めない展開で私には最後まで解りませんでした。地道で真面目な犯人当て。面白かった!シリーズ予定の様なので続編にも期待します。※せっかく雪密室なので図も欲しかったなあ。※時代背景が平成や令和でもちょっと田舎だとすぐ因習村とか言われる風潮(ミーム?)が少し苦手なのでこの作品くらいの観光資源としての祠や案山子には安心します。村内政治の悪いところは出ていますが。仕方ないね。
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にな
ネタバレ刀城言耶シリーズの第二弾。また似た名前の人物がいっぱいいる…。いや、今回はほぼ朱音だけだから良いのですが、見取り図がないので密室からの消失が主題なのに空間把握になかなか苦しみました。ディスカッションで推理が二転三転するのも結構大変。序盤の民俗学トークや解決編は面白く読みました。※ラストシーンはなかなか意見が分かれそうで、女装した正声なのか、実は生きていた朱音なのか、真の怪異(反魂の術で蘇った朱音?)なのか。普通に考えたら正声なんですかねえ。女装はともかくとして。瑞子ってなんで島に残ろうとしたんだろ。
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にな
Audibleで聴いたものを文庫版で再読。元がネット記事からなのでどうしても台本形式。Audibleだとその辺は普通の掛け合いとして聴いていたなあ。一方で、わりとぶっ飛んだ展開でもわかりやすくサクサク読めるのは長所かと思います。※文庫版限定の栗原氏の解説は単行本版で個人的に引っかかっていた部分をひっくり返す展開なのだけど、えっ?最初からこの意図で描かれていたの?最後だけやや濁して匂わせる展開にしたら作者が思っていたより読者が読み取らなかったということなんでしょうか。文体に騙されて裏を考えてなかったな。
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にな
ネタバレ木挽町芝居小屋の裏手で起きた仇討事件と、それを取り巻く町人たち、そして武士の物語。各章語り手を変えて語られる物語はひとつひとつも面白いし最終章でピースが合わさりそれまでとは違う形が見えてきて面白い。花街育ちの元幇間、元武士の殺陣師、隠亡出の女形、細工職人、戯作者と芝居小屋に集まる人間も個性豊かで、あだ討ちをおこなう菊之助を助けることで彼ら自身も救われていくのが良いなあ、と思います。一番好みなのは第三幕。ほたるが預かり物だと思っていた名前を自分に授けられた物だと思えるようになったところにぐっときました。
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にな
「阪神があまりに勝てないから短歌を詠むことにしました」2022年の阪神について詠んだ野球短歌。悲しいもので負けた日の歌ほど面白い。序盤の勝てなさと負けた日の歌が面白過ぎてどんな常敗チームかと思いそうになるがこの年の阪神は3位だから弱くないんだよ。※『ねえちょっと球審の人ここへ来てこれボール?これストライク?これボール?』野球ファンでこれに頷かない人いないでしょ。※『ランナーが出るたび思った大山がいてくれたならいてくれたなら』『甲子園で終われることが幸せと言った糸井の日に勝ちたかった』応援って祈りに似てる。
にな
2024/04/05 13:57

『人間は野球ひとつで気が狂うたとえばこうして短歌詠んだり』これ色紙の日なんだ…。

にな
2024/04/05 15:53

『残塁の数を数えて甲子園きみは十二でぼくは九つ』『打ててれば勝ってる試合が十はあり打ってないから十は負けてる』『サードから本塁までが遠過ぎて半日かけてもたどりつけない』『今日勝つのと負けるのでは天と地の差があった、そんなときよく負ける』こんなの毎年思ってるしきっとこれからも思ってしまう。なんてことだ。解説の『しんだ子の年を数えるということばがあるけれど、残塁とはいわば果たせなかった夢の別名』といい、短歌ってこんなにも鋭い言語化なんですね。

が「ナイス!」と言っています。
にな
離婚して30年ぶりに帰国し、西東京の伯父の家を借りて大学教員として暮らし始める沙希。少し変わった人たちと暮らす生活は、ただノスタルジックなわけではなくコロナ禍で物理的な繋がりが寸断されていたり、介護、国際婚、同性婚、終活など色々抱えている。※おだやかで贅沢な暮らしはなんだか生活感がないというか、まるで夢の中のよう。商店街の再開発は夢の終わりみたい。※「上手な遺し方、上手な譲り方、上手な仕舞い方はないのかって、わたしたちも年ですからね。毎日、そればっかり考えているのよ」おだやかな生活も、おしまいは難しい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/05/11(368日経過)
記録初日
2023/05/09(370日経過)
読んだ本
140冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
46483ページ(1日平均125ページ)
感想・レビュー
137件(投稿率97.9%)
本棚
2棚
外部サイト
自己紹介

積読の消化と既読管理のために作りました。
逆に読みたい本が増えている気もします。

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