読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

Francis
読んだ本
14
読んだページ
4745ページ
感想・レビュー
14
ナイス
177ナイス

2024年4月に読んだ本
14

2024年4月のお気に入り登録
1

  • singoito2

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Francis
財政学者の井手英策さんがFBでこの本を勧めていたので「ベーシックサービス」を読了後、購入して読んだ。井手さんの言葉に偽りなし。井手さんはFBで度々師匠の神野先生の事を敬意を込めて言及されるのだが、その理由が良く分かった。神野先生はこの本で井手さんと同様に北欧の社会民主主義の理念を分かりやすく解きほぐして伝えている。北欧の高福祉・高負担の社会民主主義が様々な困難を乗り越えて生き延びてきているのか。それは国民自らが考えながら実践する民主主義にある事が良く理解できる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

Francis

昨日読み終えたガーズィー・ビン・ムハンマド殿下の「現代人のためのイスラーム入門」。飯山陽さんに読ませたいです。彼女の本の内容は、ガーズィー殿下の本を読めばほとんど出鱈目と分かる内容です。同じ神様を信じる仲間に対してそれはないでしょう、飯山さん。出版社もひどいですね。大手出版社なのに。もっとも週刊誌の方は酷いからそっちのノリで取り上げたのでしょうか。情けないです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
14

