
最先端の知見が惜しみなく披露されているが、他方で、文章は雑然としていて分かりにくい。論理の飛躍が所々見られ、専門用語の多くに解説も付されない。図版は本書のために作成されたものではなく過去に行われた講義・講演の流用であり、しかも縮小・モノクロ化されていて見にくい。一般読者は著者の熱量に押し切られてしまうのだろうが、細部まで正しく理解することは困難であると思われる。著者の推敲不足は明らかだが、粘り強くそれを促さなかった編集者にも責任がある。
東京大学大学院で学んでいました(専攻は文学)。ただいま博士論文を作成中。
専門の研究書以外では、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、岩波文庫、みすず書房の本などを読んでいます。
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