形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:新潮社
こんにちは。作風が変わるのは仕方ないのですが、イタリア語になってからは敢えて小説らしい小説を書いてないような気がしてしまいます。それまでの作品が良すぎるのでどうしても期待してしまいますよね…
そう、期待しすぎもよくないですが、期待してしまいますよね。長く待たされると、さらに期待マシマシです。
印象に残ったフレーズ:今まで重ねてきた年を祝う(p47)その無作法さは侮辱と同じ、人を傷つける(p59)クリュタイムネストラのように四つん這いになって(p126)ユダヤの花嫁になった気分で/抱かれて下に降りた(p173)物憂げに肘をつき/体を傾けて休む/バッカスような(p197)
ラヒリは今作が初読み。内容はほとんど詩作ではあるものの、自伝のようでもエッセイのようでもあり、一種謎解きのような趣きもある。イタリア語が分かる人にはより楽しい読み物だろうと思う。
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