警察内部に鬼の手下がいるということ。まあ、これまで十数巻鬼と戦ってきて、主人公たちがぶち壊して来たものもあるというのに、騒ぎになっていないのは権力者、中枢に鬼の味方がいるという設定は納得。中学生なのに主人公指名手配される、という流れ。でも親は旅行中で気づかないって？うーん、ちよっと都合よすぎでないかな。親同士のネットワークって馬鹿にならないわよ。連絡ないわけないじゃん。助けてくれる隣のクラスの子は、親がいない、けど、弟はいる？何それ。次巻以降で判明するのかしら？2024年度102冊目

あとがきによると、尊敬し、信頼していたにもかかわらず、うまくいかなかった同期がおり、この同期と「こんな関係になりたかった」話を書いた、とのこと。手術中の機械誤作動により、危機に陥ってしまう。そんなことがあるのだろうか。VIP相手に特別扱いしてしまい、かえってうまく回らないってことは確かにあるかもしれないが。院長先生、グッジョブでした。2024年度101冊目。

安定の面白さ、ただし（良くも悪くも）クセは薄まってきている気がします。深夜の食堂、だからお客さんも893やストリッパー、ホスト、バーのマダムなど、クセのある人々だったはずなのですが。もちろん、定番の人物はでてきますが、日中の普通の食堂でもあり得るようなカドのとれた話になってきました。2024年度100冊目。

なぜ読もうと思ったのか、記憶にない。どなたかの読書記録で「次は奇跡の教室を読むぞ！」の記載をみて、借りたのは間違いないのだが。さて、素晴らしい教師、教室､授業ですね。こんな授業、受けてみたかった。貧しいがため、高等師範学校に進んだとのこと。知人（父親を病で亡くし、女学校への進学の夢を絶たれて師範学校を経て小学校教諭になった人）を思い浮かべながら読みました。彼女は、自身が進学を諦めざるを得なかったからこそ、（特に女子の）教育にかける情熱は激しい物がありました（ついて行けないくらい）。→ 2024年度98冊目

図書館本。当地には30年以上前から、インドレストランがある。インドカレーと言ったら、ここ。ところが最近、私の通勤路に2軒もカレー屋がオープンした。コロナで撤退した料理屋に居抜きで入った物。しかも、看板に掲げている料金は格安。なぜ？というのが読んだきっかけ。コックはネパール人。国内にこれといった産業がなく教育も十分でないため、「出稼ぎ」で来る。インド人ではなくネパール人を雇う理由（カースト、宗教）など、なるほどと思える。彼らの子息の問題（教育、言葉、習慣）などの様々な社会問題も。

「やめるな」との題名からある程度想像はついていたが。数年付き合っていたはるかとの別れ。心配になるぐらい個人的に接触していた末期がん患者との別れ。手技に自信を持ち始めていた（過信し始めていた）手術での致命的な失敗。様々な苦境に陥る主人公。私の主治医（消化器内科）も、外科にいたことがあると聞いている。あの先生もきっとこんな思いをしながら今まで来たんだろうな、とちょっと感傷的にもなりました。2024年度96冊目。あともうちょっとで100冊だ～！