読書メーター KADOKAWA Group

2025年11月の読書メーターまとめ

たまがぞう
読んだ本
12
読んだページ
4043ページ
感想・レビュー
12
ナイス
159ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2025年11月に読んだ本
12

2025年11月のお気に入り登録
1

  • ギブソン

2025年11月のお気に入られ登録
1

  • ギブソン

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たまがぞう
いわずと知れたベストセラーの第二作。ヒロイン成瀬あかりの大学受験から大学一回生までの活躍を描く。相変わらずエキセントリックながら、嫌味なところがない成瀬のキャラクターが素晴らしかった。「コンビーフはうまい」なんて下手したら鬱陶しい話になりそうなのに鼻につくところもなく、爽やかな読後感だった。関西人としてはやはり関西弁がほとんどないところに若干寂しさを感じた。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

たまがぞう

2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4768ページ ナイス数:85ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1561910/summary/monthly/2025/10

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
12

たまがぞう
95年から96年にかけて、きづしん、兵庫銀行、大阪信組などの破綻が相次いだ関西金融界の動向を描いたルポ。タイトルの「誰」は安易な不動産融資に走った金融機関トップを指していると読み取れた。迂回融資のための系列ノンバンクに群がる都銀、長信銀の醜さも記憶に留める必要がある。こんなやつらを公的資金で救済したんだなぁ。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
TBSプロデューサーによる、バブル絶頂期から異次元緩和までを描いた本。拓銀、山一証券の倒産の連鎖の恐ろしさ、当時は学生だったのであまりよくわかっていなかったが、今から見るととてつもない恐怖だよなぁ。「ぬるま湯に入り、社会全体が良い夢を見ているときに次の危機の芽が育っていることを忘れてはならない。九〇年代はまだ財政出動の余裕があり、インターネットで噂が拡散することもなかった。次に到来する金融危機への対応は非常に難しく、長引くのではないか」との大蔵省銀行局最後の局長・山口公生氏の言葉は示唆に富んでいる。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
バブルの時代を日経記者目線で描いた本。おわりにで著者自身が小林茂、渡辺喜太郎、小谷光浩などのバブル時代の異端児に親近感を持っていた、と書いてある通り、バブルを激変する社会の中で変革に取り組んだ勢力を既成概念に囚われ、改革出来なかった銀行と官僚が潰したという大枠で捉えている。なので書き出しは三光汽船によるジャパンライン買収騒動から始まっている。土地を弄んだこの時代の宿痾、いまの高層マンション頼りの狂ったような再開発にも変わらずに生きているような気がする。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
櫛木理宇さんの「殺人依存症」で男児が痴漢被害にあう描写に衝撃を受けて以来、男性の性被害には男児二人を育てる身としては関心があった。この本はそんな性被害にあった男性たちが被害を告発するに至った心境や、裁判などの過程を描いたルポ。30年前の被害に対して損害賠償を勝ち取り、判例を作った方の闘いには敬意しかない。この本でも教師による加害例が複数あるが、最近あった教師による大規模な盗撮事件などを考えると、教師への実効性のある対策が急務に感じる。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
生と性をめぐる4つの小説が収められている作品集。いずれもかなりアブノーマルな設定がされているが、それがただのセンセーショナリズムにならず、自身の価値観を根底から揺さぶるような静謐かつ凄みのある文章になっているところが村田さんの凄いところだと思う。個人的に「トリプル」の最後の一文に感動したのだが、これに感動するということは私の中にかなりアブノーマルな性癖が潜んでいるということなのだろうか・・・「清潔な結婚」の家族と性的対象が違うという点も納得出来るんだよなあ・・・
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
