読書メーター KADOKAWA Group

2022年5月の読書メーターまとめ

Millet.K
読んだ本
20
読んだページ
7648ページ
感想・レビュー
20
ナイス
2025ナイス

2022年5月に読んだ本
20

2022年5月のお気に入り登録
2

  • neputa
  • コットン

2022年5月のお気に入られ登録
3

  • remon
  • ねりわさび
  • コットン

2022年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Millet.K
読友さんレビュ「ご主人秘蔵のYAMAHAのギタ-、Technicsのレコ-ド・プレイヤ-を出品してしまう」主婦の話がメチャ気になり手にとる。その「サニーデイ」古き良きオークションの雰囲気が◎。落札者コメントも定型じゃなく人間味があったな〜東芝WalkyやOS9でいけるA3プリンタとか購入時より高値がついたりもして。YAMAHAのギター本体ではなくカタログ一万円超えにはビビった笑。小さな事件はあれど全体にカラッと晴朗な短編集。ふむふむ柴田錬三郎賞なのかー。カバー写真は本城直季。毒毒度:ー3 おあと5689冊
Millet.K
2022/05/30 14:33

“妻のやさしさに感謝した。初めて作った味噌汁は、全然おいしくなかったのだ。きっと、だしの素の量も味噌の入れ方もでたらめだ。おまけにアジの干物は焼き過ぎだった。それでいて皮に香ばしい焦げ目がないのだから、料理はミステリーである”(「ここが青山」P56)夫・祐輔の会社が倒産した。翌日、妻・厚子が職場復帰し、祐輔は家事を引き受けることに。当初は当然失敗もあるが、日々の食事や弁当作りが格段に進歩していく。夫婦どちらもが快適に過ごせてる感じが微笑ましい。

Millet.K
2022/05/30 14:33

“朝食は、玄米御飯にウォーターソテーのきんぴら、野菜の水なし炊き、ワカメの豆腐ドレッシングという品揃えであった。料理は総じて薄味だが、そのぶん、野菜の味がよくわかり、かぼちゃなどはこんなに甘かったのかと意表を衝かれるくらいだ。おまけに食卓のロハス化以降、通じがよくなった”(妻と玄米御飯 P219)小説家・康夫の家で、とつぜん妻がロハスにはまった。ああ白飯とトンカツが恋しい。強まるロハス信仰に辟易、ついに康夫は密かに反撃の狼煙を上げる。それは妻とそのロハス仲間をモデルに小説を書くこと…

が「ナイス!」と言っています。

2022年5月にナイスが最も多かったつぶやき

Millet.K

P・D・ジェイムズに始まりシリーズものを少々。〈レビュのない本ガチ再毒企画〉は柴田よしき聖黒関連。コナリー最新刊『警告』に気になるワードが出てきて『スケアクロウ』検証。おかげで最終日のレビュが書けてませんがな。写真はJCT裏の公園で見かけたオブジェ■2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:7540ページ ナイス数:1812ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2022/4

P・D・ジェイムズに始まりシリーズものを少々。〈レビュのない本ガチ再毒企画〉は柴田よしき聖黒関連。コナリー最新刊『警告』に気になるワードが出てきて『スケアクロウ』検証。おかげで最終日のレビュが書けてませんがな。写真はJCT裏の公園で見かけたオブジェ■2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:7540ページ ナイス数:1812ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2022/4
Millet.K
2022/05/02 06:33

