てっきりノンフィクションと思って読み始めたが、読み進めると、何だか様子が違う。物語として読めばいいのか？監視、バスのアナウンス制作、ポスター貼り…。世の中に実在する仕事なの？たやすくない仕事を渡り歩く主人公と、ちょっとしたミステリー要素も味わえるお仕事小説。パンノキチップス食べてみたい。

トリーチャー▪コリンズ症候群。1万～5万人に1人という難病と共に生きる山川記代香さんが綴る自伝。心ない視線と言葉にさらされ、でも家族や地域の人たちに支えられ、今は社会人として自立しておられます。傷ついて、思いを家族やピアノの先生に代弁してもらう日々。「自分で思いを伝えるんだ」と気持ちを奮い立たせ、全校生徒の前でのスピーチをやり遂げた彼女に、その勇気に頭が下がりました。弱さに向き合い、さらけ出した一冊。私自身が、感想や感情がうまく表現できなくて、もどかしい！

てっきりノンフィクションと思って読み始めたが、読み進めると、何だか様子が違う。物語として読めばいいのか？監視、バスのアナウンス制作、ポスター貼り…。世の中に実在する仕事なの？たやすくない仕事を渡り歩く主人公と、ちょっとしたミステリー要素も味わえるお仕事小説。パンノキチップス食べてみたい。

人を変えながら、「泉ちゃん」を小学生～中学生～高校生～社会人と語っていく物語。泉ちゃん自身の語りへ繋がるのだが、他人から見た泉ちゃんと、泉ちゃん自身のモノローグに隔たりを感じなかった。と言うことは、泉ちゃんて裏表無い、てことかな？私には苦手な部類かも。でも嫌いにはならないなあ。

14歳でホームレスの「おっちゃん」達と出会い、何度でもやり直せる社会を築くため、トライ＆エラーを繰り返しながら、筆者がまさに「何度でもやり直」して行くドキュメント。一度の失敗、うまく行かないと、この世の終わり、もうダメだと自分で自分を見限ってしまう人たちのなんと多いことか。やってみたらいい、順調でなくとも道は開けて行くと、励まされる一冊。