ネタバレ★★★★☆ 面白かった。 こういうユニークな仕掛けが施された小説は私は好きだ。 ただ前半はひたすら美人である事の苦労話、しかも結構エグめのエピソードが続くので気が滅入ってしまうのが少しマイナス点。 トリックで、気づくか気づかないかギリギリの、「言われてみれば不自然」な点を仕込んでいくのが巧い。 全体的に、仕掛けに気づいた時の驚愕度や完成度は「世界でいちばん～」には及ばないものの、ミステリ好きなら是非触れておきたい作品である。

ネタバレ★★★★★ とても良かった。 ヒロインが命を落とす難病物アニメの世界の「悪役」に転生した主人公がシナリオ改変に奮闘する話。 元が10歳～14歳向けの作品だからか、登場人物は素直な子が多く安心して読める。 トオルに一つだけ撤回を求めるところや、無菌室でハルとガラス越しに手を合わせるシーンなど涙ぐんでしまう程良い場面も多い。 最後、派手なハッピーエンドではなく、程良い余韻を残す静かな終わり方なのがとても味わい深い。 「いっしょにあるこう」とはなんてシメに相応しいセリフだろうか。 誰にでもお勧め出来る暖かい作品

ネタバレ★★★★☆ 暗い…。 登場人物やエピソードがどれも暗くて重くて読んでてしんどい。 終盤はハラハラする展開でそこは良かった。 結局後味は悪いのだけれど…。 ただ、主食が推理小説なので突っ込みたくなる所もある。 結局幸乃は無実だった訳だが、警察の捜査はそんなに杜撰であるはずが無いと思う。 若い女性が一人ポリタンクを持って移動する様は随分目立つだろうが目撃証言は無く、撒いた灯油の購入場所が特定出来るはずもないし、ポリタンクを捨てた場所を幸乃が分かるはずが無い。 随分と作者の都合の良い様に進めてる感がある。

ネタバレ★★★★☆ 面白かった。 こういうユニークな仕掛けが施された小説は私は好きだ。 ただ前半はひたすら美人である事の苦労話、しかも結構エグめのエピソードが続くので気が滅入ってしまうのが少しマイナス点。 トリックで、気づくか気づかないかギリギリの、「言われてみれば不自然」な点を仕込んでいくのが巧い。 全体的に、仕掛けに気づいた時の驚愕度や完成度は「世界でいちばん～」には及ばないものの、ミステリ好きなら是非触れておきたい作品である。