美しき官能小説。当時の杉本彩さんのセルフブランディングとしても良かったのだろうなぁ。

図書館本。検索したら出て来たのでウケるわ〜と思って今更ながら借りてしまった。これを蔵書しようと思った人はなかなか面白いですね。社会現象になったガーシーさんの本だけど、内容もさることながら、これをあのタイミングでドバイにまで取材に行って出版にこぎつける編集者の箕輪さんや幻冬舎の見城徹さんもやっぱりスゴいな。

図書館本。見城徹というカリスマ編集者の軌跡が詰まった一冊で。尾崎豊や中上健次、坂本龍一に村上龍などなど、名だたるアーティストや物書きたちとのエピソードは、公も私もない見城徹と言う人への好奇心と行動力を狂気で包んだような人との交わりの結果でしかないし、またその対象となる人たちも同様にとてつもない狂気を孕んでいるのだろう。人を動かすのも引き出すのもその人に向けられる熱量で決まるのかも知れない。書籍としては様々な所に出た原稿や対談を纏めているので同じ話が出て来てあまり好きな編集ではなかったけれど。

美しき官能小説。当時の杉本彩さんのセルフブランディングとしても良かったのだろうなぁ。

久々の村上龍作品。ヤバさ満開のNo FutureなドラッグとSMで変態的な快楽と支配によって人格崩壊していくことの恍惚を描いている、のかな。どぎつくて共感とは程遠い世界線ながら読ませる筆力は流石です。

平野啓一郎さんの『息吹』を読むために図書館で借りてきた。分人の様々なアプローチの中で、分人×"if"のような、パラレルワールド・マトリクスみたいな複合的な世界観で良かったです。