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2024年10月の読書メーターまとめ

木立花音
読んだ本
5
読んだページ
1664ページ
感想・レビュー
5
ナイス
66ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月のお気に入り登録
1

  • 碓氷優佳💓

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

木立花音
いやあ、すべてがパーフェクトでしたね。 無駄な展開、設定、登場人物がいっさいない。 トリックもすごいが人間ドラマがまたすごい。そんなトリック実現させる? と思わなくもないけど、逆に言えば、その不可解なトリックを成立させてしまう犯人の執念に驚嘆というか。読み手を納得させる人物造形の深さに唸るしかありませんでした。 謎の提示も解決方法も論理的で、面白くかつ参考になる作品でした。 なるほど、それで「聖女の救済」 タイトルの意味は読了して確かめてほしいです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

木立花音
クラスでは地味な高校生である主人公の紗倉は、SNSでは可愛いインフルエンサーを演じていた。 ところが、クラスの一軍男子真野にSNSのことを嗅ぎつけられて、秘密にしてもらう代わりに”ある活動”を手伝うことになる。 紗倉がSNSに依存するのも、そこでの付き合いを大事したいと思う気持ちもよくわかるんですよね。 けれど、SNSは「嘘」がいくらでもある世界なので、完全に依存してしまうのはとても危険です。 当初はSNSに依存していた紗倉も、炎上騒動を経て、自分がいかに周囲に目を向けられていなかったかに気付くのでした
木立花音
2024/10/20 22:12

悩みながらも成長していく紗倉の姿と、彼女を陰から支えていた真野君のカッコ良さが印象的でした。 そんな真野君にも辛い過去があって。紗倉は確かに真野君に救われたのだけれども、救われたのは、真野君も一緒だったのですね。 手を取り合い、新たな一歩を踏み出す二人の姿が良かったです。

が「ナイス!」と言っています。
木立花音
超新星爆発によって出現したワームホームに巻き込まれた5人は、気が付けば五年後の世界にいた。 五年の月日が流れたことによって、5人の周囲の状況は大きく変わっていて? 変わり果てた未来に思い悩む5人は、過去に戻れる方法があることを知る。 ただし、戻れるのは一人だけ。 いわゆる群像劇なので、かなり視点変更が多いのですが、それぞれが何に不満を抱き、どんな問題を抱えているかが明白なので、感情移入をしながら読み進めることができました。 戻れるのは一人だけ。この状況設定がまたなんとも秀逸です。
木立花音
2024/10/18 21:10

誰が戻るかについてはわりとすんなり決まるのですが、過去に戻るための方法が犯罪スレスレというかアウトなので、葛藤を抱えながらも5人は各々の役割をこなしていきます。順調に事が進むと思った終盤、しかしまさかの事態が起こって? 終盤まで息をつけない、スピード感のある展開が見事でした。 ネタバレ回避でぼやかしますが、未来のために犠牲になった一人が迎えた結末は、なんとも物悲しいものでした。 最後にささやかな救いはあるのですが、どうにかして彼女への想いが報われてほしかったですね。 (ここだけちょっと心残り)

木立花音
2024/10/18 21:10

家族愛、恋愛に、人間ドラマとしてもよくできた作品ですが、SFタイムトラベルものとしても完成度の高い、お得な一冊です。

が「ナイス!」と言っています。
木立花音
自殺志願者に、「サクラ」と呼ばれる疑似的な友人があてがわれ、自殺者を減らすための制度が行き届いた世界。 これが作品の舞台となっています。 主人公である尾上は、かつて自身の「サクラ」であった澄香が自殺したことを知り、生まれ故郷に戻ってくるのですが……? 「サクラ」ではないか? と他人を疑うあまり、何もかも信じられなくなってしまう。逆にそういったこともあるのではないかと思います。 本作が辿った結末は、まさにそういった人の「疑心暗鬼」と、「サクラ制度」とが呼び込んだ悲劇だったのではないでしょうか?
木立花音
2024/10/14 13:21

人の声に耳を傾けること。自分の思いを言葉にして伝えることの大切さを、彼らの姿を通じて強く感じました。 伏線の回収が実に見事で、いつもの三秋先生らしい物悲しい雰囲気に包まれた傑作だったと思います。

が「ナイス!」と言っています。
木立花音
いやあ、すべてがパーフェクトでしたね。 無駄な展開、設定、登場人物がいっさいない。 トリックもすごいが人間ドラマがまたすごい。そんなトリック実現させる? と思わなくもないけど、逆に言えば、その不可解なトリックを成立させてしまう犯人の執念に驚嘆というか。読み手を納得させる人物造形の深さに唸るしかありませんでした。 謎の提示も解決方法も論理的で、面白くかつ参考になる作品でした。 なるほど、それで「聖女の救済」 タイトルの意味は読了して確かめてほしいです。
が「ナイス!」と言っています。
木立花音
よくある三角関係のもつれから発生した殺人事件を追いかけるストーリーなのですが、第一発見者である被害者の兄が、復讐のために証拠隠滅を行い、自殺であると見せかけたことからややこしいことに。彼がさながら擬似犯人のようになって、同じように自殺ではないと疑っている刑事、加賀恭一郎VS兄、の構図が発生するのです。 最後まで、犯人の名前があかされないしかけも実に面白い。(袋とじの中に重要なヒントがありますが、基本的には読者に考えさせる仕組みです)
木立花音
2024/10/05 10:39

しかけも面白いけど、それぞれが独自の調査で現場に残されている違和感を紐解いていく過程が、いや、さすがによく出来ているなと唸るしかありませんでした。 いやあ、それにしても、犯人候補二人の供述が二点三点しすぎだろうと少し苦笑い。(気持ちはわかる) 私ですか? 決め手が「それ」なのはわかったのですが、結局犯人はわからず袋とじを切りましたとさ(笑)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/23(458日経過)
記録初日
2023/08/27(454日経過)
読んだ本
67冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
20619ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
64件(投稿率95.5%)
本棚
0棚
URL/ブログ
https://x.com/kanondaabyefp
自己紹介

秋田県在住のライト文芸作家です。▶著作:「3日戻したその先で、私の知らない12月が来る」アルファポリス文庫、「僕と彼女の、繰り返される夏」Bookbase、「冴えない俺とミライから来たあの娘」「咲夜。人の寿命が見える私と、来年までに死ぬ彼の話。」Story出版など。
受賞歴▶第5回ライト文芸大賞【大賞】受賞、第7回ホラー・ミステリー小説大賞【謎解き賞】受賞、ほか。

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