ネタバレ膵臓がんにより余命4ヶ月と宣告された山本文緒さんの闘病記。死とは「また明日」の「明日」がないことなんだと気づき胸を抉られる。今心身ともに健康でいられることに感謝しなければならない。 文体が軽いからかあっという間に読み終えてしまったので、感想を書いた後もう一度文緒さんが生きた日々を噛み締めて読もうと思う。

ネタバレ新しい辞書「大渡海」の完成に向け勤しむ人々の話。なにかに情熱を持ち、やり遂げることの重要さ・言葉の美しさを愛着が湧く登場人物と共に描く。本屋大賞も納得の一冊。確かに辞書の質感は普通の本とはまた違う手触りだったなと中学生の頃を思い出す。一人一人のこだわりが深く記憶に刻まれるのだろう。 『西岡がこれまで気恥ずかしくて避けてきたことは「そうしよう」と決めてしまえば、案外気楽で胸踊る思いをもたらした。』 『死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした。』

ネタバレ膵臓がんにより余命4ヶ月と宣告された山本文緒さんの闘病記。死とは「また明日」の「明日」がないことなんだと気づき胸を抉られる。今心身ともに健康でいられることに感謝しなければならない。 文体が軽いからかあっという間に読み終えてしまったので、感想を書いた後もう一度文緒さんが生きた日々を噛み締めて読もうと思う。

ネタバレ引き続きコンプリートシャーロックホームズにて。 今回は冒頭からコカインの常用、矛盾しどこか破綻している性格のホームズや依頼人にときめくワトスンなど人物描写が印象的。インドの歴史背景を知っているとより楽しめそう。 電子書籍だと文を追っていても読み逃している部分が多い。やはり私は紙派みたい。

ネタバレ司馬遼太郎ファンの叔父からのお勧め本。 上巻では四国を平定した武将の長宗我部元親と天真爛漫な菜々の仲睦まじ気な夫婦生活がありありと描かれたが、下巻では秀吉の四国討伐から抜け殻のような中年男に成り果ててしまう。 挫折からの無気力、よく聞く話だ。 情熱あってこその人間。

ネタバレ「シャーロックホームズの冒険」を借りたついでにコンプリート・シャーロック・ホームズというサイトから第1作目を。 ホームズとワトソン博士の出会い。すべてはここから始まる。本作は2部構成をとり、1部では2人の出会いの経緯と事件の推理、2部では犯行に及ぶまでの背景がメインとなっている。 注目すべきはやはりホームズの観察力。『日の下に新しきものなし。すべて事象は必ず前にあったことの繰り返しにすぎない。』