ネタバレ完結記念小冊子を電子で収録。ありがたいこってす。10（８？）年ぶりに伊織と真宮が英家に帰還。二人のこども恵馬は麗子と猩羅の子どもとして育てられている。理歩と恵馬は仲良く成長。二人のこどもなのに恵馬は人見知りで引っ込み思案というのもおもしろい。やっぱり父子物（母子物？）は泣ける。幸福な読後感。丸木戸先生お疲れ様でした。

ネタバレ怒涛の最終巻。ここまで読んで来てよかった。大傑作！ え、ここで終わり？と思ったものの、作者がこれを二人が子育てして行く話にしたくなかったというのを知り、大いに納得しました。また「この話はＢＬではない」というのも感慨深いです。この後番外編（後日談）の11巻（電子のみ）があるので、是非そちらもおすすめです。

ネタバレいよいよ物語は佳境へ。この巻は「こども」の章。内容が濃ゆい巻。「こどもの持つ力は偉大だ」という麗子の言葉通り。泣ける。理歩がおりこうでかわいい。

ネタバレ名門英家は没落。屋敷を追われるも、リリィ様（有憲）のおかげで新しい家に入居。それにしても猩羅様は新しい家族と居場所をみつけられてよかった。猩羅様はとても聡明。

ネタバレ魂の番となったもののここから暗黒の章へ。つらい。労働所の同室、明兎が意外にいいヤツで救われる。

ネタバレ家の存続の為動く麗子と真宮。麗子はリリィ様の橘家から嫁・猩羅をもらうことに。しか～しそこには大いなる問題が！30歳までに出産しないΩは労働所行きとかΩに大学進学は不要とか、まさにディストピア。ところがこれと似たようなことを先日某政治家が発言（後に撤回）、ぞっとした。

ネタバレこの巻がこの壮大な物語の転換点に。8年の時が経過。麗子様は責任感のある英家の当主に。真宮も家を何とか維持しようと奮闘。悪の当主二人がいなくなり今や家族たちは結束し平和というのがおもしろい。結婚・出産が必須という世の中こそディストピア。最もαらしくないαの伊織＝何度もテストを受けたから正真正銘のαという皮肉(笑)そして画が突然変わった！キレイ目になってびっくり。これまでの個性的な味わい深い画もよかったのに。

ネタバレ性差による階級社会。まさにディストピア。Ωはもちろん、αでさえも誰も幸せではない。ＢＬのオメガバースではテッパンの「運命の番」がここでは「魂の番」というただの“伝説”になっているところが興味深い。ここまで英家の後継者争いという内向きの話だったが、この巻のラストから話が大きく動く。待ちに待ったじじいの危篤に、衝撃の事実が！（マジ読みながら、ええええ～！と声あげた）