斬新な設定だがすっと話が入ってくる。山田の死の真相を軸に展開されるミステリーかと思ったが蓋を開ければ和久津と山田の友情小説。面白かった。

著者の作品は一作しか読んだことがなかったけど面白かった。腕時計のエピソードなども面白いが文学賞への思い、小説に対する情熱などを知れて良かった。

元々ライブのMCでの言葉選びが素敵だなと思っていたこともありこの本に興味を持った。「あなた達」ではなく「あなた」に届ける理由、すごく良かった。

戦時中の人々を熱狂させた堕落論。表題作以外の作品での奇抜さなどからも坂口安吾の表向きの性格が垣間見え、なんとなくその理由が分かった気がした。

面白かった。作者の転売に対する心情が以内の心情にどれだけ反映されているかは分からないが、アーティスト側から見る転売への複雑な心情が興味深かった。

今まで触れてきた社会学とは大きく違った視点。論文などでは取り上げられない日常の断片的なエピソードがエッセイ調で描かれる。読んでいてどこか心地よい感じ。

章の繋ぎ方が斬新。21歳という若さでこれだけの表現力を持ち合わせているのがすごい。

斬新な設定だがすっと話が入ってくる。山田の死の真相を軸に展開されるミステリーかと思ったが蓋を開ければ和久津と山田の友情小説。面白かった。

昔の哲学者の論理を知ることのできる楽しさ、自分の漠然とした意見が言語化されて明確になる気持ちよさがある。共通の価値観が共有されてない現代に普遍的な正義がないのは分かっていたが、正義に対する考え方のアプローチの多角性が勉強になった。

ずっと気味悪く進み読後は消化しきれないモヤモヤ感。モキュメンタリー好きなので好みです。

宇宙開発後進国の印象のある日本でもロマン溢れる開発が進んでいることを知った。実現したらとても夢がある。

初原田マハ作品。『オフィーリア』が好き。

日本の難民政策は都合の良い時だけ寛容に見せる排他的な側面がある。では一概に難民の受け入れ数を増やせば良いのかというとそうとは限らない。難民への同情のみではなく国益とのバランスを考えた政策が大切。

最新技術について、知らないことだらけで技術の進歩に感動すると同時にある種の恐怖も。AIの話だけではなく技術の民主主義への影響の話も興味深かった。後世の為に私たちは責任を持った開発、使用をしていかなければならない。

文理それぞれの知の巨人による対談。我々凡人からすれば論理の飛躍があるのでは？と思うような主張も2人の中で消化し合えているのがすごい。じっくり読んで理解できるところもあれば理解できないところも。まだ私には早すぎました。

終章が魅力的。すっきりとした読後感。