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ゆき
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登場人物たちを、とても身近に感じた。子どもたちも生き生きとして可愛く、小谷先生や足立先生は同志のように思えた。頼もしくて生意気な子どもを、私も育てたい。子どものために一生懸命一緒に考える姿勢があれば、子どもの中で子どもは育つ、全力でやれと叱咤されるように勇気をもらった。「学校の先生をやめます。きょうからただのオッサンになります。」と言った灰谷健次郎は、足立先生のような先生だったのではないか。灰谷文学は、「人間が美しくあるための抵抗」とユーモアを兼ね備えていた。
0255文字
ゆき
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「確かなのは、僕らは今を生きるしかないということ。それから、何がいつ始まるかわからないということ。だったら僕らは、あらゆる瞬間に、野性の勘と陽気な発想を発揮できれば、それが一番理想なんだろう。できれば正しい戦略を添えて。」「こんだけ多様な価値観がある中でな、ある物事とかに対して、全肯定とか全否定とかはあり得ないだろ。あるのは優先順位だけなんだよ。だからいつでも正しい優先順位を考えて、仕事でも人生でも、何が大切なのか理解するんだよ。」中村航の、陽気な発想の中で核心をつくところが好き。笑うことは大事なこと。
0255文字
ゆき
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「心に太陽を持て。あらしが ふこうと、ふぶきが こようと、天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、いつも、心に太陽を持て。唇に歌を持て、軽く、ほがらかに。自分のつとめ、自分のくらしに、よしや苦労が絶えなかろうと、いつも、くちびるに歌を持て。(略」本文には載って無いけど、本歌取りのように、重奏低音のようにきっと、流れ続けた曲。地味な少年が恋をして合唱部に入って成長するというありがちな設定の中に、時々異物が組み込まれて物語世界が立体的になり、ひとり一人がそれぞれの人生を持った人間であると感じられた。
0255文字
ゆき
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ネタバレこの小説のすごいところは、設定の軽さと中身の重さのギャップである。きちんと自分と向き合ってこなかった「僕」が、最後の最後に自分を見つめて記憶の中を往き来する。母を客観化し、「他者」である父を初めて理解しようとする。最も印象的だったのは、記憶の中でお父さんが猫のキャベツを抱いて「こいつ、レタスにそっくりだな」という、名付けの場面。「僕」の中での父が、とても温かい存在に変わる瞬間に思えた。「僕」の大好きな映画の名言も、読みどころ。「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」涙活できます。笑
0255文字
ゆき
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ウエハースの椅子は、幸福のかたち。目の前に見えているのに、座ると壊れてしまうもの。絵を描き、ハーブティを飲み、よく眠る「私」。甘やかな恋人との時間は印象的だが、恋人は、子どもの頃から親しくしている絶望にも似ている。子どもの時間と恋人の心の中に閉じ込められた「私」は行き詰まりを感じ、かなしくはない、自然な死を待つが、「いてもいい」と言ってもらえる過不足のない場所に、結局戻ってきてしまう。江國香織の描くものものの儚い美しさが好きだ。minimalで、さっぱりくっきりとしていて、甘やかな江國香織の文体。
0255文字
ゆき
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澄んでいて、透明な。この小説に出てくるピアノの音が、そのままこの小説である。ここには言葉の発見が描かれていた。音の質感を、ことばにするのは難しい。「僕」はことばを信用していないが、ことばに頼らざるをえないから、必死でことばを探して語る。ピアノに出会った感動を、自分の感動した音を、自分の育った森や世界とのつながりを、自分にぴったりくることばを探しながら、自分ではないものと関わりをもっていく。そうして自分の知っていた、気づこうとしてこなかった「美しい」ものものに気づいて成長していく。穏やかで勇気の出る物語。
0255文字
ゆき
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はじめは癇に障った主人公のひねくれ具合にもだんだん慣れ、なんてことば遊びの巧みな高校生なんだと、会話を楽しめるようになりました笑。私が一番考えたのは、呼び名のこと。名前を呼ばれると、その人が自分のことをどう思っているかがわかってしまう主人公がなぜなくらの名を呼ばなかったのか。さくらは遺書の中で、もうすぐ死ぬ人間が、自分にとって特別な存在になってしまうのが怖かったのだろうと言った。そんな、名を呼ぶ、呼ばれるの裏表の関係と、名前を呼びたいという衝動についてしばらく考えたら、感想が書けなくなっていた。笑
0255文字
ゆき
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2学期、iPS細胞に関する英文について、英語と生物と国語からのアプローチをする補講をした。技術の話を措く場合、身体の部品が交換可能であることは、ものがロボットであっても一緒だと思う。自分の身体の何が残っていれば自分だと言えるのか、そんな歌詞がRADにもあったな。ロボットは、クローンは、何を思うのか。生き残ろうとすることは、絶対に憎しみを生むことになるのか。プルートも、ナウシカも、エヴァも、
0255文字

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読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/05(4805日経過)
記録初日
2012/01/09(4832日経過)
読んだ本
111冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
28716ページ(1日平均5ページ)
感想・レビュー
50件(投稿率45.0%)
本棚
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性別
年齢
36歳
自己紹介

国語科

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