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2024年3月の読書メーターまとめ

アメヲトコ
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138ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アメヲトコ
1970~71年連載、72年単行本、81年文庫化。日本海海戦をメインに日露戦争を描く大長編です。「坂の上の雲」(68~72年連載)と全く同時期の発表ですが、こちらは東郷平八郎を主役とする日本側の視点だけでなくロジェストヴェンスキー中将を主役とするロシア側の視点も描写され、相互の心理戦が丁寧に描かれているのが特長です(なお乃木希典は本書でもボロクソ)。終盤の講和会議のくだりは後に「ポーツマスの旗」(79年)に展開することになるテーマで、著者の思考の過程が垣間見える気もしました。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

アメヲトコ

来年も閏年にしてください 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3587ページ ナイス数:116ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/177282/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
9

アメヲトコ
1970年刊。総論的な「島のもつ問題」と各論的な「島めぐり」で構成されます。後者は1960年代前半の離島の実情がわかる貴重な記述です。インフラの脆弱さは今とは比べものにならず(とはいえ人口は当時の方がずっと多かった)、その一方でツーリズムの波がこれら離島にも押し寄せてきていたことも印象的。
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アメヲトコ
2024年3月刊。「入門」とあるとおり、本書のメインターゲットは日本近世史で卒論を書こうとしている学部生ということで、歴史をどのように調べたらよいのか、テーマごとに専門の研究者からのノウハウが示されます。のみならず、テーマごとにこれまでどのようなことが議論されてきて、現在何がホットな話題なのかについても分かりやすくまとめられているので、日本近世史の最新動向を掴む一冊として、学生ならずとも有用な一冊です。
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アメヲトコ
2019年刊。幕末史を語る上では欠かせない一人でありながら、これまで吉川の人物叢書でもミネルヴァの評伝選でも出ておらず、本書が初の本格評伝らしい。非常に多才で個性の強い人物で、前半生はその行動力のよい点が出ているものの、安政の大地震で腹心の藤田東湖を喪ってからブレーキが利かなくなって暴走老人化する晩年は切ない。ちなみに斉昭の子は37人もいて、20代までは3人の娘がいるだけだったのに、藩主となった30代からは一念発起、50代でも実に13人も子供をもうけているという頑張りぶりに目が点。
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アメヲトコ
1970年単行本、79年文庫化。「海の史劇」では日本海海戦の後日談として戦艦三笠の爆沈事故について触れられていましたが、本書が扱うのは太平洋戦争中の戦艦陸奥の爆沈です。吉村作品としては珍しく主語が「私」で、著者自身が爆沈の真相へと迫っていくという構成になっています。その調査手法は歴史学者さながらでもあるのですが、単なる事実究明にとどまらず、その背後にある人間の闇に迫るところが氏の真骨頂でもあるのでしょう。それにしても爆沈で奇跡的に生き残った乗組員が海軍によって隠蔽のため最前線に贈られたという話はエグい。
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アメヲトコ
立教169年(2006)刊。1987~90年刊行の劇画天理教史『教祖物語』全5巻のうち、教祖中山みきを扱った3巻までを合冊したもの。宗教都市天理を訪れたときに門前の専門書店で見かけて買いましたが、天理教草創期の歴史が分かりやすく描かれています。純粋に信仰を打ち出す教祖の意向と、社会的公認を受けるために既成宗教の傘下に入ることも厭わない幹部の意向との差異が興味深いところでした。
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アメヲトコ
2024年3月刊。近世京都の大名屋敷を、政治史・建築史・地理学・考古学の観点から論じた初の本格的論集。同じ大名屋敷であっても、明確なエリアを形成していなかったり、町家の奥にひっそりあったり、敷地を持て余していたりと、江戸とはずいぶんイメージが違います。幕末になるとにわかに大名屋敷が急増するのも特徴で、とりわけ住民の反対を押し切って御所至近の場所を相国寺からゲットした薩摩藩の狡猾な立ち回りが印象的。しかもそれが現代の土地利用(同志社大学)にもつながっているところも面白い。
iwasabi47
2024/03/15 00:58

相国寺辺りも大きな平地になって、再開発になってきてます。マンションなのかな?

アメヲトコ
2024/03/15 07:08

そうなのですか! あのあたりだとマンションかもしれませんね……。

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アメヲトコ
実家から発掘、1998年刊。72年から97年まで四半世紀にわたる世界各地での集落調査をふまえ、100の集落と「教え」を抽出した一冊。神の託宣のごとき箴言と魅力的な写真に、学生の頃は幻惑されましたが、改めて読み返すと、これはいかにも建築家が書く文章であって、あくまでそのフィルターによって抽出された「教え」であることが分かります。
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アメヲトコ
原著1986年刊、邦訳2022年刊。著者は米国の人文地理学者で、領域性(territoriality)をテーマに人間による空間管理の構造を読み解くという一冊です。原著の問題か翻訳の問題か、はたまた私の能力の問題か、とてつもなく読みにくい文章でしたが、近代化にともない空間が「空にされ」、社会が領域を定義するのではなく社会が領域的に定義されるようになるとの指摘は示唆的でした。
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アメヲトコ
1970~71年連載、72年単行本、81年文庫化。日本海海戦をメインに日露戦争を描く大長編です。「坂の上の雲」(68~72年連載)と全く同時期の発表ですが、こちらは東郷平八郎を主役とする日本側の視点だけでなくロジェストヴェンスキー中将を主役とするロシア側の視点も描写され、相互の心理戦が丁寧に描かれているのが特長です(なお乃木希典は本書でもボロクソ)。終盤の講和会議のくだりは後に「ポーツマスの旗」(79年)に展開することになるテーマで、著者の思考の過程が垣間見える気もしました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/29(4466日経過)
記録初日
2012/01/29(4466日経過)
読んだ本
1698冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
474532ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
1602件(投稿率94.3%)
本棚
14棚
性別

参加コミュニティ1

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