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2024年6月の読書メーターまとめ

あんこ
読んだ本
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感想・レビュー
24
ナイス
1286ナイス

2024年6月に読んだ本
24

2024年6月のお気に入られ登録
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2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あんこ
舞台にまつわる短編集。小川さんの紡ぐ物語はいつも死の気配が付き纏う。寂しげだけど、悲しくはない。そして官能的。日常に確かに存在しているけど、ほんの僅かに俗世から見放されているような人々のやり取りはあまりにも静かで、波打たない湖面を眺めるように息を潜めて読んでいた。湖面にふいに小石が投げ込まれ、あっと思う間に違和感が何処か深い所に沈んでいく。久しぶりに読む小川作品は、水のように体に染み渡って何時だって受け入れてくれる。この心地良さからはどうしたって逃れようがない。
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

あんこ

好きな方がそろそろ退団されるので、最後から二番目の手紙を出してきた。

好きな方がそろそろ退団されるので、最後から二番目の手紙を出してきた。
さつき
2024/06/25 20:23

素敵な封蝋ですね♡あんこさんのご贔屓はもうすぐ退団されるんですか。寂しいですね。お手紙に込めた思い、きっと伝わりますよ。

あんこ
2024/06/25 21:04

さつきさん:ありがとうございます!そうなのです、もうすぐ宝塚でのお姿も見納めかと思うと、退団の日に自分がどんな気持ちになるのやら…兎も角、これからもその方が幸せであればいいなということだけ考えています😌

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2024年6月の感想・レビュー一覧
24

あんこ
ゴリラの話は生徒が持ってきた教科書でしか馴染みがなく、小川さんとの対談でなければ手に取っていなかったことだろうと思います。霊長類学者と小説家という畑の違う二人の話が面白く、人間とゴリラの祖の在り方を考えたことがなかったので、興味深く読みました。特に、人間が死後を意識しながら生きるのは言葉があるから、というよく考えてみれば当たり前のことなのに、どうして今まで気づかなかったのかということに気づけました。小川さんの小説家としての在り方にも触れられていて、スルーせずに読んでよかったと思いました。
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あんこ
再読。適切な生き場所、適切な死に方。小川さんはいつだってその人にとって一番しっくりくる場所に目を向けてくれる。あまりに優しげな語り方と思い出の色鮮やかさに思わず泣きたくなる。一人一人はきっと歪かもしれない存在でも、その凸凹を無下に扱うことなく掬いあげてくれる。そしてこの人たちはもういない人たちなのだと分かっているのに、定期的に読み返しては何度でも惹かれ、最初は胡散臭く思えてしまう登場人物のことも、何度でも愛しく思えてしまう。小川さんの作品に満ちた慈愛によって、読者である私もまた生かされているように思う。
あんこ
2024/06/30 06:25

旧版の文庫も持っているのですが、小川さんの本は新装版も揃えたいので購入しました。新装版の表紙も物語に寄り添っていて素敵だと思いました。また、中嶋朋子さんの巻末エッセイも愛に溢れていてとても良かったです。旧版の時もでしたが、朝日文庫の栞がちょうどアナスタシアのA(朝日文庫のAではあるものの)で、この物語にぴったりの栞だなと思っております。

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あんこ
再読。安寧と暴力。再読しても尚この物語の本質にたどり着くことは難しかったが、語られているここではない何処か、西瓜糖で作られた夢心地のような世界に惹かれてしまう。そんな所に突然「死」という不和が生じる。西瓜糖の世界に住む人々はそれらに最初狼狽しているのに、いつの間にかまた穏やかさを取り戻しているように見えて、それがほんのり恐ろしくもある。この物語をまた何回でも読みたくなる。
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あんこ
終わってしまった。今回の短編集は奏の独白が幕間として挟まっていてとても良かった。久美子をずっと見てきた(読んできた)身としては、これからの彼女たちが変わらず元気でいてくれたらいいなと思う。私としては相変わらず黒江が苦手だけど、なんでそう思うのか言語化できなかった部分が今回彼女の昔話を読んでわかった気がする。やっぱりその思考は相容れないし、奏や久美子のようにはなれないけど、それは仕方がないのかもしれない。 個人的にあすか先輩がいないのは寂しかったけど、代が変わったからそりゃそうだよね、と寂しさをかみ締めた。
あんこ
2024/06/27 14:46

そして南中カルテットが大好きなので、今回仲良く旅行してくれて最高に嬉しかった。あの四人を見ていると、環境が違えど変わらない安心感を与えてくれる。やり取りがカラッとしていて気持ちがいい。