かつてGWといえばタケノコシリアルキラーと化した私だが、ここ1週間連続で家に出没するムカデ退治をして居る。はっきり言ってこれはもう梅雨です。

が「ナイス!」と言っています。

2022年5月の感想・レビュー一覧
20

Millet.K
ネタバレ『キャバレー』を見届けろミッションオーラス。むむキビしか〜定広美香コミカライズ版の後では格段に読みにくい。ピアニスト結城滉が腱鞘炎で演れないと苦しみ、俊一を愛しているから姦れないと延々悶える。独白と自慰、後半は俊一の身代わり男娼攻め。26歳の俊一はモントルーの寵児というよりさらに「がんぜないおさなご」化。SEXよりセッションじゃないのかキミたち。時空の歪みにツッコミ入れづらいのもいつものこと。二次創作を原点にデビューからわずか数年で上り詰めた作家が、過去作品の二次創作を愉しんでいる?合掌。おあと5686冊
が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
ネタバレ“あの名作「キャバレー」の主人公でヤオイ!? ”(カバー袖より 定広美香)勝手にミッション『キャバレー』を見届けろ、いよいよ終盤。紙本でキャバレー2『黄昏のローレライ』伊集院大介とコラボ『身も心も』と追ってきて『流星のサドル』毒了後だと栗本薫の原作より良い、と言ったら語弊があるか…解りやすい。ロン毛で美人の俊一にもすぐ慣れたし。金井恭平の容貌だけイメージ違うのは、M/Mへの発展に備えたか。ミュージカルの舞台背景にNYLON CLUBと看板文字があるなんざぁ細かいねぇ。原作者はお喜びと思う。おあと5687冊
が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“そんな性格だから、社長にオモチャにされるのよ”(P232)主人公は元警察官。新宿二丁目で無認可保育園の園長を務めつつ、探偵業も。春日組先代組長の愛人から園を引き継ぐにあたり、多額の借金を負ったのだ。担保は自分自身。おかげでイースト興業社長・山内練に弄われ、社長秘書・環に絡まれ…お久しぶりぃ花ちゃんシリーズ。2011年に3作まとめ読みしたものの、獣化前のおざなりレビュまことにスマン。聖黒キチンと再毒し4作目に臨んだ。故韮崎の愛人・奈美先生やスナックママ・ミヤさんの気風に惚れる〜毒毒度:3 おあと5688冊
るい
2022/10/09 17:59

こんばんは、Millet.Kさん。聖黒を再読なさってからこれを読んだそうですね。環さんが変化してますよね?

Millet.K
2022/10/12 15:16

Rui Satoさん、いつもコメント頂いただきながら、なかなかお返事できずスミマセン。花ちゃんシリーズに登場する姐さんたち、みんなかっこええです。聖黒、RIKO、花ちゃんシリーズは一冊手に取ると、感想書かないうちに次々読みたくなるので困りますね。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
読友さんレビュ「ご主人秘蔵のYAMAHAのギタ-、Technicsのレコ-ド・プレイヤ-を出品してしまう」主婦の話がメチャ気になり手にとる。その「サニーデイ」古き良きオークションの雰囲気が◎。落札者コメントも定型じゃなく人間味があったな〜東芝WalkyやOS9でいけるA3プリンタとか購入時より高値がついたりもして。YAMAHAのギター本体ではなくカタログ一万円超えにはビビった笑。小さな事件はあれど全体にカラッと晴朗な短編集。ふむふむ柴田錬三郎賞なのかー。カバー写真は本城直季。毒毒度:ー3 おあと5689冊
Millet.K
2022/05/30 14:33

“妻のやさしさに感謝した。初めて作った味噌汁は、全然おいしくなかったのだ。きっと、だしの素の量も味噌の入れ方もでたらめだ。おまけにアジの干物は焼き過ぎだった。それでいて皮に香ばしい焦げ目がないのだから、料理はミステリーである”(「ここが青山」P56)夫・祐輔の会社が倒産した。翌日、妻・厚子が職場復帰し、祐輔は家事を引き受けることに。当初は当然失敗もあるが、日々の食事や弁当作りが格段に進歩していく。夫婦どちらもが快適に過ごせてる感じが微笑ましい。

Millet.K
2022/05/30 14:33

“朝食は、玄米御飯にウォーターソテーのきんぴら、野菜の水なし炊き、ワカメの豆腐ドレッシングという品揃えであった。料理は総じて薄味だが、そのぶん、野菜の味がよくわかり、かぼちゃなどはこんなに甘かったのかと意表を衝かれるくらいだ。おまけに食卓のロハス化以降、通じがよくなった”(妻と玄米御飯 P219)小説家・康夫の家で、とつぜん妻がロハスにはまった。ああ白飯とトンカツが恋しい。強まるロハス信仰に辟易、ついに康夫は密かに反撃の狼煙を上げる。それは妻とそのロハス仲間をモデルに小説を書くこと…

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
ここ2年の国書刊行会出版物を検索中にヒット。超絶技巧の切り絵作品集。帯の手載せ写真がエロくてステキ。屋号もカッコイイ。表紙の《海蛸子》手載せ動画でバズったと後から知った。あらゆる角度からモチーフを観察。下描きは納得するまで何度も描き込む。切る工程は至福の時。主婦でフルタイムの会社員でありながら、かような作品を生み出し続けているとはスゴい凄すぎる。一旦寝て夜中3時に起き朝6時半まで制作。それだけでなく会社の昼休みには、下描きから完成まで30分の《お昼休みチャレンジ》をしているそう。脱帽です。おあと5690冊
が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“あの人は心のねじまがった、あこぎな女だから、そのうち”(P42)休暇中のダルグリッシュが絞殺死体の第一発見者となる。被害者は仕事ができるが性格に難あり敵だらけの美女。晩餐会出席者の中に容疑者が? ノーフォークの北東海岸に原子力発電所、ジェイン叔母晩年の住まいとして風車小屋を置くなど暴挙にもなりかねん虚構が気にならぬとは、さすがP・D・J。安定してえげれすらしい風景と人間模様を堪能できる。A・Dが泰然としているだけに、人間臭さを時折のぞかせたりすると読者はたまらん〜となるかも。毒毒度:4 おあと5692冊
Millet.K
2022/05/29 12:09

“よかったら、カッスーレが残っているんだが、温めるのに時間はかからない” “じゃあ、お言葉に甘えて” “リカーズは膝の上に盆をのせたシチューを、まるで何日ぶりかの食事のように、がつがつと食べた。そして終わるとパンに切れ端で皿のシチューをきれいにこすり取った。一度だけ皿から目を上げて” “ダルグリッシュさん、これはあなたが自分で料理したんですか”(P81)ノーフォーク警察の主任警部リカーズが訪ねてきた。妻が里帰り中と聞いていたA・Dが気を利かせ、夕食をふるまう。リカーズは食べ終わった皿を台所へ運び、洗う。

Millet.K
2022/05/29 12:10

“雲が低く垂れ込め、地面と空が一つの暗闇にすっぽり包まれて、その中で原子力発電所の冷たい輝きが間近に迫って見える。海面に、新発見の銀河かと見紛うばかりの青白い光が流れていた。暗闇では地面が足に固く感じるだけでも、感覚の混乱を招く。ドアから洩れる明りを受けて危険な地面をゆく長い旅(ルビ=オデッセイ)に思えたのか、二人の男は数秒間ためらった。頭上では風車の羽が力を秘めて堂々と、静かに、白く輝いて”(P100)リカーズが風車小屋を辞去する場面である。どこがどうとも説明できないが、好きな描写。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
梓薫忌に。『黄昏のローレライ』から5年、39歳の妖精さん・矢代俊一が再びストーカー被害に!?『キャバレー』その後を紙本で追跡中。電子版に手を出す勇気はない。矢代俊一を想う人物をことごとく屠りながらシリーズを紡いだ作者。書きたいものを書いたとはいえ、暗号も犯人もオレが名探偵に先んじていいのか〜伊集院大介シリーズのファンは受容できたのか〜定期的に調律だけはしてあるアップライトピアノでブルグミュラーの12番か15番なら納得だが、十年放置のスタインウェイで月光第3楽章聴いちゃった感…毒毒度:1 おあと5691冊
Millet.K
2022/05/27 13:46

■そもそもの始まり、旧まよてん『真夜中の鎮魂歌』=真夜鎮で天才トランペッターだった今西良はその後、歌手・今西良とサックス奏者・矢代俊一に分割された。どちらも天才でこの世のものとは思えぬ美貌を持つ。サックス(+フルート)奏者にしたのはおそらく、トランペット吹いてる時どんなイケメンでも顔の変形不可避と気づいたのだろう。 ■『死はやさしく奪う』『黄昏のローレライ』での金井恭平は好きなキャラ。音楽小説としての奥行きをかろうじて金井が保ってた気もするが、本作以降…あらすじだけ読んだ同人誌の展開は個人的には残念かも

Millet.K
2022/05/27 13:47

■昔々とあるキャバレーバンドは「イパネマの娘」の楽譜に「印旛沼の娘」って書いていたとか(ベーシストから聞いた実話です)。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“あの女、何とかしてよ”(P191)叔母の遺品整理を兼ね休暇でノーフォークへと向かうA・D。折しもホイッスラーと呼ばれる連続殺人鬼が…単純にアウェイで連続殺人事件とはならず、さすが。『不自然な死体』のジェイン叔母さんが亡くなったとは残念。サフォークからの移住、原子力発電所の配置など、なかなか巧緻な舞台設定と人間模様を魅せてくれる。前回毒書全盛期とカブる1990年邦訳99年文庫化。つくづく思うがなぜ今まで手に取らなかったのか? 古典と錯覚? まぁクリスティ読み始めたのも最近だし。毒毒度:4 おあと5693冊
Millet.K
2022/05/28 15:54

