詳細不明な悪役をやっつけるというミッションはありつつも美味しそうなものや初心い恋模様をまったり楽しむコージーファンタジー。オークがでかいのはわかるがノームとドワーフのイメージがごっちゃになって混乱しがちなのがツラみ。異種間ラブのもどかしさよ。

ダメだわこういうのは……早々に挫折。

中心となる事件が起きた当時の目撃者パメラと現在のパメラ、それより少し前の事件の被害者ルースの３つの視点からかたられるが、事件当時のパートに現在のパメラの述懐が混じるのが紛らわしくて読みにくい。７０年代アメリカで女性たちがどのように扱われていたか、著者の苛立ちや憤りは伝わるが、私には小説としての面白味が足りないかな？　実際の事件をノンフィクションとして読むほうがよかったかも。

詳細不明な悪役をやっつけるというミッションはありつつも美味しそうなものや初心い恋模様をまったり楽しむコージーファンタジー。オークがでかいのはわかるがノームとドワーフのイメージがごっちゃになって混乱しがちなのがツラみ。異種間ラブのもどかしさよ。

Audibleで聴了。

外界との接触を絶って自給自足生活をしていたカルト集団がほぼ全員死んでいるのが見つかった。救出された姉弟は母方の叔母のもとに引き取られるが……話の展開は面白かったけどこの終わり方は尻すぼみというか肩透かしというか。

声優にしてSF作家でもある池澤春菜氏の朗読が話題になっていたので。旧版は既読だったけど、当時は美しいファンタジーとして素直に感動できたが、今回はちょっとフクザツ。あの頃は知的障害というものの存在は知識として知ってはいても遠い世界のことだった。自分が子を持ったことに加えてＳＮＳのおかげで福祉の手薄さや家族の負担の大きさへの解像度があがり、じゃあどうすればいいのかと答えの出ない問いに切なさが募るばかり。

出てくる人が全員いい人なのがストレスフリーでよき。

忠次郎の「うんま〜い」の楽しさはAudibleならでは。落ち着いたナレーションは耳に心地よいけど、地の文でセンテンス終わりにリタルダントするのは毎回ちょっと引っ掛かる。演出なのか読み手のクセなのかわからんけど。