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2024年4月の読書メーターまとめ

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読んだ本
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読んだページ
2482ページ
感想・レビュー
8
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6ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入り登録
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2024年4月のお気に入られ登録
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  • minochan

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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科学哲学について初めて読んだ。どのくらい網羅性に欠けているかは分からないが、トピック自体は幅広く論じられている印象だったので、読書案内に従ってより理解を深めていきたい。そう思えるほどには本書自体のまとまりと、科学哲学の奥行きを感じた。自然科学の細分化も相まってか、科学哲学は個別の科学哲学へと移行してしまっている様で、科学哲学は、科学とは何かということよりも、科学の効用についての興味という、巷の風潮に追随してしまっているということなのかもしれない。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年4月の感想・レビュー一覧
8

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100~160words(40~75秒)の64の文章と短文を集めたunitが25個。64の文章は興味深く、自然な英文でした。25のunitはいい感じに速く読まれ、速読力もリスニング力も向上した感じがありました。しかし一部のunitは単語を詰め込むために不自然な文になっていて、ディクテーションのために暗記する勢いで読み込む価値があるとは思えませんでした。具体的にはunit10,12,13,14,19,21,23がひどく、せっかく文脈で単語を覚えるというコンセプトなのに、文章が意味不明になっては本末転倒です。
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文法事項の解説は控えめで、むしろ文化的・時代的背景にまで踏み込んだ語彙説明や物語の解説が充実していて、私の英語レベルにも趣味にもマッチしていた。また、マッチしていたのは解説のテイストだけでなく、内容そのものでもあり、とぼけたやりとりや、倒錯した所作や言動がこんなに楽しいのかと、新しい扉が開けたような心地よさすら感じる。詩の部分は難解なものもあるので、完全に日本語を頼りにしてもいいと思う。語彙と構文は不思議の国の世界だと思えば、文脈で推測することが出来るものもあるし、その推測自体にも楽しさを見出せると思う。
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物理学における等式とは、(単位や定数を調節された上で)関係を示すというのが著者の訴えの一つ。温度と圧力なら比例で、圧力と体積なら反比例。しかも定量的に法則を表現できるため印象論を避けられる。またその関係式が、経験的な法則とも合致し、しかも最たるものとして、熱力学の第二法則、ひいてはエントロピーに関する話題があがっている。熱、情報、社会、精神性を秩序無秩序という文脈で語る著者の主張はとても賛同できた。著者だけが結びつきを感じているような諸項目について、もっと物理学的に込み入った説明も踏まえて読みたかった。
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序盤は地動説への転換などの科学史。中盤は科学哲学で、科学的真理の発見へのただしいアプローチとは何だとされてきたかと、科学とは何か。実践法と科学の構造は不可分という事が身に染みて分かった反面、似非科学に関しての議論はほぼなかった。終盤は倫理やリスク分配などの単語を持ち出しての科学とはどう扱われていくべきかという話題。予測困難性から価値中立性が否定されつつあるといった話は興味深かったが、広義の科学哲学であり狭義の科学哲学ではなかった。 また、著者は物理出身ということもあってか、生物学には詳しくなさそうだった。
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科学哲学について初めて読んだ。どのくらい網羅性に欠けているかは分からないが、トピック自体は幅広く論じられている印象だったので、読書案内に従ってより理解を深めていきたい。そう思えるほどには本書自体のまとまりと、科学哲学の奥行きを感じた。自然科学の細分化も相まってか、科学哲学は個別の科学哲学へと移行してしまっている様で、科学哲学は、科学とは何かということよりも、科学の効用についての興味という、巷の風潮に追随してしまっているということなのかもしれない。
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読書人が主要人物の多くを占める。ディケンズとドストエフスキーの小説と彼らの当時の社会観のようなものが反映され、主人公の思いや感想と交錯する。精神の描写と言うか心の機微は細かで圧倒される。しかし、動作の描写は、意図的かもしれないがかなり簡素になっている。山道を進む、映画撮影、食事、事情聴取など全てで、名作とされる作品にはつきものの執拗なまでの事物の描写がほとんどない。このあたりが、大江健三郎を褒めそやす言説が少ない理由の一つかもしれない。
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イタリア産の絵画を中心にマグダラのマリアが語られている。その解釈だけでなく、役割や当時の社会情勢などもセットで記述されていた。もう少し広い地域での、それも文学においての扱いも知りたいと思えた。著者の他の本と比較すると図像学の域以外からの目線は控えめだったように思える。
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網羅性は十分だが、体系性はおざなりで読み通すのに時間がかかった。現在の経済学の主流派の演繹的な数理モデルというアプローチを否定しているので、本書の内容も結論ありきの構成を避けて、叙述的な書き方をしたということなのかもしれない。節々のたとえに普段私がとりとめもなく考えていた事項をブラッシュアップしたようなものが何個も出てきて、自分と本当のところ共有する感覚を得るという読書の醍醐味を、経済学についての書籍で味わえて感銘とともに驚きを覚えた。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/02/11(293日経過)
記録初日
2017/02/11(2849日経過)
読んだ本
207冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
66755ページ(1日平均23ページ)
感想・レビュー
92件(投稿率44.4%)
本棚
1棚
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