ネタバレ最初は比喩表現が少しわざとらしい感じも受けたけれど、周囲に対して斜に構えすぎるあまり浮いてしまったハツの語りだと思うとむしろ違和感なく読めてしまう不思議。周りが見えているようで見えていないハツ。普段の心情はきっと「認めてほしい。許してほしい。･･･心にからみつく黒い筋」(p.109)でいっぱいで、でもにな川の生態に夢中になっている時はそれらを忘れて生きられたのかも。ハツにとってにな川は恋愛や性的な対象ではなくペット、実験・観察したいような対象と解釈した。ただ両者は地続きな気もする。2人のその後が気になる。

ネタバレ最初は比喩表現が少しわざとらしい感じも受けたけれど、周囲に対して斜に構えすぎるあまり浮いてしまったハツの語りだと思うとむしろ違和感なく読めてしまう不思議。周りが見えているようで見えていないハツ。普段の心情はきっと「認めてほしい。許してほしい。･･･心にからみつく黒い筋」(p.109)でいっぱいで、でもにな川の生態に夢中になっている時はそれらを忘れて生きられたのかも。ハツにとってにな川は恋愛や性的な対象ではなくペット、実験・観察したいような対象と解釈した。ただ両者は地続きな気もする。2人のその後が気になる。

ネタバレ缶切りで開けた缶蓋のギザギザのような、凶々しい鋭さを感じた本。描写が生々しくて、むき出しで、狂気じみた面もあって、読むのが苦しかった。血だらけになって読んだ。当分は引きずるだろうな。/ルイの大丈夫という言葉は、アマの時は(アマは私から離れずにいてくれるから)大丈夫、シバさんの時は(私はもう自立しているから何が起こっても)大丈夫、と自分は捉えた。目を入れることを決め、5mm残った舌先を焦って切らずに00Gへ拡張させようとしているルイも、依存や所有からの脱却を意味しているのかな。他の人の考察を読むのが楽しみ。