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2025年1月の読書メーターまとめ

Francis
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10
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感想・レビュー
10
ナイス
231ナイス

2025年1月に読んだ本
10

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Francis
ベストセラーになった彬子女王様のオックスフォード大学留学記。本当に皇族?と思えるくらい率直で面白い内容。格安旅行券で旅行した時、空港の事を良く調べておかなかったために旅行目的地と離れた空港に着いてしまったドジ話(^^;や、大英博物館でボランティア・スタッフを務め、行方知れずだった法隆寺金堂の模写を発見したエピソードなどなど、興味深いエピソードが満載。オックスフォードで論文を書かれた時の経験談はこれから研究生活を送られる人にはとても参考になりそうな内容。彬子女王様、素敵な本をありがとうございます。
Francis
2025/01/18 23:36

それから彬子女王様は本当にお父様の故寛仁親王殿下に似ておられますね。お父様のエピソードも書かれています。他にも伊藤若冲を世に知らしめたジョー・プライスさんに日本画の見方を手ほどきされる場面はさすが、と思いました。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Francis

今日は2025年最初の満月です。1月の満月はウルフムーン。

今日は2025年最初の満月です。1月の満月はウルフムーン。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
10

Francis
購入後翌日に一日で読了。タイトルの通りで我が国の国家財政は破綻しかねない現状をデータで示し、財政再建の道筋を同様にデータを示しつつ国民一人一人に考えてもらうために書かれた。内容はほぼ首肯できるもの。国民の皆さんが財政への無知を良い事に見たくない現実を必死で見ようとしてないだけなのでしょう。社会保障の削減、増税など耳に痛い話がほとんどだが、その中でも租税特別措置の見直し、累進課税の強化、高所得層への金融課税の強化など公正な課税の道筋にも言及しており、新書とは言え、かなりバランスの取れた内容と言える。
Francis
2025/01/28 15:21

年金についても言及あり。財政再建のために国庫負担の削減が行われたらどうすべきか論じている。確かに2009年民主党政権下で、3分の1から2分の1に負担割合の増えた国民年金の国庫負担分の財源をどうするか、関係者は冷や冷やしてました(^^;かの権丈善一先生も消費税の増税がなかなか実現できないのであれば国民年金の負担割合を3分の1に戻して保険料を上げ、かわりに負担割合の削減で余剰となった消費税の税収を他の社会保障費用に充当しては、という提案をどこかでしていたはずです。

Francis
2025/01/28 15:24

実を言いますと基礎年金の国庫負担割合の2分の1という割合は他の先進国に比べて高いのですね。多くの国では年金給付の大半は保険料で賄うようにしています。日本は少し特殊なのです。財政危機の中で年金財政の自立性を高めるために国庫負担を3分の1に戻し、保険料を上げる、という選択も考えられなくもないと思います。

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Francis
あとがきで「本書は新幹線のぞみが東京・新大阪間を往復する間に読まれることを想定して書いたものである」との通り5時間程度あれば読めるサウジアラビア王国の入門書。サウジアラビアはワッハーブ派の国である事は知っていたが、ではその実態はどういうものなのか、本書を読んでようやく理解。私も会員の国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルではサウジに対しては厳しい視線を向けるのが当たり前になっているのだが、女性の自動車の運転を認めるなど、近代化もそれなりに進んでいることが分かる。
Francis
2025/01/28 15:08

ただ、サウジラビアの王家であるサウド家が追放した「シャリーフ」ことハシム家は君臨するヨルダン王国でイスラーム圏の主導権を目指す動きをしているらしいこと、あるいはワッハーブ派を外国に浸透させる動きがサウド家の王子たちの中にあったらしい、など、気になる点には答えていなかった。入門書にそれを求めるのは酷ではあるのだが。

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Francis
「異端の経済学者」と呼ばれたガルブレイス先生の初期の著書。「異端の経済学者」だからこそ正統派経済学者が気付かなった現代の資本主義の論点が提示されている。寡占企業の問題あるいは第7章「技術開発の経済学」は現代のGAFAMなどのテック大企業の企業行動を分析する上で役に立つであろうし、第9章以下で論じられる「拮抗力」は労働組合や協同組合がなぜ必要なのかを経済学的に位置づける上でヒントを与えてくれる。ガルブレイス先生は「異端の経済学者」ではなくて本来の意味での「正統派経済学者」と言っても良いとすら思える。
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Francis
30年ぶりの再読。ポール・オースターの「幽霊たち」にどういうわけかこの本が出てきたのをきっかけに再読。ソローがウォールデン湖畔で営んだ自給自足の生活と思索をつづったもの。読んでいるうちにモノ・サービスがたやすく手に入る現在の先進国の都市生活よりも案外精神的には豊かな生活なのかもしれない、と思えてきた。自分自身ではとても実行不可能なのはわかっているのだが(^^;もしソローが今のアメリカに生まれてきたらどう感じるだろうか。「やっぱり森に還る」と言って今度はカナダ辺りで「森の生活」を営むのだろうか。
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Francis
彬子女王様の「赤と青のガウン」にプライスさんとの交流の事が書かれていたので続けて読んだ。江戸時代の絵師伊藤若冲の素晴らしさを世界に知らしめた絵画コレクター、ジョー&エツコ・プライス夫妻のインタビューによる回想録。オクラホマ州の実業家に生まれ、フランク・ロイド・ライトに教えを受け、ライトと一緒にたまたま訪れたニューヨークの画商で見かけた伊藤若冲の絵を手に入れたのをきっかけに有数の日本絵画のコレクターとなったプライスさんの生涯、そしてプライスさん自身の解説によるコレクションの素晴らしさを知ることが出来る。
Francis
2025/01/21 21:52