“ワインはシャトー・ポテンサック78年。メイン・コースのワインとしては面白い選択だ” “アレックス・メイアーの切り分けた野鴨は、みるからに鴨とわかるし、初めて味わったピリッと辛いピカント・ソースは、鳥の味を抑えずに引き立てた。グリンピースと一緒に小山に盛られたカブとパースニップのクリーム煮も、美味しかった。食後はオレンジ・アイスクリーム、チーズ、果物が”(P122)メイアー姉弟の晩餐会。アリスの料理が素晴らしい。料理研究家にありがちな斬新すぎたり芸術作品とは違う、オーソドックスなメニューを満喫する。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
いつも以上に読みやすい号に大満足。まずクレア「ブレンタ」の異形meets異形話に心掴まれる。安定のハラドキRマシスン、どうせなら猫も戻しといておくれぇなRブロック「小さな世界」。グラッブのは個人短編集で既毒。ある意味で人間の調律「ピアノ教師」、らしさ炸裂Sジャクソン「おかしな隣人」コワ哀Cボーモント。正体不明の家庭教師「ナポレオンの帽子」。あの寓話に繋がる衝撃「精巧な細工」のヴァレンテには遅ればせながら注目したい。評論は特に8本書き下ろした脚本家ハムナーの箇所が興味深かった。毒毒度:6 おあと5694冊
Millet.K
2022/05/24 11:31

“チャブの店を思い出していた。そこでは、正真正銘のビーフステーキが食べられる。なんせ、厚さ5センチもある霜降り肉は、店の裏庭でまさにその日につぶされたばかりの仔牛の新鮮な肉なのだ。それに、メキシコ料理のタマーレ売りのパブロのこと”(ジェイムスン「行き止まり」P218)生活習慣を改められず、案の定二度目の発作を起こした男。パブロのタマーレをもう一度食べられるなら1万ドル出してもいい〜行き着く先は悪魔との契約。行き先は40年前。モシモシ何かお忘れでは〜契約は慎重に

Millet.K
2022/05/24 11:32

“毎朝の食事に使うお皿は、焼き目のぷつぷつとした気泡を含んだ透明なバタースコッチ。マジパンでできた半熟のゆでたまごをトフィーの小づちでそっと割ると、中からはレモン入りの黄色いシロップがとろりと流れ出します。飲み物のホットチョコレートは、黒いバニラビーンズでできたマグカップ入り。でも、プラムの砂糖漬けを食べるためのフォークはツバメの骨でできていたので、口にするたびにかならず、甘さのうちにも”(ヴァレンテ「精巧な細工」P287)これは凄いぞお気に入りだぞ。序盤の甘さ、中盤からの苦さ、そして…

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
ひえぇぇ〜若い青い小っ恥ずかしぃ〜沢田研二主演ドラマ『悪魔のようなあいつ』を観てしまった栗本薫が、妄想の翼を羽ばたかせデビュー前に書き上げたもの。当初タイトルは『真夜中の天使』。旧まよてんと呼ばれ、個人的には真夜鎮と呼ぶ。持たざる者の羨望と嫉妬。愛なのか憎しみなのか殺したいのか殺されたいのか狼か負け犬か天使か悪魔か。ジャズはほんの付け足しに過ぎず、天才ぶりが一向に伝わり来ぬのは残念。音楽小説な香り漂う装画だが、誰コレ? 今西良でもなく、風間はピアニスト…まただよ。あ、再毒です。毒毒度:1 おあと5695冊
Millet.K
2022/05/22 17:00

いっとう最初のまよてんでは、今西良が天才トランペッター設定だったとは、思いっきり忘れてた。美青年になりたい、誰からも綺麗といわれたい、天才と讃えられたい、大人の男にも女にも護られたい、殺されるほど愛されたい、愛されすぎて殺したい…妄想全開、なりたかったものを網羅してこんなキャラが生まれたのだろうか?

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“ジャズってのは、反射神経だけですむからよ”(P51)女を捜せ。厄介事が扉を叩くハードボイルドのお手本みたいな滑り出し。探偵役の金井恭平は、矢代俊一とは見かけも音もスタイルも全く違うサックス奏者だ。俺モノなわりに鬱陶しくないのは金井の人柄によるところが大きい。ミステリとしてはヨワヨワ。河野典生ばりジャズが聴こえるクライムにもう三歩ぐらい。本作再毒で思うのだが『黄昏のローレライ』は『キャバレー』続編ではなく本作続編として読んだ方が愉しめるのでは。装画はうーん誰コレ? いねェよ笑。毒毒度:3 おあと5696冊
Millet.K
2022/05/20 22:33

くたくたさん、久しぶりに読んでみたら、なんか矢代俊一主演じゃない方がよかった笑。金井恭平は推しときます。音楽多少なりともやってた経験があると、どうでもいいような場面に揺さぶられたり、昔を思い出してこっ恥ずかしくなったり。。。

くたくた
2022/05/21 08:23

いいなあ。うらやましい。私、音楽は好きですし、中学時代から、スウィングジャズのLPを自分用にカセットにして、BGMにしてたりしたけど、自分で演奏するとなったら、ピアノの練習曲を「楽譜通り」に弾くのが限界で。作曲できたり、ジャズアレンジで演奏できる友人を羨望の眼差しで見ておりましたよ。ところで、ポチってきました♪

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“あなたは天使なんですよ”(P189)全著作レビュアーは推奨せぬが、せっかくなので続編を初毒。モントルーを騒然とさせた天才・矢代俊一も34歳。バツキン妻を伴い帰国して3年経つ。ライブ後に声をかけてきたのは…再びの邂逅と事件。薬物に奔る妻害に加え、ベース後継候補のとんだストーカーぶり。ジャーマネ北原恃むよ〜演奏を離れた途端に陥る俊一のとはず語りにかなり疲弊した。前作の世界観を知らないと、いや前作好きでも少々キビシイ。『死はやさしく奪う』の金井客演のおかげで救われた。姫化は…うむ。毒毒度:2 おあと5697冊
Millet.K
2022/05/21 23:56

遅レスすまん。ノベルズ2段組で矢代の追想と作者の妄想ぎうぎう笑。シリーズとして同人誌で綿々と発表されてたとは最近知ったばかり。Kindleとか電子全集でその後のことはいろいろ読めるらしいが、金井恭平までキャラ変するんでやめとく〜本作以前の第1期矢代俊一カルテット時代の話『流星のサドル』と、本作以後40歳になって伊集院大介シリーズに進出する『身も心も』は紙本で読むかなと思うとります。

くたくた
2022/06/25 13:21

さら〜っと上っ面をなでてきましたが、後々の同人誌ver.にくらべれば、まだ『キャバレー』俊一の面影が色濃く残ってますね。こちらは。ちゃんと男子してますもん。ここでは、暴行されて前進の打撲と骨折を負って3週間の入院、がいつ、3日間に渡って輪姦されて6ヶ月の入院車椅子、に変容するのかしら。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“この町では、すべてが饐えている”(紅椿 P28)〈レビュのない本ゆるっと再毒〉的な。初毒は時期的に見て読み流したはず。カバー裏惹句「大正浪漫の香り溢れるノスタルジックな」というより異世界浪漫短篇集。引用作「紅椿」があまりに久世光彦ぽく今さら驚く。久世が演出したドラマ『悪魔のようなあいつ』が栗本に旧まよてん(真夜鎮)を書かせたんだなそういえば。電子全集に久世宛の熱烈レターが収録されているのだとか。本来、中島梓/栗本薫の才能を確認するには表題と同名CDをBGMにすべきなのだろう。毒毒度:2 おあと5698冊
Millet.K
2022/05/18 10:32

短篇集のコンセプトというか、かなりややこしい成り立ちの部分は著者本人の解説を読むのがベター。収録作二番目の「あの夏ーMorning Light」は『キャバレー』の登場人物・ホステス英子のモノロオグ。矢代俊一への複雑な想いが綿々と綴られる。英子といえば場末K町のナンバー1なのだが、矢代俊一を一目見るなりその尋常ならざる《綺麗さ》を羨み憎むのである。

Millet.K
2022/05/18 10:33

“年齢のせい、ということはないと思うのだが茗荷の食べすぎかな” “朝食の納豆に茗荷を入れるのは止めにしておきましょうか” “僕の数少ない楽しみの一つなのだよ、だから、それはやっぱり” “じゃああとで茗荷買っておきます” “でももうそろそろ季節は秋も終わりごろだろう” “最近は何でもありますよ。1月の西瓜3月の栗、10月のタケノコだって。あまりにも季節感がないというのも嫌味なものですがね”(黄昏の名探偵 P136)おぼつかない様子の名探偵・陣内主水之介。先生が機嫌よく過ごせるよう介護?する助手の茜丸少年。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
原作と並行させ数十年ぶり再毒了した。田中陽造の完成台本と角川春樹による撮影台本を収録。口絵8頁カラー、モノクロ28場面のスチルがつく。いつもながら脇役の端々まで出演者豪華すぎ。原作者は錦糸町、脚本家は横浜の場末をイメージしたが、角川春樹監督はコットンクラブ級グランドキャバレーに。終盤は少年の成長よりも、派手派手しいヤクザ抗争に変貌する。続編を書く予定の栗本薫は映画で滝川を殺され困惑したらしい。映画+出版+音楽三つ巴でグイグイ押しまくり十周年。残念だが角川映画終わりの始まり的な作品となった。おあと5699冊
Millet.K
2022/05/17 14:12

“兄の明もね、同じだったの。自分の中の何かと引きかえに凄い音を手に入れて、それがもっと欲しくなって、どんどんシャープになって行って” “そういう人間だから、ジャズなんかやるんだと思う” “あなた、ひょっとすると南部明になれるかもしれない”(P231)映画オリジナルの登場人物・南部恵を倍賞美津子が演じる。アルトサックスの天才と呼ばれた兄・南部明はクスリで死んだ。恵は滝川が過去に愛したただ一人の女でもある。ジャズのお約束的なエピソードが盛り込まれている。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“今岡清に捧ぐ” 雨を含み青葉は繁れる。そういえば梓薫忌が近いのだ。読友さんの新版読了に刺激され、自前図書館〈音楽小説棚〉からセレクト。自分のジャズを見つけようと休学までして場末のキャバレーに身を置く矢代俊一。綺麗な硝子細工をただ護ろうとするヤクザ滝川。レフト・アローンの調べに結ばれた奇妙な友情…映画館では見ていないが、映像より原作の方が昭和の場末感が濃い。作者のイメージでは錦糸町だったか。『真夜中の天使』の献辞でイニシャルだった名が本作にハッキリと記されており感慨深い。毒毒度:3 おあと5700冊
Millet.K
2022/05/16 15:27

昭和60年第7版での再毒。オリジナル登録寸前にこの書影を発見できた。右は主人公・矢代俊一役の野村宏伸、左はホステス英子役の三原じゅん子。装画は新版のきらびやかなイラストより、やはり当時もの角川映画がらみの方がしっくりくるかも。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“そういう人間だったからこそ殺されたのだ”(P121)詩人警官第6作。司法科学研究所で起きた、超〜嫌われ者殺人。迷路のごとき人間模様。ひとたび殺人が起きれば、関係者全員元には戻れぬ。シリーズの中でこの犯人には同情するかも。家庭と家族はどうなる? われらがダルグリッシュ警視長は百頁超えてからようやく姿を見せる。部下にマシンガムの若殿さま初登場。第一発見者、おしゃべり掃除婦、同性カップルなどの造形が別作品に似ていなくもない。悪徳警官が某有名探偵小説の書き手と同姓だったりに小笑。毒毒度:5 おあと5701冊
Millet.K
2022/05/15 00:56

“あのロックグループが華々しく解散してくれたのはありがたかったな。あれと政府内のいざこざで一日二日は一面を飾らずにすむ”(P124)おやん? ちなみに物語は1976年秋の設定。1976年の華々しい解散といえば DEEP PURPLE だが、時期は秋じゃなかったような。流行や世相風俗の盛り込み方がなかなか興味深い。ハワース所長の異母妹ドメニカが赤いジャガーXJ-Sに乗っていたりもするのだ。

