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2024年2月の読書メーターまとめ

Millet.K
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15
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2619ページ
感想・レビュー
14
ナイス
1245ナイス

2024年2月に読んだ本
15

2024年2月のお気に入り登録
1

  • ヨーイチ

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • ヨーイチ

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Millet.K
“植物が獲得した生き残るための毒は、時に人を癒し、時に人を蝕む”(P141)読友さん登録本より、気になりすぎる表題&好みの装幀。著者名が風変わり〜開いてみれば薬用材料を求め世界中を旅するおぢさん博士の「薬草の博物誌」かつ「万国回覧記」な体裁で、レトロカワイイ挿絵がいっぱい。おぢさん明治生まれでも旧仮名は遣わず、とっても読みやすいのだ。加えて蒐集品のエピソードを再現した作品写真一つひとつがすんばらしい。シーラッハ曰く「人は自分にふさわしい本を探すものだ」まさにそれ。大好物です。毒毒度:4 おあと5433冊
Millet.K
2024/02/08 23:23

“私は名物のブイヤベースを頂いた。海鮮の旨みが凝縮されたとても美味しいスープだった。同行者はパスタを頼んだのだが、ソースには見慣れない白い茸が入っていた。コプリーヌという茸で、一見鬼白茸に似ていたため躊躇したが、食べてみるととても”(P46 1902年フランスにて)“様々なジャムが、種類も多く鮮やかに冬の食卓を彩る。私のお気に入りはすっきりとした酸味のあるコケモモだ。口内炎に効くというので、助手たちにも積極的に食べさせた”(P103 1905年ノルウェーにて)2年も2年半も外遊し続けられる財力って一体?

Millet.K
2024/02/08 23:24

“イタリア半島に渡り鉄道に乗って北上する。自転車の速さを競うロードレースという新しい競技が開催されるというので、物見遊山に立ち寄った。走行経路はイタリア国内を大きく一周。時計周りにミラノからナポリへ、そしてミラノへと戻る。休息日を挟みつつ実質8日間走って競い合う”(P182)なんとなんと1909年、第1回ジロ・デ・イタリアの記述だ。おじさんは助手とともにナポリから最終日までを見届けている。

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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

Millet.K

■第2週の全日本CXのせいでどうしても前後がざわつく■絵本に鎮めてもらいつつ読みたい本をそこそこ■某温泉街にて。別々の建物だけど色味が統一されてる。左のポップな水玉模様、右の扉周りや擬似三階も手作り感満載でたまらんのよ。後ろに回って見てないのが残念■2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3040ページ ナイス数:1032ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/1

■第2週の全日本CXのせいでどうしても前後がざわつく■絵本に鎮めてもらいつつ読みたい本をそこそこ■某温泉街にて。別々の建物だけど色味が統一されてる。左のポップな水玉模様、右の扉周りや擬似三階も手作り感満載でたまらんのよ。後ろに回って見てないのが残念■2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3040ページ ナイス数:1032ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/1
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2024年2月の感想・レビュー一覧
14

Millet.K
“ああ、それから猫がいた。名前はジョーンズ”(P10)猫本週間をまさかコレで〆るとは(笑)異形追求者にとってど真ん中『エイリアン』。ノベライズだが、何度か脚本が書き直されたせいで映画と違う点も多い。辺境ホラーSFでスリラーで、幽閉された乙女?てなゴシック要素、犯人当てミステリ風味アリ。映像のほうは究極の猫映画かも。ひさびさの地上波放映記念に再毒〜映画館やブラウン管TVでは気づかなかったイロイロが見えた気がする。さすがに凶器=平凡パンチまでは未確認だが。おや今夏新作公開ですと〜毒毒度:5 おあと5421冊
Millet.K
2024/03/01 16:35

“だが「好奇心は猫をも殺した」というたとえもあるぞ、それを忘れるな”(P91)謎の信号源を求めて奇怪な遺棄船へと向かうダラス船長の心の声。結局好奇心に殺されたのは猫ではなかったことになるが…

Millet.K
2024/03/01 16:35

“猫のジョーンズは、舷窓の一つにむかって坐っていた。かれはあらしを心躍るものと考え、大きめの塵の粒子が舷窓の外側にくっつくのを見すましては、前足でそれをたたくというゲームに熱中していた” “それらの黒い石の細片を鳥だと思うこともできた。もっとも鳥というものをかれはまだ来たことがないのだが、それでも本能的に、その観念を把握して”(P128)猫のジョーンズは元々おそらく船猫という設定。『エイリアン2』登場の際には、地上でリプリーと同居していた。

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Millet.K
“前代未聞のしかも存在感のある怪物を求めていた”(P15)異形追求者にとって格別な映画『エイリアン』。誕生への紆余曲折&創造力全解剖の記録。前回はギーガー追悼。今回はテレ東午後ローでの放映記念に再毒〜ちなみに吹き替えはTV朝日版。フジTV版で野際陽子が〈おふくろさん〉と呼ぶ箇所、戸田恵子は〈マザー〉と呼びかけている。初見の1980年に『宇宙船ビーグル号の冒険』を想起したし、退治するには『恐怖の火星探検』のやり方だろうと思ったのは今となれば的外れではなかった。今夏新作公開予定?…毒毒度:5 おあと5422冊
Millet.K
2024/03/01 13:21

