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2025年11月の読書メーターまとめ

Mai
読んだ本
8
読んだページ
2120ページ
感想・レビュー
8
ナイス
97ナイス
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2025年11月に読んだ本
8

2025年11月のお気に入り登録
3

  • miri
  • ヴェネツィア
  • 轟直人

2025年11月のお気に入られ登録
3

  • miri
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  • 轟直人

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Mai
表紙が擦り切れるほど何度も読んでいる大切な本。コロナに罹患し、病床にて優しい言葉が読みたくなり、久々に手にとる。宮沢賢治の言葉のあたたかさはどこからくるのだろうか。イマジネーションに満ちているのに、読者を別の世界にさらうのではなく、現実にいるわたしを賢治ワールドの光で包んでくれるような感覚。この感覚は他の著者ではなかなかない。『銀河鉄道の夜』でとくに好きなのは、鳥捕りを思うジョバンニの心中が描写される場面。句点がなかなか現れない長い文章によって、寡黙なジョバンニの溢れんばかりの熱い感情が思わずこぼれる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
8

Mai
学生の頃にサイトウィックによる共感覚の著作を読んで、こんな世界があるのかと驚いたものだ。共感覚者の側からの目線による経験談の多いサイトウィックの語り口に対し、牧岡氏による本書は、非共感覚者との差異を挙げ、疑問を突きつけつけていくもの。神経学の専門的な構造説明部分に関しては私に理解できない部分もあったが、実験ベースで書かれたところも多く、概ね興味深く読めた。非共感覚者が学習すれば、長期定着はしないが、共感覚と類似感覚をもつことが可能との実験については、芸術をやっている自分の実感からも同意できた。
が「ナイス!」と言っています。
Mai
ベルギー象徴派の画家ジャン・デルヴィルの画集(年譜、エッセイ、解説を含む)。スクリャービンの《プロメテウス》に影響を受けて書かれたデルヴィルの「プロメテウス」(1907)をカラーで見たく古書として購入。なんともいえぬ見事な色と光の混合。力強さ。他に魅力的だったのは、淡いグリーンを基調とした儚い「オルフェの死」(1893)や朱と橙に染まった「サタンの宝」(1895)の複合的なテクスチャー。「情念の渦」(1890)の線の流れは、ムンクの「マドンナ」(1894)を想起させたが、ムンクの方があと。
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Mai
だいぶ前に購入し積読本になっていたが、一昨日、ジョリ・ジェンセンの『「書けない」悩みに効く論文執筆術』を読み終え、未完成の何本もの論文と1冊の本をやはりなんとか書き上げたいという気持ちになり、そういえば、と本書を手に取った。この手の「xx術」沼にハマるのは危険だが、読んでみると、自分には効果がないだろうというものや、すでに実践していることも多く(若いころ散々ライフ・ハック本を読んだので)、これから取り入れてみたいと思ったのはいくつかのアイディアに絞られた。よし!まずは昨日依頼された仕事を断わろう!
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Mai
まさに、自分が、完全に、想定された読者だった…。すべての言葉が突き刺さった。
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Mai
病み上がりに穏やかなエッセイを読みたく手に取る。女優業から必要にせまられてというものもあるとはいえ、習い事や体験の挑戦の幅が広く、彼女の好奇心の強さが見てとれた。それでいて上品な言葉使いで書かれているため、嫌味がまったくない。好きだったのは「藤娘」の話。「本番で着物の裾を踏んで転んだ拍子に、外れたかつらが舞台袖まで転げていくのを慌てて取りに行き、被ってみたら前後逆という様が思い浮かぶ」なんて、そんなことあるわけないでしょ、想像しないでしょと思いつつ、いや、本当に想像しているのかも、と思わせる、この絶妙さ。
が「ナイス!」と言っています。
Mai
表紙が擦り切れるほど何度も読んでいる大切な本。コロナに罹患し、病床にて優しい言葉が読みたくなり、久々に手にとる。宮沢賢治の言葉のあたたかさはどこからくるのだろうか。イマジネーションに満ちているのに、読者を別の世界にさらうのではなく、現実にいるわたしを賢治ワールドの光で包んでくれるような感覚。この感覚は他の著者ではなかなかない。『銀河鉄道の夜』でとくに好きなのは、鳥捕りを思うジョバンニの心中が描写される場面。句点がなかなか現れない長い文章によって、寡黙なジョバンニの溢れんばかりの熱い感情が思わずこぼれる。
が「ナイス!」と言っています。
Mai
それほど演劇史に詳しくないのでクレイグの主張を真に理解できたかは疑問だが、要するに、演劇というものの素材が俳優すなわち人間である限り、感情が出てきてしまって演劇全体の構成要素になれない、という大前提がまずある。それなのに自然主義だ、リアリズム演劇だと言っているのはちゃんちゃらおかしい、ということのようだ。それは芸術ではない、と。否定要素はわかるのだが、じゃぁ、クレイグがどうしたかったの?というところはいまいち掴めなかった。しまいには木片で代替可能とさえ言っている。この方面の研究論文など読んでみようと思う。
が「ナイス!」と言っています。
Mai
大変面白かった!空間に物を置くように記憶する術があることは知っていたが、こんなに厚い&熱い歴史があったとは!高度な弁論術や修辞法を操っていた古代人の頭のなかを垣間見たよう。物質的な豊かさがない時代の異常な創造性がどこから湧いてくるのかこれまで不思議だったが、なるほどかように頭を使い倒していればさもありなん。ロクスと建築の接続にも納得。ダンテの『神曲』の応用使用の発想も見事。しかし抜粋術の高まりと共に記憶することを人々は捨てていく。その経緯は、全てクラウド保存頼みで何も覚えない現代社会と全く同じだと思った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/04/01(260日経過)
記録初日
2025/04/01(260日経過)
読んだ本
57冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
14760ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
57件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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