Millet.K
2022/05/15 00:56

“台所に降りていくと、プリッドモアのおかみさんはカリッと焼けた厚切りのパンの間に、焼いたベーコンの薄切りをはさんでいた” “ひと晩じゅう起きてなさったんでしょ。ちょっと腰をかけて、これを食べても毒にはなりませんよ。お茶もいれたてだし”(P456)ふだんは食事とワインを愉しむダルグリッシュなのに、事件の最中は食事時間を無視しがち。そういえば昨夜は宿屋から届けられたサンドイッチだけ。気を利かせたプリッドモア夫人の提案がありがたい。マシンガムは喜んでかぶりつく。自家製ベーコンの塩味がしみるぜ〜

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“ミルトン、星、死、そしておれ自身”(ジョコンダの微笑 P227)5巻でコンプリートと思いきや補遺第6巻が登場。犬が導く真実ガボリオ、怪奇風味の安楽椅子探偵ものシール…前半の不調は直前まで没入ダルグリッシュのせいか。男は気軽に情抜き、女は思いつめ…見事な転調で覚醒させる引用作はハックスリー。なぬ〜シャルル・ボワイエの舞台にラジオドラマですと〜観たし聴きたし。当時注目の犯罪を被害者視点でサスペンスフルに描くバック。バカミス系密室ものアーサー。レジェンド翻訳家を網羅したのも佳き哉。毒毒度:5 おあと5702冊
Millet.K
2022/05/12 10:46

“食事がしたいと言うと、パテとソーセージ、それに温めなおしたウサギ肉を出してくれました。とてもおいしかったわ。いろいろおしゃべりもしました。客は主に釣り人なのだとか”(ジョルジュ・ソムノン「メグレのパイプ」P427)原書が仏語で書かれたという意味でのフレンチ・ミステリが苦手で読むのを躊躇ってきたが、実はメグレ夫人が料理上手。〈料理で読む〉にはかなりな読み応えと聞く。手に取る日は来るのか? そういえば作者シムノンが、市原悦子のメグレ夫人が一番イメージに近いと言っていたなー

Millet.K
2022/05/12 10:46

“アニータが溶けたマシュマロの白い泡を浮かべた熱いチョコレートのカップを2つ、盆に載せて居間に運ぶとフェイ・アリスンはパジャマに着替えて待っていた”(E・S・ガードナー「緋の接吻」P498)主演レイモンド・バー、懐かしのTVドラマ『ペリー・メイスン』…と言いたいところだが記憶にある映像はというと、レイモンド・バーが終始車椅子に乗っていた。それは同じ当たり役でも『鬼警部アイアンサイド』の方だ。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“この社会の怠け者、非協力者、脱落者、異端者なの”(P47)A・Dはなんと病み上がり。職を辞そうとも思っている。父の副牧師だった人物と20年ぶり再会のはずが、神父は黒い塔のある療養所で既に他界。クセ強訳アリ関係者に包囲され完全アウェー、次々起きる不審死…後回しにした本作へと遡る。詩人警官追究にあたり最大の試練、ニガテな訳者に加えこのドイヒー書影である。A・Dの口調に時折むむっとはなるものの、多少慣れたせいか同じ小泉訳コーデリアものよりは読みやすいか。血液型はAB、Rhマイナス。毒毒度:4 おあと5703冊
Millet.K
2022/05/09 10:53

“焼け焦げの痕を削りとった、疵だらけの樫材のテーブルの上に大きな茶色のティーポットが二つ置かれ、ドロシイ・モクソンがそれを取りしきっている。厚切りの茶色のパンの皿が二枚。パンにはダルグリッシュがマーガリンらしいと見たものが薄く塗ってある。蜂蜜とマーマレードの壺。自家製らしい、黒すぐりの実の点々と混じった丸パンの皿。りんごを盛った鉢もあったが、風で落ちた実らしかった。全員、茶色の陶器の湯呑みでお茶を”(P87)ティーポットと湯呑みという表記を故意に混在させ、ステキではないお茶の時間を過剰に表現?考えすぎ?