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あんこ
再読。小川さんでなければすくい上げることができないであろう、忘れられそうなほどささやかな誰かの思い出。読んでいる間、あの子がいたような窪みに座っている気分になった。幾度か読んで、読む度にそこに小さなアーケードが佇んでいるのは分かっているのに、終わりが来る度に泣きそうになる。そして私は忘れかけていたはずのとうの昔になくしたもののことを考えてしまう。
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あんこ
ああ、ついに読み終わってしまった。長いようで短い旅に同行していた気分になれたので、終わるのが寂しくてならない。それでも、きっと本を閉じた後も彼らや彼女らの世界はどこかで続いているんだろうなと思うと、その寂しさも少しばかり緩和される。何かを失った時、悲しいからなかったことにしてしまいたいと思ってしまうけど、その悲しさを受け入れて時々思い出すことができれば、悲しみすらも受け入れることができる。この世からいなくなるのではなく、なくなったものはいつも自分の胸の中に入っていて、いつでも取り出せる。優しい終わり。
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あんこ
ここ数年、あまり本が読めずに積読にしていたが、最近頗る調子が良かったので開いてみた。小川さんのエッセイを読む度にあの静かな声を近くに感じて安堵する。それは小川さんが田辺聖子のエッセイを読む時に感じていることかもしれない。そして、いつも寄り添う言葉に包まれることの幸福を思い知る。少しばかり読書から離れていたとしても、近くに小川さんの本があると息がしやすくなる。
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あんこ
すごい。これはもうキシモトBOXとして永久保存したい。これまでに書籍化されなかったものがこれでもかというくらい詰められていて贅沢の極み。読んでる時に、何故かふと「そういえばウテナの漫画どこいったっけかな」などと考えていたら、次のページが偶然にもウテナの話だったので、私はこれからも岸本さんについて行くことに決めた。C商會の二人のこともちょくちょく出てくる。イベントには行けなかったけど、これからも岸本節を堪能できる生活を続けたい。ファン必読の一冊。
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あんこ
舞台にまつわる短編集。小川さんの紡ぐ物語はいつも死の気配が付き纏う。寂しげだけど、悲しくはない。そして官能的。日常に確かに存在しているけど、ほんの僅かに俗世から見放されているような人々のやり取りはあまりにも静かで、波打たない湖面を眺めるように息を潜めて読んでいた。湖面にふいに小石が投げ込まれ、あっと思う間に違和感が何処か深い所に沈んでいく。久しぶりに読む小川作品は、水のように体に染み渡って何時だって受け入れてくれる。この心地良さからはどうしたって逃れようがない。
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あんこ
初めて1巻を読んだ時から随分時間が経ってしまっていた。大切な人や大切なものをなくした人達の旅。のらりくらりとしているように見えて、ジャン叔父さんの言葉には時々ハッとさせられる。なくしたとしても、自分が生きてる限り心の中にそれは残り続けるんだよな、と当たり前のことだけど忘れていたものを思い出した。それでも、頭で分かっていてもなくしたものに縋りたくなるオリオの気持ちも痛い程分かる。この旅はどうなるんだろうな、というところで続きはまた3巻へ。
ガーネット
2024/06/22 20:54

こんにちは( ´ ▽ ` )吉田篤弘さんは、とてもとても好きな作家さん。でも、このところ「今の自分とは、波長がずれ出したのか、チューニングしにくい感じ」になってしまった私です。あんこさんのレビューをいくつか拝読していて、吉田作品と親しくされているご様子が、羨ましく…(*´ω`*)『それでも世界は』も、完結したようですし、いつか再読してみようかなぁ、という気持ちになっています☆

あんこ
2024/06/22 21:15

ガーネットさん: ガーネットさんの感想も拝読いたしました。実は私もここ数年程、吉田作品との波長が合わなかったので少し離れておりました。久しぶりに読んでみたら、するすると馴染んだので、あの時は読むタイミングではなかったのだな、と納得しました。ガーネットさんにもまたいつか最適なタイミングが訪れますよう、願っています!

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あんこ
再読。いなくなるということは、毎日繰り返してきたことがなくなるということ。それはとても寂しいことだけど、気持ちとはお構いなしに時間は過ぎていく。主人公の14歳のオリオは、亡きベルダさんの使っていた青いインク『六番目のブルー』を探して旅に出る。お腹が空いてきたなと思ったところで一巻が終わったので、まだ読んでいない続きを読んでいこうと思う。吉田作品の登場人物の名前がとても好き。
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あんこ
再読。小箱のような短編集。うっかり見過ごしてしまいそうな、あるいは通り過ぎてしまいそうなこの世界のどこか、そしてそこで静かに暮らす人達の日々。どこか寂しげなのに、決して悲観的ではない彼ら/彼女らの様子を垣間見ると、自分も一人ではないのだと思って安心する。ページを捲ることで、これまで行くことのなかった場所に連れて行ってもらえた気がします。吉田作品では毎度お馴染みですが、やっぱり少しお腹がすきました。
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あんこ
三部作の中で一番好きな物語でした。吉田作品の登場人物は何処か寂しそうで、少し駄目なところもあって、だからこそこちらの寂しさに寄り添ってくれる。物凄く劇的なことが起こるわけではないけど、でも日常って案外そういうものだよなと安心感を抱かせてくれる。サユリとミユキが出会うところが大好き。三部作(ずっと前に出したシリーズもそうだが)を通して物事はただの点ではなく、ひと続きの線で繋がってるのだと気づかせてくれる。
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あんこ
久しぶりに吉田篤弘作品を読みました。音楽、食堂、映画館、コーヒー、犬。読みながら、散りばめられたモチーフを拾い集める内に「ああ、これだ」と懐かしい感覚が蘇りました。吉田さんの描く小さな街とその中で過ごす人達は穏やかで、現代の喧騒から逃れたい時にこのような物語があると心の平穏が保てます。ミニチュアの優しい世界は、今こそ必要だなーとくさくさした心を凪いでくれました。
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あんこ
茹だるような暑さが続く中、「正に今の時期に最適」というタイトルと表紙に惹かれたかと思ったら、山尾悠子先生の復刊でした。山尾作品といえば、『ラピスラズリ』『歪み真珠』といった、静謐な湖面に浮かぶような幻想小説のイメージでしたが、こちらはコバルトシリーズに刊行された作品に収録されていたということで、またガラリとイメージが変わりました。とはいえ、常世と現世の狭間が仲介者を通して混ざり合う、日常から少し逸脱した様子が何とも言えない美しさを伴っていて、もう少しこの世界観に溺れていたいと思いました。
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あんこ
再読。この物語に出会ってから、早いもので12年が経ちました。朋子とミーナ、ポチ子、芦屋の洋館での思い出は読んでいない時でもいつも心の支えです。この本がなければ、震災で私の心は戻らないくらい折れていたでしょうし、卑屈な生き方しかできなかったかもしれません。失われても思い出は傷つかない、という小川さんの優しさにどれほど救われたことでしょう。文庫も単行本もボロボロで日焼けも酷いですが、この一冊は何よりも輝いてる宝物のような本です。
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あんこ
再読。思春期から漫画家になるまで。生理の話は他人からしてみればバカバカしいかもしれないけど、あの頃って割と大真面目にああいうことしちゃうよなと思ったりもした。学生時代の男子の話は前まではそんな風に思わなかったのに、少しヒヤヒヤしながら読んでしまったのは、最近の時代性もあるかもしれない。今度からさくらももこに限らず、エッセイを読む時はそんなこと考えずに気楽に読みたい。
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あんこ
ネタバレ再読。正直、片桐の気持ちは少し分かる。「仲間」「絆」をやたら口にする一生地元から出ない人間、そんな彼らを下に見ていたのに、同窓会では勝利者の顔をしているのは腹立たしい、と共感して自分の嫌なところを見せられてる気分になる。それと、作者がオタクでTwitterに常駐してるからというのもあるけど、TLに現れる自称オタクってあんなかんじだよなというリアルさもある。劉の最後の言葉が印象的だった。私は外に出ることを選んだけど、彼は内側で生きることを選んだんだろうな、と。それはそうと、真琴には早く戻ってきてほしい。
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あんこ
ネタバレ新刊が出ていたのに気づかず、遅れて読了。閉鎖空間に取り残された友人でも同僚でもない人達の逃亡劇は、普段よりも推理要素が強めに感じて考えるのが楽しかったです(別に犯人がいるわけではないものの、不自然に散らばる違和感をかき集めていく感覚があってとても楽しかった)。森パート、インタビューパート、役員パートに分かれているので、読む度に一息つきながら進めていたものの、最後の畳み掛けは分かっていても尚怖かったです。佐原さんと土屋さん、良い人になった途端フラグ確定したのが気の毒でした。
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あんこ
再読。初めて読んだ時は香織からの手紙に感動していたけど、数年経って読んだらあまりの熱量に驚き、少々の恐怖心すら覚えた。あすか先輩、お母さんからの依存と香織からの依存でいつか自分を諦めたりしないんだろうか…と心配になる。
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あんこ
再読。アニメでも不穏な空気が流れ続けていますが、原作の久美子視点はもっとグサッと来る言葉が多い気がします。何回読んでも、黒江が苦手の中の苦手ということは変わらないし、正直久美子はもっと感情ぶつけてもいいのでは…と胃が痛くなる。
が「ナイス!」と言っています。
あんこ
再読。アニメの三年生編を見ていると夏紀先輩やあすか先輩がいた頃が懐かしく、会いたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
あんこ
下巻読み終わりました。これからどうなるんだろう…という展開が立て続けに起こり、面白さが増していくのが分かりました。相変わらず理系的な話はふわっとしか掴めていない自分が憎い。
が「ナイス!」と言っています。
あんこ
読メでの漫画登録はしない主義なのですが、こちらはダンジョンにおける説明が事細かく書かれているので登録することにしました。 大学の頃から好きな九井作品ですが、こんなに人気になるとは思っていなくて、嬉しいやら寂しいやら。短編もおかしみの中に哀愁を感じるのでおすすめです。 ダンジョン飯ガイドについては、想像以上にキャラクターや世界のことが掘り下げられていて大満足でした。 キャラの関係性に興味がある人には絶対読んでほしい一冊です。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/17(4764日経過)
記録初日
2012/01/12(4800日経過)
読んだ本
1187冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
316624ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
1187件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
性別
自己紹介

吉田篤弘さん、小川洋子さん、川上弘美さん、西加奈子さんなどがすき。

個人的な記録用。

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