文庫書き下ろしの「ミケルの庭」収録。文庫本にする際に後日譚を付け加えるなら、もっと無難な話にしそうなもの。こういう話を付け加えるのが梨木さんのすごいところだと思う。初めてこの本を手に取った人は、中間にはいるべき物語「からくりからくさ」をとばして読むことになる。後から「からくりからくさ」を読むと、「ミケルの庭」に書かれていることの意味が現れてくる仕掛け。人形が過去の歴史を引継ぎ、それを終わらせるために存在しているというシリーズ全体の構造にマッチしている。

ホラー。話が繋がっていくのかな。個人的に変な顔があんまり怖くない。

いい話もあってよかった。

やさしいブルーカンガルー。

ケニアのラム島でのできごと。

続編告知。

恐怖の白い服。

胸糞悪い話。

海洋プラスチック問題。

原題”Amos ans Boris”。amos は構造方程式モデリングとまず思ってしまう。本文でボーリスなのはいいとして合わせたつもりかエーモスという表記はどうかな。エイモスなんだから。

作者なんとなく男性と思ってたけど、女性だった。

この巻を描くためにこの作品はあった。

描く。

着弾。

喰らう。

本体。

逆襲。

昭和。

突入。

これと並行して黒博物館描いてたのか・・・。

いた、確かに。

姉妹。

絶望。

想起。

芸術は病む。

さすが藤田先生、ツッコミにちゃんと理由が用意してある。

援助。

幽体。

許可いらないよね。

過去。

窒素。

クトゥルフ。

惑星・・・・。

絵。

7年ぶりに2巻を読む。いや、それは教えとかないと。1972年にはもう自動ドアは普及してたはず。

魔術的思考。

韓国の絵本。ドイツのベルレプシュ男爵が広めた巣箱。

感想：サメは器用。兄たちはヤガミヒメと一妻多夫(ポリアンドリー)になろうとしたのか。

両極端は相似。

難しいな。あと1巻。

バラバラ。

ストライカーデスゲーム。死なないけど。

戦い続ける。

フランシス・ゴルトンの末裔。

ことばあそび。

現代直訳「すごいからだの大きな本」

防災意識不足。

「カメレオンの目は右と左がどうじに見える」って書いてあってどんな動物だって同時に見えるに決まっているっておもって確認したら「同時に別の方向が見える」だった。

最近はね。

夜働く人々。

木の成長。

たんじょうびはにかい。

自費出版までして作者としてはすごく思い入れがあったんだね。

全長6メートル、体重１トン。オーストラリアの海を旅して汽水に住み、ホオジロザメをも襲う最強のワニ。

少年が出会った大男。

妖怪？

北海道に住んでいるけれどトウキョウトガリネズミ。しかもネズミじゃなくて地上で暮らすモグラの仲間。1903年に初捕獲されたが、初撮影は1999年。なにせ4時間なにも食べないと死ぬというナチュラルボーンデスゲーム状態。それなのに北海道の冬を丸々と太って生き延びる。何を食べているかも謎。そんな不思議なトガリネズミを追って著者は北海道に移住。

CD付き。正体は・・・。

かわいいよんひき。

ビアトリクス・ポターへのオマージュ本。作者のエマ・トンプソンは女優・脚本家でハリー・ポッターシリーズにも出演している(トレローニー先生)。やはりピーター・ラビットといえば食うか食われるか。

津原泰水の短編集。トップにわざわざ人の良識を挑発するような作品を持ってくるところが彼らしい。まっとうな神経を持っている人はここでふるい落とされるだろう。村山塊多主人公の作品はうれしい。やっぱり「悪魔の舌」にしびれた口かな。作中の年下の美少年へのラブレターは本物らしいね。 作者検印つきなのにはびっくり。

2002年自死を選んだ、渋澤龍彦の前妻にして詩人の遺稿。澁澤龍彦訳とされる「O嬢の物語」も下役は彼女がやっている。ヘンリー・ミラーの愛人であり、精神分析家オットー・ランクとの愛人関係で精神分析との関わりも深い作家、舞踏家のキューバ系フランス人、アナイス・ニンに関するエッセイ。アナイスによる掌編ポルノグラフィを含む。