Francis
この人も日本の忘れられたキリスト者の一人。内村鑑三に傾倒するも決別してカトリックの洗礼を受け、商法学者として出発し、カトリック的な自然法思想を奉じて「世界法」を構想しナショナリズムに反対。戦後は日本国憲法と教育基本法の制定に尽力、最高裁判所長官として司法権の確立に取り組み、最後は国際司法裁判所判事として裁判所改革に取り組む、と彼の歩みは「巨人」と呼ぶにふさわしい。戦後の世論をリードした知識人から嫌われてしまった事が彼の評価を下げてしまったようだ。この本が少しでも田中耕太郎の再評価につながる事を望みたい。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
再読。前の書評を読んで気付いたのだが、これは三冊目でしたか…。最初に読んだのはこれだと思い込んでそのまま読んでしまいました(^^; 最初の5分の一を読んでしばらくほったらかしにして今日残りを一気に読んだ。多分それで良いのでしょう。片柳神父様の言われることは本当に小さなことなのだがそれを実行するのはとても難しい事なのだ、と言う事に改めて気づいた。神父様と私が信じているキリスト教について多くの日本人は思い違いをしているようですが、私たちクリスチャンは大きなばかりを考えているわけではないのです(^-^)
が「ナイス!」と言っています。
Francis
10数年ぶりの再読。共和制末期の政治家・弁論家・哲学者のキケローの弁論4つを集める。有名なカティリーナ弾劾演説をはじめいずれも政治の場で行われたもの。カティリーナ弾劾はさすがなのだが、ピーソー弾劾は明らかにやりすぎで読んでいて疲れてくる。もっともローマ共和制下の弾劾演説はこんなものだったらしい。良くも悪くもキケローの人間の強さと弱さの両面が現れているのだが、それがルネサンスのユマニストペトラルカに再評価された理由らしいので再読して正解だったのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
名作コミック惣領冬美「チェーザレ」の監修者原基晶さんによる最新日本語訳 ダンテ「神曲」日本語最良の翻訳になる事を目指したとの事。その言葉に偽りなし。冒頭に神曲執筆当時のイタリアの政治状況が詳しく書かれ、歌ごとの解説がなされていて良く理解できる。もちろん訳も良く、平川訳よりも遥かに良い。これからはこの原訳が日本語訳「神曲」のスタンダードになるのではないか。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
私が初めて読んだムスリム自身によるイスラームの入門書。著者はヨルダン・ハシム王国の王子様で預言者ムハンマドの41代目の子孫。英米の大学で文学を学び、イスラム世界最高峰の大学アズハル大学でイスラーム学を学ばれた。文中にブレイク、ロセッティ、イェイツなど欧米の詩人を引用するなど大変な教養と学識をお持ちの方。イスラーム教はどのような宗教なのか、今イスラームはどのような状況にあるのか、とてもよく理解できた。そしてムスリムは私たちクリスチャンと同じ神様を信じている仲間である事も。多くの人に読んで欲しい本です。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
特集は「経済学で格差を読み解く」教育と経済格差、最低賃金、職業スキルと男女賃金格差について経済学的見地から考察。新書などの啓蒙書ではない専門的な記述は読むのは大変だったが、なるほど、経済学ではこのように考察するのだな、と言う気づきがあった。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
財政学者の井手英策さんがFBでこの本を勧めていたので「ベーシックサービス」を読了後、購入して読んだ。井手さんの言葉に偽りなし。井手さんはFBで度々師匠の神野先生の事を敬意を込めて言及されるのだが、その理由が良く分かった。神野先生はこの本で井手さんと同様に北欧の社会民主主義の理念を分かりやすく解きほぐして伝えている。北欧の高福祉・高負担の社会民主主義が様々な困難を乗り越えて生き延びてきているのか。それは国民自らが考えながら実践する民主主義にある事が良く理解できる。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
特集は「日本に根ざす閥の研究」「ほぼトラのアメリカ」なのだが、もう一つ「人口減少と言う有事」と言う隠れ特集あり。林玲子さんの「国際比較で見る日本の人口減少」が良かった。世界的にも人口減少へ向かっており、2064年もしくは2070年で100億人になる直前で地球人口はピークを打つ、と言う見方もあるとか。日本は人口減少が叫ばれて久しいが人口減少により就業率が上がり、(なかなか進んでいないが)女性の地位向上につながっている、などの社会変革をもたらしている面もあり、あまり悲観的に見ない方が良いのではないかとの事。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
4年ぶりに再読した。前回よりは理解できたと思う。それでも統計独特の概念、クロス表、回帰分析、計量モデルなどは難しい。13~15章についてはここを読めば統計をどのように見たら良いのか、使ったら良いのかが分かり、世の中がより良く見えるようになるのでここだけでも理解しておいた方が良いと思います。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
三回お会いした事がある情熱溢れる財政社会学者井手英策さんの新著。単行本「どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?」の新書化。新書化による文章の見直しで論旨はむしろ分かりやすくなっている。似た語感のある「ベーシックインカム」と井手さんの唱える「ベーシックサービス」との違い、どうして「ベーシックサービス」の方が優れているのかを説得力のある文章で語り、そのベーシックサービスを実現するための財源論についてもこれまた説得力のある言葉で語る。井手さん、またお会いして情熱ある貴方の語りを聞いてみたいものです。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
清涼院流水さんの「どろどろ」シリーズ第三弾。今までの中では一番面白かった。私は受洗後20年になりますが、意外と聖人の生涯には詳しくなかったので著名な聖人の生涯を簡潔に知る事が出来て有難かった。アビラの聖テレサ、リジューの聖テレサ、ドン・ボスコ様などの近現代の聖人たちはこのような生涯を送られたのか。初期の聖人の記述で処刑が多い事に眉をひそめている方が多いですが、これは後世になって美化されているからでしょう。中国の皇帝たちがやたら美化されたり貶めたりされてるのとそれはど変わらないと思います。人間は弱いのです。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
国民の多くがイスラーム教徒であるイスラーム諸国で最近増えているイスラーム金融についての入門書。イスラーム金融はクルアーンの利子を取ってはならない、と言う教えに反しないように設計された金融制度のこと。投機的な取引には融資しない、融資対象は「モノ」の取引に限る事が特徴である。そのため従来の金融制度よりもリスクが低く、持続可能であると言われる。イスラーム金融は本当にうまく制度設計がされていると思った。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
ダンテ「神曲」講義の下巻。地獄篇の解説が一番長いのはどうよ?といぶかる向きもあろうが、地獄篇が一番面白いのだから良いのでは。カトリックの私も天国篇はあまり面白くなかった。ダンテの鼻持ちならなさを批判する平川先生の言葉も適切。平川先生は斯様なダンテを持ち上げたがるキリスト教徒を批判しているのだが、平川先生に一言申し上げます。先生はキリスト教の一面しか見ておられません。ボッカッチョ的な寛容性もキリスト教は持っているのです。神様はダンテやボッカッチョが体現する人間の弱さをも愛しているのです(^-^)
が「ナイス!」と言っています。
Francis
東方キリスト教会、カトリックの私から言えばカトリック、プロテスタント派からなる西方キリスト教会以外の教会、と言う事になります。著者がスラブ学者なので、どうしても記述がギリシャ語を典礼語として用いる正教会(オーソドックス)中心になってしまうのはやむを得ないでしょう。とは言え入門書としてはとても良くまとまっている。イコン、そして東方典礼カトリックが成立した理由の記述はとても有難かった。教派は違っても同じクリスチャン仲間の東方キリスト教会について日本では分かりやすく簡単に手に入る入門書がまだまだ少ないのは残念。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/14(4478日経過)
記録初日
2012/03/17(4475日経過)
読んだ本
1467冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
444599ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
1439件(投稿率98.1%)
本棚
1棚
性別
年齢
54歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
神奈川県
自己紹介

読書好き。と言うより読書狂いかも。
読むのは純文学、政治、経済、社会、芸術、自然科学など。
我ながら好奇心旺盛だと思います。

最近、近代経済学の面白さを再発見。
大学は経済学部でしたが、目を悪くしてしまい学業を一時的に放棄。そのためゼミに入らなかったため論文が書けませんでした。その事がずっと心残りなのでもう一度専門的に学び直して世の中に役立ててみたい。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう