人生何周しても思い付かないような思考が、珠玉な言い回しで展開され、頭にストンと入ってくる。（たまに理解できずに溢れる） 常識的だと思っていた考え方こそが、ミスリード。 何度再読しても新しい発見が約束されている深みを味わえた。

子供が本当にやりたい事が、大きければ大きいほど、困難であれば困難であるほど、親は喜ぶ。という真弓の言葉にぐっと来た。その通りだなぁと。 全体的に話が読みやすくスラスラ頭に入ってくる文章はさすが原田マハさん。 解説を書かれている宮下奈都さんの「羊と鋼の森」の雰囲気がお好きな方はぜひ。 合わせて読むとより幸せな気持ちになれます。

世紀をまたぎ、情熱が交錯する…反戦を訴えるアートサスペンス。 とにかくアートの持つパワーに終始圧倒させられっぱなし。 果てなき「情熱」を言語化する原田マハさんの文章力に目頭が熱くなる。 熱を帯びていながら、それでいてマッサージされているかのような穏やかな気持にもさせてくれる不思議な感覚が味わえる。 楽園のカンヴァスの次にこの作品を読めて良かった。ティムにニヤリ。 今年の夏は群馬県立近代美術館のゲルニカ・タピスリーを観に行きたいと思います。

人生何周しても思い付かないような思考が、珠玉な言い回しで展開され、頭にストンと入ってくる。（たまに理解できずに溢れる） 常識的だと思っていた考え方こそが、ミスリード。 何度再読しても新しい発見が約束されている深みを味わえた。

登場人物のルソーに対する情熱と、画家として後世に想いを残すルソーの情熱が入り混じり、心の処理能力を超えて思わず感涙。 情熱と活字に包みこまれるような読書体験。 スッキリ晴れやかとした読後感で、読み終えた後、表紙の「夢」を眺めながら放心状態。 最高でした。