Millet.K
2022/05/09 10:53

“いつものパブで” “あたりまえだ。貧乏人の生活を警視に知っていただくんだ”(P206)“注文もしないうちに、主人がビール2パイント、チーズをぎっしり挟んだロールパン、自家製のチャツネの壺、トマトを盛った大鉢を運んできた。ダルグリッシュは自分も同じものでいいと言った。ビールはすばらしく、チーズはイギリス・チェダー、パンは明らかに土地の製品で、気抜けのした大量生産のふわふわではなかった。バターは無塩、トマトは太陽の味”(P207)地元警察から昼食に招かれる。脂ギッシュな室内かと思いきや、気持ちの良い中庭が。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“ロシア人形のように、欺瞞を一つはぎ取ると、その中にまたもう一つ欺瞞が”(P237)聖具室の死。パウロの回心? 捜査チームはポール卿の謎めいた行動をたどり続ける。暴かれゆく私生活。卿の内的な啓示体験がどうあれ、今求められるのは事実なのだ。捜査側の痛みと孤独が重層化に拍車をかける。マシンガムとケイトが互いに抱く反感共感。携帯電話はない。新事実は自動車電話で伝えられた。祖母の面倒を見るべくケイトは戦線離脱せざるをえない…新版で情況描写の偏執度が薄まるどころか凄すぎるぞP・D・J。毒毒度:6 おあと5704冊
Millet.K
2022/05/07 08:06

“いつものように入浴にいらしたので、お風呂のあとでお夕食を作って差し上げました。こちらに入浴にいらした時毎回夕食を召し上がるわけではありませんが、あの夜は召し上がりました。マスタード・ソースをかけたポーク・チョップと、じゃがいもとサヤインゲンのソテーを出しました” “で、そのあとは?” “リンゴのタルトとチーズを召し上がりました”(P214)ダルグリッシュとマシンガムがベロウン邸へ。いつも通り立ちはだかるレディ・アーシュラを日記の件でひるませ、頑固なマティにもスウェインとのスクラブルの件で攻撃を仕掛ける。

Millet.K
2022/05/07 08:06

“一人暮らしの家に不意に客が来られるとどんなに不都合か、彼はすっかり忘れていた。〈黒鳥亭〉に小舟を出したのも、手紙を出すよりミルクを買いに行くためではなかったか”(P253)“二人で坐って、おしゃべりして、お腹がすいたら、スクランブル・エッグを作って” “あなたは黒髪ですものね。でもよくにてらっしゃるわ。坐っているところとか、手、歩き方、それに声もちょっぴりね”(P265)署名の日付を見逃さなかったケイトのお手柄もあり、パズルの完成に欠かせぬ人物を発見。この後ケイトが別れ際にした質問で、事件がさらに動く。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“一軒の家のために人が殺されたことってあるのでしょうか”(P184)教会の聖具室は二つの死体で血塗れに。一人は浮浪者、一人は元国務大臣ポール卿。殺人&自殺、二重殺人? 卿の女性関係を告発した手紙が存在し、クセ強関係者たちの牙城はなかなか崩れず…詩人警官シリーズ第7作。『黒い塔』でニガテな訳にあたる恐怖から、コチラを手に取ってしまう。せっかくなので帯つき新版だ。ケイト・ミスキンがチームに新加入。ダルグリッシュの階級は警視長。いつも通り建物も人物も丹念すぎる描写を味わいつつ下巻へ。毒毒度:5 おあと5705冊
Millet.K
2022/05/06 15:02

“アランに本を推薦してもらい、彼が自信なさそうに持ってきた本を頑張って読んでいる自分が、我ながらおかしかった。今、彼女がベッドで読む本はエリザベス・ポーエンである”(P309)んんっ!? 「ポーエン」と記されている…「ボウエン」ではなく。作者が意図的に行った? それとも単なる校正ミス? ■気になる箇所もう一つ、“バーバラは僕の従兄弟でしてね”(P346)あーあ、「いとこ」と開いておけばよかったのに。主語が僕ならいいけど、これは明らかに校正ミス。

Millet.K
2022/05/06 15:04

“お茶はたっぷりあった。耳のない薄いバターつきパン、キュウリのサンドイッチ、クリームとジャムを添えた手作りスコーン、フルーツケーキ。ダルグリッシュは子供の頃の司祭館のお茶を思い出した” “ゴシップ雑誌に変身させるつもりはないでしょうね”(P393)“思いがけない組み合わせの人物たちが一緒に食事をするんです。たとえばレストラン〈モン・プレジール〉で詩人で刑事のダルグリッシュと麗人コーデリア・グレイ”(P394)友人夫婦を訪ね情報収集。夫コンラッドはベロウン関連の記事を載せた《パタナスター・レヴュー》編集長だ

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/21(4643日経過)
記録初日
2004/04/04(7551日経過)
読んだ本
3595冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
1223417ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
3143件(投稿率87.4%)
本棚
20棚
自己紹介

海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」

三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう