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2024年10月の読書メーターまとめ

桔梗屋
読んだ本
6
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2096ページ
感想・レビュー
6
ナイス
44ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月のお気に入り登録
1

  • スズコ(梵我一如、一なる生命)

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

桔梗屋
ネタバレ信長に叛いて籠城した荒木村重と、翻意を促すため城に赴き、囚われの身になった黒田官兵衛。毛利の援軍がいつまでも来ず、絶望が支配しつつある城で次々起こる怪異を、虜囚の示唆で城主が解決…こんなアプローチで描かれる「荒木御乱心」て。連作短編としての出来は勿論言うまでもなく、村重の「真意」と、全ての怪異の背景にあった、傑作『さよなら妖精』にも通ずる現代的なテーマを、無理なく、そして読者が逃げられないように全力で突きつけてくるのが、もうね。そりゃ直木賞獲らない訳が無い。今後も濃いめの日本史+本格ミステリ書いてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

桔梗屋
ネタバレエンタメジャンルにおける「織田信長」については、今まで割と相当数見てきていると思う。『信長の野望』で人生捻じ曲がったしな。とは言え、飛び加藤とか松井友閑が濃いめに絡んでくる流れは、あんま記憶に無いな。信長が忍者嫌いなのは、割と刷り込まれてるが、松井友閑て、名前は聞き覚えあるけど…ああ。幸若舞かー。今のところ、かつての夢枕獏作品にあったギラギラした伝奇の味わいはそれ程感じられなくて、数多ある「信長」作品の描かれ方に収まってる気がする。『黎明に叛くもの』(宇月原晴明)くらいのぶっ飛び方を下巻では期待したいが…
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桔梗屋
コロナ禍前、先生が池袋コミュニティカレッジで開いていた講座を数年受講していて、タロット仕込まれたり、俳句詠んだり、インプロやインタビューしたり、いろんなことをやったけど、やはり「ゲームづくり」が一番、今の仕事にも役立つ面白い講座だった。アナログゲーム制作自体は結局、諸事情で講座を抜けたために途絶したけど、「人生の各アクションをゲーム化する」ことについては、かなり実践できてると思う。たとえ生涯、ゲームを作る気が無いとしても、きっと人生を変えるのに役に立つ本なので、この後、甥っ子(高一)にプレゼントする予定。
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桔梗屋
ネタバレ完結編。かつて山田風太郎の伝奇小説に心ときめかせた身としては、江戸初期あたりで虚実皮膜の間を縦横無尽に駆け抜けていく疾風のような作品には、心惹かれるしかない。とは言え、山風作品の身も蓋も無くドライな「駒」の殺し合いと比較すると、令和の御代だと、主人公に敵対する側も相当にきめ細かく、ややこしい行動原理を打ち立ててきて、これはこれで好み。柳生義仙なんて、かつては「裏柳生」として、冷徹なキラーマシン的イメージだったのに、ここまでかっこいいとさー。了助の真っ直ぐな成長が眩しくて、高校生くらいの頃に読みたかったよ…
が「ナイス!」と言っています。
桔梗屋
ネタバレ読者は最初から知ってる真実が、主人公に明らかにされる瞬間というのは、分かっていてもどきどきするよね。ゲームのシナリオではこうも劇的に展開できないからなー。なまじ「主人公はプレイヤーの分身」みたいな文化が根強くあるので。それはそれとして、全3巻の丁度真ん中あたりで、光圀の「黒歴史」が明らかになり、了助と袂を分つことに…思ったよりも救いがある展開。まだまだ話は続くが。新たなメンター・柳生義仙は、山風に毒された脳だと警戒心しか無かったけど…ごめんなさい。めっさかっこええやん。そしてお鳩ちゃんを嫁に下さい(おい)
が「ナイス!」と言っています。
桔梗屋
文系とか理系とかいう、今考えるとあんま意味を感じない区分けによって、その時点での「進路」を決める前の学校教育って、歳とってから改めて学び直すの大いに意義あると思うんだわ。あの頃苦手意識のあったものも、人生経験積んだ結果、するっと頭に入ったり。あの頃覚えた記憶のアップデートも必須。日本史なんてのは後者の最たるもので、今の高校生が習ってる内容をちゃんと把握しとかないと、乖離が酷いや。よく言われる「鎌倉幕府の成立」もそうだし、平安貴族の実態とか武士の成立過程とか…この本、トピック12講だけでは物足りなさ過ぎる。
が「ナイス!」と言っています。
桔梗屋
ネタバレ信長に叛いて籠城した荒木村重と、翻意を促すため城に赴き、囚われの身になった黒田官兵衛。毛利の援軍がいつまでも来ず、絶望が支配しつつある城で次々起こる怪異を、虜囚の示唆で城主が解決…こんなアプローチで描かれる「荒木御乱心」て。連作短編としての出来は勿論言うまでもなく、村重の「真意」と、全ての怪異の背景にあった、傑作『さよなら妖精』にも通ずる現代的なテーマを、無理なく、そして読者が逃げられないように全力で突きつけてくるのが、もうね。そりゃ直木賞獲らない訳が無い。今後も濃いめの日本史+本格ミステリ書いてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/27(5721日経過)
記録初日
2009/01/01(5806日経過)
読んだ本
3567冊(1日平均0.61冊)
読んだページ
1103120ページ(1日平均189ページ)
感想・レビュー
1037件(投稿率29.1%)
本棚
0棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://note.com/suzuiro
自己紹介

日本の誇る知性・寺田寅彦氏の歌を本歌取り致しまして。

好きなもの ゲーム 美少女 ねこ 紅茶
Perfume聴いて宇宙見物   (桔梗屋)

本読んで、本読んで、本読んで、
ゲームやって、ゲームやって、駄文書いて
たまに演劇観て、アニメ観て……
息抜きの間に人生やってます。
おおむねそんな力加減です。

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