神奈川県の端にある団地を舞台に、中学生の桐乃と同じ中学に通うベトナム人のヒュウ、桐乃の母・里穂の三人の春から夏にかけての経験を綴った小説。在日外国人をめぐる状況とともに、親子関係がテーマに据えられている。個人的にベトナムを含む各国の従業員と永年一緒に働いている身からしたら、在日外国人に対する社会状況の酷さは実感しているので、作中の描写も共感できる部分が多かった。在日外国人支援にのめり込む里穂とそれに反発する桐乃との和解、ヒュウの父親に対する気持ちなど、家族関係については考えさせられる部分が多かった。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
いわずと知れたベストセラーの第二作。ヒロイン成瀬あかりの大学受験から大学一回生までの活躍を描く。相変わらずエキセントリックながら、嫌味なところがない成瀬のキャラクターが素晴らしかった。「コンビーフはうまい」なんて下手したら鬱陶しい話になりそうなのに鼻につくところもなく、爽やかな読後感だった。関西人としてはやはり関西弁がほとんどないところに若干寂しさを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
ネタバレ自分と全く同じ姿の男の死に立ち会った医師が、その謎に迫るなかで、不妊治療病院の院長の死にも立ち会うというミステリー。謎解きは一捻りあってなかなか面白かった。ただ、メインテーマとしてタイトルにも据えている生殖医療、近親婚について、この結末は個人的にどうしても受け入れ難い。蒼平の語る子供のための生殖医療はその通りだと思うが、なら武田玲菜がこの世に生まれる結末は矛盾してないか?どうにも腑に落ちない。ただ、選評に倫理面での議論があったとのこと、考えさせられるという点ではまあ、ありなのかな?
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
可憐なマノン・レスコーに振り回される騎士グリュウの独白により綴られるフランスを代表する古典的恋愛小説。相次ぐマノンの不貞に仏の顔も三度までと激怒し三行半を突きつけるもマノンの泣き顔に一転跪いてしまうシーンはマノンの可憐さが伝わるシーンで良かった。「恋は富よりはるかに強い。財宝よりも、富裕よりも、はるかに強い。しかし、恋はそれらの力を借りる必要がある。そして金ゆえに、いやいやながらも、卑しい根性になりさがるくらい、気の弱い恋人にとってやりきれないものはあるまい。」この文章が、この小説を貫くテーマだと思う。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
パリ社交界を舞台に寡婦のビュルヌ夫人と、趣味人のマリオルの二人の恋模様を描く小説。ビュルヌ夫人が自身の情欲ではなく、征服欲に近い衝動で男性に接している。彼女からは性衝動のようなものが感じられない点、より現代的な人物造形に思えた。解説にある「性差めぐる現代の課題を考える上でも、参考になる小説」との言葉通りだなと思う。二人がモン・サン・ミシェルを訪れるシーンは情景を鮮やかに思い浮かぶ素晴らしい描写だった。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
恵まれない社会的地位に悶々としていたデュロワ青年が、友人との再会を機に新聞記者としてのしあがっていく様を描いた小説。デュロワは美貌の持ち主で、上流階級の婦人たちをたらし込んでのし上がっており、ピカレスクロマンの範疇になる小説だと思う。男女関係のだらし無さは上流階級に対する侮蔑的な目線も感じる。デュロワとキリストを重ね合わせるワルテル夫人のモノローグはなかなかエグいと感じた。新聞記者と政治家との関わり方、政治部と社会部のカラーの違いなどは、約150年前も今もそんなに変わるないんだなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
たまがぞう
ネタバレ交際相手の殺害容疑で拘置所に収監されているカジマナこと梶井真奈子と、彼女を取材する雑誌記者の町田里佳の二人の対面を軸に進められる小説。バターを好み、フェミニストを嫌うというカジマナの生き様に迫るのと同時に、そんな彼女との接触をきっかけに里佳の挫折と再生が描かれている。関わる人間を不幸にするカジマナは現代の女性に対する偏見や蔑視の象徴のような存在なのかなと思った。ラスト、そんな彼女にも優しく語りかける里佳の心情に心打たれるものがあった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/02/20(311日経過)
記録初日
2025/01/02(360日経過)
読んだ本
178冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
57715ページ(1日平均160ページ)
感想・レビュー
178件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
職業
サービス業
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

1977年大阪府四條畷市生まれ、東京都八王子市在住。
小学生の時に図書館の少年探偵団シリーズにはまって以来、読書が趣味になりました。
街歩きも好きなので、小説に描かれている土地、風景の描写に興味が惹きつけられます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう