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2024年7月の読書メーターまとめ

アメヲトコ
読んだ本
10
読んだページ
2919ページ
感想・レビュー
10
ナイス
125ナイス

2024年7月に読んだ本
10

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アメヲトコ
帯に今年1月映画化とあるので新しい作品かと思い読み始めたところ、登場人物のセリフや設定がバブリーな感じであれっと思って確かめたら92年発表の作品ということで納得。吹雪の山荘における連続殺人事件という一見ベタな設定であるかのようでいて、そのベタさを逆手にとったような作品で、叙述トリックも読みどころ。一方で仕掛けの妙に比べると動機などはちょっと弱い感じ。
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

アメヲトコ

6月のまとめを忘れてました→ 2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3301ページ ナイス数:154ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/177282/summary/monthly/2024/6

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2024年7月の感想・レビュー一覧
10

アメヲトコ
原著2016年、17年邦訳、20年文庫化。舞台は19世紀前半のアメリカ。南北戦争前の南部は過酷な奴隷制が敷かれていて、北に脱出しようとする黒人奴隷を助ける「地下鉄道」と呼ばれた組織が存在したといいます。そうした比喩としての「地下鉄道」が文字どおりの鉄道として存在していたら、というのが本作品の着想です。州境をまたぐごとにまるで異なる世界が広がるというのはガリバー旅行記を意識したとのこと。手に汗握るエンタメ性とアメリカの病理を剔る社会性とが絶妙にミックスされ、本作が発表後数々の賞を総ナメしたのも頷けます。
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アメヲトコ
2002年刊。2000年に国文学研究資料館で行われた原典講読セミナーの内容を活字化したもの。中世を扱った第1講、近世を扱った第2講は興味深かったですが、注釈本を扱った第3講はやや込み入った印象でした。多くの古典を挙げてくれているので事典的に使うには有用。
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アメヲトコ
2017年単行本、20年文庫化。著作が売れ、世間的には名を遂げたものの、そこに浮かれて初心を忘れているのではないか——。著者自身のそうした葛藤が描かれる連作です。いつものシリーズのような性や暴力は影を潜め、藤澤清造に対しもう一度正面から徹底的に向き合おうとする著者の真摯な姿勢に好感が持てます。
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アメヲトコ
2024年7月刊。人間の性格の悪さ(ダークな性格)を心理学的に分析・解析した一冊。心理学の研究成果によれば、ダークな性格はマキャベリアニズム・サイコパシー・ナルシシズム・サディズム・スパイトに類型化できるといい、これらの持ち主は人間関係を混乱・破壊することもあれば、うまい具合に活かされれば有能さを発揮することもある(サイコパスとしてのシャーロック・ホームズとか)とのこと。いわゆる俗流心理学本とは異なり注釈付きで研究史も辿ってくれるので勉強になります。紹介される実験事例なども面白い。
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アメヲトコ
帯に今年1月映画化とあるので新しい作品かと思い読み始めたところ、登場人物のセリフや設定がバブリーな感じであれっと思って確かめたら92年発表の作品ということで納得。吹雪の山荘における連続殺人事件という一見ベタな設定であるかのようでいて、そのベタさを逆手にとったような作品で、叙述トリックも読みどころ。一方で仕掛けの妙に比べると動機などはちょっと弱い感じ。
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アメヲトコ
2024年2月刊。かつては糟糠の妻、淀との不仲などのイメージで語られてきた高台院(寧)を、書状の丁寧な読解(通説の再解釈も含む)にもとづき等身大の姿で描こうとした一冊です。その波瀾万丈の人生は苦労も多かったと思われ、豊臣家滅亡などは痛恨事であったことでしょう。松平忠輝の配流に悲しむ母茶阿に対して高台院が送った慰めの書状などは、大坂の陣後という当時の状況を思うととりわけ印象的。
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アメヲトコ
2024年6月刊。ブックデザインの最前線で活躍する21名(組)のデザイナーの仕事をまとめた一冊です。お値段はそこそこしますが白井敬尚さんが掲載されているので思わず買ってしまいました。デザインは多種多様なので、私には何一つ良さが分からない仕事もありましたが、この本で知った中では石間淳さん、重見生哉さん、鈴木久美さんのお仕事などは個人的に好み。おりおりにパラパラめくりたい本です。
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アメヲトコ
2024年6月刊。戦時中から現在までの日本の鉄道廃線の歴史を概観するとともに、廃線跡の実態調査を行った一冊です。日本のローカル線は国鉄からJRへの移行期に大規模な廃線が行われましたが、近年の過疎化と道路整備によってふたたび危機が訪れつつあります。費用対効果からみてやむを得ない事例もあるものの、鉄道とはネットワークにその真価があり、路線を単独で取り出して論じることで見落とされる点もあるでしょう。建築が保存論の対象となったように、鉄道についても理論と保存スキームが整備されることを願ってやみません。
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アメヲトコ
2024年1月刊。通史編の3冊目は寛政改革期から幕末までを扱います。幕政でいうと徳川家斉の「大御所時代」がなかなかに滅茶苦茶な時期で、それが幕末の展開にいろいろな意味で影響していることがよく分かりました。最後の小野論文は幕末の日本の動きを同時代の世界の動きの中で描いていて目を啓かれます。横山尹徳氏の名著『開国前夜の世界』も改めて読みなおさねば……。
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アメヲトコ
2024年7月刊。貴族たちの不安を解消する、今でいうコンサル的な役割を果たしていた陰陽師(おんようじ)の仕事についてまとめた一冊です。占いやまじないのシステムについてしっかり解説してくれているのですが、馴染みのない用語が頻出するため説明についていくのが相当に大変、というかついていけませんでした。情報量豊富なので事典的に使えそうですが。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/29(4840日経過)
記録初日
2012/01/29(4840日経過)
読んだ本
1831冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
515241ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
1735件(投稿率94.8%)
本棚
16棚
性別

参加コミュニティ1

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