海外小説に抵抗があり躊躇していたが、ようやく読了。 読んでみてオマージュ先の作品が何作も頭に思い浮かび、与えた影響の大きさを感じた。 そして何より読みやすい！ 文章も細かく分かれていて翻訳の違和感をほぼ感じずにスラスラ読めた。 そしてオチも予想できず、さすが名作！

SFとミステリーが融合した、終始飽きさせない展開。発刊から50年近く経っているのにまるで古びておらず、本当に現実にあるのではないかと思わされる。 科学考証に入ると、本当はこういう論証をずっと書いていたいのかなと思うような雄弁さで、読んでいるこちらがほっこり。 そしてラストで… 早くも続きが読みたい。

海外小説に抵抗があり躊躇していたが、ようやく読了。 読んでみてオマージュ先の作品が何作も頭に思い浮かび、与えた影響の大きさを感じた。 そして何より読みやすい！ 文章も細かく分かれていて翻訳の違和感をほぼ感じずにスラスラ読めた。 そしてオチも予想できず、さすが名作！

第一部の年の差カップル恋愛小説感から、第二部はナチス問題へと繋がっていき、 ラスト付近、『十角館の殺人』並の衝撃の一文でさらに物語に深みが加わる。 ハンナの決断について初めは理解できなかった。読後考えるうちに気持ちが少しずつわかってきた。ハンナは、いつも一人だった。

愛と信仰、どちらを取るか。しかしどちらも深く繋がり、真実の愛に繋がっていく。 全ての文章が神々しく光り輝いていた。 7日間の出来事が2人を変えていく…

最初の１行から最後の１行まで、全て面白い。 想像を超えてくる展開で圧巻でした。 色々な人にオススメしたい！とにかく読んでほしい！

方舟から続けて読了。 没入型世界観を読みやすい文章で形作る、稀代のストーリーテラーが織りなす大正ミステリー。 ユリ子のキャラ設定が秀逸で、大正とサーカスのアンマッチ加減が絶妙。どこから着想を得たのか頭の中を覗いてみたい。 ユリ子は映像映えしそうなので、映画化期待！

本当に伝えたい事が、時間の流れで希薄化し、全く意味を成さなくなる。宗教の始まりと終わりを体験したかのよう。 何をどのように比喩したのだろう。 色々な人の感想を聞きたい。作者の伝えたい事の1％も読み取れていない気がしてならない。 それほど深い小説なのか。

話のテンポが良く、あっという間に読了。 ものすごい出来の良いおとぎ話を読んでいるような感覚。昔話からの伏線がスルスルっと回収され、ラストシーンに向かう様は圧巻。 読んでよかった！

反ユダヤ主義者リンドバーグが大統領になったら…を描いたもしも小説。 実態があるのか無いのかわからない、連鎖的恐怖が続き、「終わらない恐怖」へ向かっていく。素敵だった日常は戻ってくるのか。 圧倒的リアリティに富んだ描写で、作内にのめり込みる読書体験。ずっしり重い読後感で今度色々な場面で思い出しそう。素晴らしい作品でした。