なお、オリジナルは2006年単行本として出版されたため、彬子女王様との交流については書かれていません。彬子女王様とのエピソードは「赤と青のガウン」を読む必要がある事をここに書いておきます。

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Francis
ベストセラーになった彬子女王様のオックスフォード大学留学記。本当に皇族?と思えるくらい率直で面白い内容。格安旅行券で旅行した時、空港の事を良く調べておかなかったために旅行目的地と離れた空港に着いてしまったドジ話(^^;や、大英博物館でボランティア・スタッフを務め、行方知れずだった法隆寺金堂の模写を発見したエピソードなどなど、興味深いエピソードが満載。オックスフォードで論文を書かれた時の経験談はこれから研究生活を送られる人にはとても参考になりそうな内容。彬子女王様、素敵な本をありがとうございます。
Francis
2025/01/18 23:36

それから彬子女王様は本当にお父様の故寛仁親王殿下に似ておられますね。お父様のエピソードも書かれています。他にも伊藤若冲を世に知らしめたジョー・プライスさんに日本画の見方を手ほどきされる場面はさすが、と思いました。

が「ナイス!」と言っています。
Francis
著者は元厚生労働省年金局長。「ルポ年金官僚」にも終わりのほうで登場します。タイトルの通り、日本の公的年金の理念と構造について年金官僚が自ら説明したある意味大変画期的な本。複雑と言われる日本の公的年金制度のいわば背骨にあたる部分がこの本を読むことで良く理解できます。日本の公的年金は現行制度をベースに「勤労者皆保険」の実現、国民年金の加入年数の45年への延長など、段階的な改革をこれからも着実に進めていくべきであると主張。全くその通りであると思います。
Yosuke Hashimoto
2025/01/12 10:44

この本は良書ですね。特に関係者に読んでいただきたい。

Francis
2025/01/12 11:02

本当にそうですね。厚労省や年金機構で研修の資料として使うと良いのではないでしょうか。

が「ナイス!」と言っています。
Francis
9年半ぶりの改訳新版による再読。前回は猫町倶楽部の課題本として読んだが、今回は積読して本棚の奥に眠りかけていたのを慌てて取り出して読んでみた。今回ようやくこの本を本当の意味で「読んだ」と言える。帯に谷川俊太郎さんの「読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う」との言葉通り。この本での「愛する」はマタイ福音書にあるように「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい」と同じくらいの情熱をもって「隣人をあなた自身のように愛しなさい」と言う事ではないだろうか。
Francis
2025/01/07 21:06

フロムの曾祖父・祖父はユダヤ教のラビ(律法学者)でフロム自身も元々はタルムード学者をめざしていたとのこと。すなわち彼の考えには伝統的なユダヤ教の教えがあり、そのユダヤ教の教えからマタイ福音書にて「隣人愛」と言う概念をキリスト教が引き継ぐことになりました。フロムの思想の中核にはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の「アブラハムの宗教」の教えがどっしりと据えられているのではないか。最近私もキリスト教の教えをより深く理解するように努力したのでこの本が「読める」ようになったのかな、と感じています。

Francis
2025/01/07 21:10

猫町倶楽部で読んだ時はこの本を読むことで「教養人」と見られたい、というツマラナイ見栄に囚われていたように思います。だから今回ほどには感銘を受けなかった。そう言うツマラナイ見栄に囚われる事が無くなったのでこの本の価値が少しわかるようになったのかもしれません。猫町倶楽部ではアウトプット勉強会で自己啓発本をしばしば取り上げていましたが、「愛するということ」も自己啓発本として読まれていたのですかねえ。だったらそれは思いっきり違うでしょう(^^;

が「ナイス!」と言っています。
Francis
ネタバレ1980年代に生まれた若手研究者たちにより書かれた鎌倉幕府、室町幕府についての最新の研究動向を分かりやすくまとめたもの。鎌倉幕府は突然滅んだ、公家対武家と言うマルクス主義に影響された史観はすでに過去のものとなった、など鎌倉幕府、室町幕府についての研究が進んだことにより従来の学説は大きく書き換えられつつあることが良くわかる。
が「ナイス!」と言っています。
Francis
30年ぶりぐらいに再読。勿論紫式部を主役にした大河ドラマ「光る君へ」に触発されてのこと。「光る君へ」終了後の読了となったのはご愛嬌(^_^)与謝野源氏は思ったよりも読みやすい。「源氏物語」は貴公子の恋愛譚と見せかけた紫式部流平安貴族社会への痛烈な批判なのかも。と言うのは「光る君へ」の脚本家大石静さんに影響されすぎかな?薫大将の彼女浮舟に手を出して自殺未遂に追い込んだ匂宮を「鬼畜!」と言うのは独身男のひがみ・・・だよね(^-^;新年早々変な感想書いてスミマセンm(_ _)m
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/14(4723日経過)
記録初日
2012/03/17(4720日経過)
読んだ本
1555冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
471579ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
1527件(投稿率98.2%)
本棚
1棚
性別
年齢
55歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
神奈川県
自己紹介

読書好き。と言うより読書狂いかも。
読むのは純文学、政治、経済、社会、芸術、自然科学など。
我ながら好奇心旺盛だと思います。

最近、近代経済学の面白さを再発見。
大学は経済学部でしたが、目を悪くしてしまい学業を一時的に放棄。そのためゼミに入らなかったため論文が書けませんでした。その事がずっと心残りなのでもう一度専門的に学び直して世の中に役立ててみたい。

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