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2024年1月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
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ナイス
103ナイス

2024年1月に読んだ本
14

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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#2051/3.3/山本周五郎賞受賞作品だが、私にはあまり響かなかった。文体が軽く、中高生にとっては、程良いボリューム感で満足感があるかもしれない。「トミヤマいたら、一緒にお昼、食べられる」というセリフは不意打ちでに少しキュンとした。また、朝井リョウによる後書きで"やわらかい輝きが宿っている"というコメントは言い得て妙だと感じた。ーー明るさは、その最初のイメージの先にある。「夜」という言葉の持つ深さと、「明るい」と追う言葉の持つ強さ。十人いれば、きっと十通りの「明るい夜」のイメージがある。(p243)
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年の読書メーター 読んだ本の数:131冊 読んだページ数:36357ページ ナイス数:1193ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/189538/summary/yearly

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2024年1月の感想・レビュー一覧
14

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#2059/★3.3/私はクラシックを全く聞かないが、著者(高嶋ちさ子)の小気味良い文章のおかげで、興味を持って、楽しく読めた。チェロを好きな理由を「不意打ちのない安心できる音が、心身ともに心地よくさせてくれること。次に音色。柔らかい毛布のような感触を耳に与え、色に例えるなら原色がないこと」、パールマンについて「彼が超絶技巧曲を弾く時の生演奏は、F1でいえば、コーナーギリギリを攻めるような、非常に挑戦的もしくは積極的な、終わった後に思わず<ブラボー>と叫びたくなるような演奏」など、著者の文才を感じます。
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#2058/★3.4/約20年前の本だが、根本的な考えは今でも役に立つ。「シクリカルセクターの株価変動…をトップダウン・アプローチによる投資判断を尖兵として株式市場の変化をつかむツールに用いるのが本書の骨子」(p62)。常にモノの価格の動きを通して今の景気の状態を知ることで、株価のサイクルを把握し、購入する銘柄を決める。後は株価や指数の上昇を待つのみ。「うまく買えれば半分売れたも同然」だ。本書は、バフェットやマットセトの考えをベースにしている。彼らの投資判断(p158他)や参考図書を知ることにも有用だ。
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#2057/★3.2/ホールガーメントを開発した島精機製作所の現・会長、島正博氏の創業ストーリー。中でも「<何もしないこと>は、時代に取り残されることを意味する…昨日のことはもう古い。だから、今日よりも明日を良くしたいと言う向上心を大事にして、新しいものを創造せよ」(p200)とは、開発者気質の島氏を体現する言葉だ。なお、島精機製作所は4期連続の赤字。ホールガーメント技術はESG的にも素晴らしいことは分かるが、その一本足打法は危険だし、景気にも左右されやすい。更なる「世の中にないもの」の開発が急務だ。
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#2056/★2.5/初めて内館牧子の本を読んだ。彼女のイメージは横綱審議委員会委員だったことのみ。本書の印象は率直に「気色悪い」。女性の社会進出のステレオタイプのような内容で、膝掛けOLが部長に抜擢されるなど、プロットが稚拙であることに加え、伏線の張り方もわざとらしいため好きでない。ゴディバのような甘すぎるドロドロのチョコレートを連続して食べているようで気持ち悪く、読み進めるのが辛かった。会社は学校じゃないんだから、何がなんでも会社にしがみつく人たちや、会社を辞める=「脱サラ」という考えは時代を感じた。
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#2055/★3.2/著者は約50年間、神戸の灘高で国語教師(後に教頭)を勤めた橋本武氏。著者は、教科書を使わず、中学3年間をかけて中勘助の小説『銀の匙』を読み込む授業を継続した。横道に逸れながら、文章から派生して言葉を覚えたり、例文を書いたり、要約するスタイルは、知識ではなく、知恵を伝えていると思った。「国語はすべての教科の基本であり、学ぶ力の背骨」と著者は言う。私も小学生の頃の塾で、教科書を使わずに『窓ぎわのトットちゃん』を読み込む授業を行なっていた。これは橋本武氏を真似た取り組みだったのだろうか?
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#2054/★3.3/著者は『考える人』の編集長を約7年務めた河野氏。本書は河野氏のメルマガ書評を27つ掲載したもの。質の高い読書感想文という印象で、書評の書き方という側面でも勉強になる。なお、できれば「はじめに」でどういう目的の本なのかの記載が欲しい。中でも廃棄問題を取り上げた『ゴミが降る島』は印象に残った。弁護団を引き受けた弁護士が調査した被害者の実態は壮絶だ。今後は関連書を読みたい。そのほか、編集長という立場から表紙や装丁に対する言及も興味深かった。まずは手に取ってもらうための「つかみ」は重要だ。
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#2053/★3.2/著者自身の論文をベースに書かれているため、内容は若干固い。中でもウィリアムズ症候群の記載が印象に残った。彼らは視空間認知に障害を持つ特異的な遺伝性の発達障害だ。そのため、描画に困難を覚えるケースが多い。本論とは外れるが、これはまさに『ケーキの切れない非行少年たち』で書かれていた内容に一致する。周囲の人は、その人の背景を理解した上で対応することが重要だろう。また「行く」「来る」の適切な使い分けが子供には難しいように、親は子供に対して具体的な会話・指示をしないといけないと思った。
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#2052/★3.5/タイトルの答えは「このまま変わらなければ死ぬ」だろう。本書は日本のアパレルの過去・現状を正く俯瞰できている。様々な課題が挙げられているが、要は、時代が変わっても環境に対応していない、前年踏襲、旧態依然の考え方とモデル(委託販売、新卒採用、終身雇用、年子序列など)が原因だろう。特にアパレル業界が衰退している理由はそこにある。正しい危機感を持ち、消費者の需要を察知し、迅速果敢に実行しなければならない。そのために、アパレル教育の一環として、IT知識、お金の知識が必要である提案は頷ける。
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#2051/3.3/山本周五郎賞受賞作品だが、私にはあまり響かなかった。文体が軽く、中高生にとっては、程良いボリューム感で満足感があるかもしれない。「トミヤマいたら、一緒にお昼、食べられる」というセリフは不意打ちでに少しキュンとした。また、朝井リョウによる後書きで"やわらかい輝きが宿っている"というコメントは言い得て妙だと感じた。ーー明るさは、その最初のイメージの先にある。「夜」という言葉の持つ深さと、「明るい」と追う言葉の持つ強さ。十人いれば、きっと十通りの「明るい夜」のイメージがある。(p243)
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#2050/★3.1/中国5大古典と漢字からビジネスやマネジメントに参考になる内容を紹介する本。頷ける内容も多いが、どんな故事でも捉え方によっては、いろいろな解釈ができるため、ちょっと牽強付会感が強い。雑学として読んだり、中国人の考え方を知るには良いかも知れない。中でも「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」…君子は協調性はあるが雷同しない。「人移活、樹移死」…人間は移ると活かされる、樹木は移ると死んでしまう、の2点は参考になった。空気を読みすぎず、時には厚顔となり、活発なコミュニケーションをしたい。
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#2049/★3.1/名せりふからシェイクスピアを読み解くより、英語の古典を読む勉強的な要素が大きかった。私はシェイクスピアの作品を読んだり、劇を見たことがなかったため、今後、鑑賞したいと思った。「To be, or not to be...」など有名な一説が多く解説されているが、そのコンテクストが頭に浮かばないと言葉も頭に入りにくい。シェイクスピアが評価されているのは、英語の言葉選びが詩的で巧みな点があると思う。著者がそれに感嘆している記載があるが、そこには感覚と素養が必要だと思った(私にはない)。
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#2048/★3.0/現代アーティスト・日比野克彦氏が約200ページ(約8万文字)を使い、エッセイ的に書いた内容。取り止めもない内容が多いが、アーティストの普段の思考が垣間見えることは面白い。▶︎「均質や均一によって効率を追求することが文明の本質であり、その根底にはズレているものは欠陥品や不良品であるという発想がある」「人間がコミュニケーションをとることは互いのズレの確認作業なのである」「時間をかければ納得のいく作品が完成するのではない。体外時間は短くても、体内時間が濃く、長くなっているかどうかである」
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#2047/★3.4/鎌倉シャツの創業者・貞末良雄氏のエピソード。小説のような読み物的な内容がメイン。鎌倉シャツのビジネスモデル的な側面を知りたかったが、そこは少なかった。鎌倉シャツの強みは、原価度外視で販売価格を安くしたことのみのようだ。何度か倒産、転職を経たのち、貞末氏が53歳で鎌倉シャツを起業するのは、マクドナルド創業者レイ・クロックの背中を見た気がした。貞末氏はヴァン時代から辛い時期が多かったようだが、へこたれず、目の前にあることを真面目に取り組んだからこそ成果が出た面が多かったように思った。
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#2046/★3.1/緒方貞子氏を知りたくて読んだ。本書では、そのほか4名の女性1人に焦点を当て、ノンフィクションが描かれている。インタビュー形式を除き、全体的に読みづらかった。元駐日アメリカ大使夫人ハル・ライスシャワー氏の経験、国際派な考え方、人生観も参考になる。現在、世界で難民は増え続け、状況は悪化している。争いは人生を不幸にする。ー「私はよく女学生に申しました。女性は男性とは違うサイクルがあるのだから、焦って目標を決めるより自分のサイクルを生きながら長期戦で構えた方がいいって」緒方貞子,p147
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/23(4517日経過)
記録初日
2006/05/06(6636日経過)
読んだ本
2128冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
523499ページ(1日平均78ページ)
感想・レビュー
2126件(投稿率99.9%)
本棚
9棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/naota_t
自己紹介

新書が好きです。電車で本を読むために会社と家を往復してます。
年間レビュー数は120〜170ほど。
以下、5冊のルーティーンで本を読んでいます。
1)興味のある新書、2)仕事に役立ちそうな新書、3)ブックオフでタイトルを見ずに選んだ新書、4)小説、5)ジャンル不問のハードカバー、1)に戻る

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