愛　欧米語で愛を意味する語(love, lieben, aimer) →(love, Liebe, amour) 愛他主義　表記揺れ　実演／エナクトメント アクティング・イン　表記揺れ　実演／エナクトメント アルコール依存症　表記揺れ　口愛期／口唇期 実演→アクティングイン　→エナクトメント

クライン　p.50 （誤）1910年にフェレンツィに分析を受け始め・・・　1910年はブダペシュト移住の年。フェレンツィとの分析開始は恐らく1914年頃。　p.50 （誤）彼女は1927年に英国精神分析協会の創設者ジョーンズの保護の元ロンドンに落ち着き・・・　1927→1926　(誤）ラカンは1901年にパリで生まれた。フロイトが精神分析の基本的な著作「夢判断」を出した年である。（正）「夢判断」の出版年は1900年。書店に並んだのは1899年。

講演の部分は、日本語にした時にやっぱり語られた言葉であるようにしてほしいなと思う。　例えば、p.94 「依存」は、乳房やそれを吸うことへの口の依存でしょう。 　わからなくはないけど、話し言葉ではこんなこと言わないと思う。「依存」は、乳房自体や、乳房を吸うという行為に口が依存しているということでしょう。と私なら訳す。原文はわからないけど。英語の名詞中心の表現は、日本語にするときに、やっぱり日本語らしい動詞中心の表現に変えてほしいなと思う。

精神分析で外傷論が見直されている今、心的外傷に最初に向かい合ったといってもいいフェレンツィの出番というところか。逆転移、同一化など精神分析に欠くことのできないアイディアを提供し、相互分析の実践など人間としても苦悩し続けたフェレンツィはもう１度評価されるべきである。主にブダペスト学派が論文を連ねている。

フェレンツィが外傷論の元祖なら、フェアバーンは中興の祖というところか。編者のグロットシュタインはオグデンの師匠。リンズリーはマスターソンとともに境界例の方の治療法を考えた人だが、マスターソンの「見捨てられ抑鬱」理論にもフェアバーンの外傷論は大きな影響を与えている。カーンバーグ、オグデン、パデル、ミッチェルらの論文が並ぶ。

自我心理学全盛期のアメリカにカーンバーグによって対象関係理論が紹介されたのを第１世代の対象関係理論の紹介だとすれば、本書は第２世代の対象関係理論紹介の書。クラインとウィニコット理論の読み直しが核となっている。カーンバーグが自我心理学の補完として対象関係論を取り入れたのに対して、あくまでオグデンは妄想−分裂ポジション、抑鬱ポジションの現代的な意味、「クライニアン以外に対する臨床的有用性」を追求している。

種村季弘がリヒトホーフェン姉妹はオットー・グロスと出会って、ふたりともグロスの子を産み、生まれた息子にペーターという名をつけたと書いていて、「姉妹で同じ男性の子どもを産み、同じ名前をつける？」と思っていましたがこれは実は間違い。オットー・グロスの奥さんがたまたまフリーダ・リヒトフォーヘンと同じフリーダという名前だったために混乱が生じたようです。リヒトホーフェン姉妹のフリーダはグロスと恋愛関係にはあったものの子どもは産んでいません。

文庫書き下ろしの「ミケルの庭」収録。文庫本にする際に後日譚を付け加えるなら、もっと無難な話にしそうなもの。こういう話を付け加えるのが梨木さんのすごいところだと思う。初めてこの本を手に取った人は、中間にはいるべき物語「からくりからくさ」をとばして読むことになる。後から「からくりからくさ」を読むと、「ミケルの庭」に書かれていることの意味が現れてくる仕掛け。人形が過去の歴史を引継ぎ、それを終わらせるために存在しているというシリーズ全体の構造にマッチしている。

2013年分。

もう１０年前。

失われた食べ物を求めて。

黒い子どもたち。

楽しい仮装パーティー。