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2024年4月の読書メーターまとめ

ぱせり
読んだ本
9
読んだページ
2655ページ
感想・レビュー
9
ナイス
116ナイス

2024年4月に読んだ本
9

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぱせり
長閑に続く日々、罪のない噂話の村。物語の道中、名前も覚えきれないほどの群像たちが、それぞれの思惑をもって自在に動き回る姿を眺めることが、道草のようで楽しかった。それぞれ、ひとりひとりが、語るに足る物語を持っているように感じたから。はっと居住まいをただしたくなるいくつもの瞬間を楽しみながら読んだ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
9

ぱせり
詩は、状況や人の姿を影絵のように漠然と伝える。束の間の情景を切り取った、少しぼんやりした写真のよう。隅から隅まで見えすぎない感じ、ぼやけた部分が画面から外へすうっと引いていく感じがよいのだと思う。最後に、彼女は外にでていく。外気。寒さが気持ちよいこと。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
この本一冊まるごとが、美しい家なのだ、と感じる。かくれんぼする子どもたちの忍び笑いが聞こえてくる。身近にツリーハウスのような隠れ家をもっていなくても、この本のなかにもぐりこんだら、静かで満ち足りた時間が過ごせると思う。居心地のよい隠れ家をいっぱい備えた美しい本だ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
この本で著者がとりあげる書物は、文学作品として優れているのはもちろんだけれど、一人の読者にとって、かけがえのない書になるのは、夢中で読んだ当時の思い出と混ざり合うせいもあるのだろう。それはとてもよくわかる。きっと誰にでもあるにちがいない。あの時この時の私の一冊をわたしも思い出している。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
さまざまな場面を通じて、この巻の主題は、きっと「ことば」だ。文字の始まりや、音楽と言葉との関係など、興味深いことばかり。考え進めることの楽しさ。その一方で、生徒がひっそりと「ことばってこわいですね」と言う、深刻な事態があらわれる、落とし穴みたいに。何の気もなく受け流してきた言葉に少しだけ注意深く読む。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
長閑に続く日々、罪のない噂話の村。物語の道中、名前も覚えきれないほどの群像たちが、それぞれの思惑をもって自在に動き回る姿を眺めることが、道草のようで楽しかった。それぞれ、ひとりひとりが、語るに足る物語を持っているように感じたから。はっと居住まいをただしたくなるいくつもの瞬間を楽しみながら読んだ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
時期は、おもに(戦中を引き摺りながらも)戦後の混乱期の頃だろうか。主に作家であり古書店の島赤三(作家自身だろうか)を主人公にした七編の短編。底のほうから天井を仰ぐと、見えないものが見えることもあるものだと思う。見捨てられた人たちが、見捨てた人に対して、なんだ馬鹿馬鹿しい……と笑い飛ばしてしまう生命力が心に残る。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
社会は目まぐるしく変わっているのに、図書館に一歩入れば二十年前も現在も、ほとんど同じ景色だ。図書館と聞いてほっとするのは、本が好きだから、ということとともに、そういう変わりのなさを信頼できるからかもしれない。最後に秋葉図書館の「そもそも」を聞くことができたのがうれしかった。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
どん底に落ちていた「私」が祖母と過ごした強烈な夏。「人生には結末があるけれど、どの結末もすべていいとは限らない。でも記憶はいちばん美しいところで止まることができるし、いちばん美しいところで止まったものは、みんないい物語よ」名残惜しさと、まさかの洗われたような清々しさと。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
やはりこの学園は謎がいっぱい。一番不思議なのが実習で「世界」の異質さにうろたえる。生徒たち自身、この体験はあり得ないと感じている。不思議以上に不気味と感じるのは、「わたしたちは、あるいみ、みんな、しんでもいい子たちなんだ」という、こういう言葉を生徒に言わせてしまうことだけれど。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/01(5586日経過)
記録初日
2008/01/05(6007日経過)
読んだ本
2797冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
700032ページ(1日平均116ページ)
感想・レビュー
2770件(投稿率99.0%)
本棚
92棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/
自己紹介

読みたい本・読んだ本の記録として、読書メーターを使っています。いまは、いただいたナイス(ありがとうございます)のチェック・お返し等、一切しておりません。申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。



積読本は、ほんとは積読本ではありません。
大好きな本の表紙が見えるところにあると嬉しいな、と思って並べています。



-わたしの宝本- 
「にぐるまひいて」 ホール/クーニー
「リトル・シューベルト」 ゴフスタイン
「ジョー アンド ミー」 プロセック
「こうちゃん」 須賀敦子/酒井駒子
「少女ソフィアの夏」 トーベ・ヤンソン
「たんぽぽのお酒」 レイ・ブラッドベリ
「プラテーロとわたし」 J・R・ヒメネス
「夜と薔薇」 森雅之

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