
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 去年読んだ本では「カッコーの歌」がベストでした。SFでは「ハイペリオン」、ミステリでは「皇帝のかぎ煙草入れ」、サスペンスでは「野良犬の値段」が特に楽しめました。 2025年の読書メーター 読んだ本の数:91冊 読んだページ数:28779ページ ナイス数:3260ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1564920/summary/yearly
<真鍮の都・ネタバレ有> 22世紀から来た時間旅行者が、偉人の複製を作る目的でシェヘラザードを連れ帰ろうとするものの、誰もいない遥か未来へ飛ばされてしまう物語。 時間を超えた恋愛譚としてよくまとまっており、互いを「自分より身分が高いVIP」だと思い込んだまま進む恋愛模様が巧みです。身分差を軸にした恋物語としても楽しめました。 特に印象的なのは、シェヘラザードの機転と話術です。 持ち前の口八丁で次々と危機を切り抜けていくキャラ造形が面白く、古典的な設定を見事に現代的に昇華させていました。
<努力・ネタバレ有> 本作が書かれたのは1940年代であり、現代のCG技術が発達した世界では、もはや描けない発想だと感じました。その意味でも非常に稀有な短編です。 作中では、核によってカメラが消滅してしまいましたが、それでもなお、人々はその消失を信じないでしょう。「カメラが存在しない」ことを証明するには、皮肉にも“カメラ”が必要なのですから。 おそらく、存在しないカメラを巡って、新たな戦争が始まったのでしょう。戦争をなくすための「努力」が、結果として戦争を加速させるという皮肉さが印象的でした。
あらすじを読むと、なんだか凄まじくバイオレンスな作品のように紹介されていますが、純文学の中では比較的に暴力描写が多いというだけなので、そこまで酷い描写はありません。 解説の深町秋生が書かれている作品の方が、よっぽどバイオレンスです。
本作というか作者の特色だと思いますが、句読点を極力排し、途切れることなく流れ続ける心理描写も印象的でした。 軽口・推理・不安が入り乱れ、常に騒がしい四郎の内面と、この文体が見事に噛み合っており、事件を追うというよりも、四郎の思考の奔流に巻き込まれていく感覚が味わえます。
一度読んだ本の内容が思い出せない事に恐怖し、読書メーターを利用する事にしました。
基本的に、ミステリ・SFを中心に読みます。
レビューでは、特にランク付けは明記していませんが、面白かった順から、「傑作」「良作」「佳作」の本棚に配置しています。
読メでは文字数制限がきついので、長文レビューはブクログでつけるようにしました。(漫画、ゲームもこちらでつけてます)
https://booklog.jp/users/blacktamanegi
また、映画の感想もつけはじめました。
https://eiga.com/user/1377252/
よければこちらもどうぞ。
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あらすじを読むと、なんだか凄まじくバイオレンスな作品のように紹介されていますが、純文学の中では比較的に暴力描写が多いというだけなので、そこまで酷い描写はありません。 解説の深町秋生が書かれている作品の方が、よっぽどバイオレンスです。