『甘美で痛いキス ヴァンパイア・コンピレーション』山口雅也&菊地秀行対談で、“いったい、いくつあるんだよ、『エイリアン』の元ネタ”発言があったのを思い出し笑。シマックの短編「廃棄場」説を一時は信じた。中村融氏は訳す価値のないほど凡作の「廃棄場」から思いついたのならオバノンの才能恐るべしとブログに記した(2010年3月)。その後『宇宙船ビーグル号の冒険』の影響を否定するため「廃棄場」を持ち出したという見解になっているらしい。新版『宇宙船ビーグル号の冒険』解説を読みたいが高騰すぎる。

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Millet.K
“友だちは魚に似ている。あまり長く置きすぎると悪臭を放ちはじめる”(ジンジャーの終着駅 P18)前世紀ぶり?再毒。(=^ェ^=)の日に猫書棚から連れ出した。原題Cat Crimes 書き下ろし17編。家族か伴侶か友か愛人か好敵手か。ラヴゼイ引用作はさすがに忘れ難い。ハロルド、プリンセス、エクスターミネーター、ホレイショー、シュトルム&ドラング、シュガー、バスター、クロッキー、コーリー、エンジェル、ハワード、アルキメデス、アドルフ、サラ…猫の名前。全体に手堅い翻訳陣で読みやすい。毒毒度:4 おあと5423冊
Millet.K
2024/02/26 13:05

“ルイーズときたら困りもんでさ、中国の食いもんに舌なめずりしやがんの。チキン・チャプスイってやつ、食ったことある?” “五十二番のエビ団子にチャーハンよ。ジンジャーはおなじみの酢豚が大好きなんだ。ずるい生き物だよな、牝ってのは。どんな種類にしても。いいや、よく聞いてくれ。ジンジャーだってさ、ルイーズが帰ってから半時間もの遊び相手をしてりゃ、おれのメシの支度ができてないことについて気づいても”(P22)P・ラヴゼイの長編は今のところ一冊だけ毒了。そろそろまとめ読みの頃合いか?

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Millet.K
“食事の回数は少なければ少ないほど老化は進まない”(食を訊け!P73)自戒のため、通しで読む。3回め。前回は、図書館長の糖尿病発覚直後2022年9月10日。当然余裕なくてレビュが残せていない。治療開始から3カ月の間に、高血糖発作での入院2回、低血糖発作1回、半日入院数知れず。今現在は朝晩のインスリン注射必須だが、血糖値と中性脂肪は正常範囲、通院は3カ月に1回。ただちょこちょこ食い完全克服には至らず。人間の昼ごはんに参加したい圧が強く、水分補給用のパウチを与えてしまう…おあと5424冊
くたくた
2024/02/24 23:34

この本、ポチってきました。

Millet.K
2024/02/25 07:05

yumihaさん、いつもありがとう。おかげさまで図書館長、見た目も行動もゼンゼンフツーです。いっとき2キロ減の別猫でしたが少し戻り今は理想体重です。猫って気まま〜とよく言われますが、元々は毎日決まった場所で決まったことをする習性があるそうです。図書館長は四時半起きで快便し、いっしょに体重計に乗り、ごはんの後で注射を待ち「うむ」と頷いてコタツに入ります。

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Millet.K
“ふりむけばそこは猫町マタタビ通り” きょうは(=^ェ^=) の日。せっかくなので自前図書館の猫書棚をちょいと覗いてお気に入りの猫本を連れ出すことに。岡谷にある〈小さな絵本美術館〉にて収穫した文庫サイズの版画本。どのお店やさんにも猫がいるステキな町のおはなしだ。1956年に私家版発行→1984年に福音館書店からこどものとも342号として発行→1994年10月架空社・小さな絵本美術館から発行という経緯があるようだ。絵柄色味が本作とは異なるという福音館版を一度見たくなる(20240222記)。おあと5425冊
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Millet.K
児童書のコーナー展示から借り出し。草木も動物も絵が好みのタッチ。日本の自然の中でみつかるイチゴがいっぱ〜い。オランダイチゴの仲間4種類、キイチゴの仲間約40種。ヘビイチゴとヤブヘビイチゴには毒はないけれど美味しくない←体験済み。わが家の庭に這うフユイチゴがイノシシのせいで壊滅状態…昔はジャムが作れたのにクッスン。ミヤマフユイチゴの記載がない謎。女の子が住む森の家にコンピューター室があって個人的にちょい興醒めだけど、まあ今の時代あった方が自然かもと思い直した。毒毒度:ー3 おあと5426冊
Millet.K
2024/02/22 16:40

イチゴパーティーのレシピ付き ■イチゴジュース ■キイチゴジャム ■ベリーベリー・クレープ ■キイチゴのヨーグルトムース

canacona
2024/02/22 17:46

毒毒度がマイナスですね😁

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Millet.K
表紙のこねこの毛並みに惚れ図書館立ち読み。開いてみるとママ猫とこねこね3匹。猫種はブリティッシュショートヘアかな。ツリーが飾られる様子を戸口で見る後ろ姿かっわええ〜柄は違うけれど某CMの窓辺の母子猫みたいな雰囲気です。伝統的な降誕祭の描写も佳き。ママ猫がいうには人間の子どもがプレゼントを貰える日だと。末っ子ウィンクルはどうしてもツリーに登ってみたくて、夜こっそり…何が起きたかは読んでのお楽しみ。せっかくなので (=^ェ^=) の日にレビュをUPしようっと。毒毒度:ー3 おあと5427冊
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Millet.K
“レシピを聞くというのは、その作り手にとっては、最高のほめ言葉なのですから”(コーヒーケーキのレシピ『シタフォードの秘密』P67)英国菓子+本+旅。こんなん大好物に決まってる〜くわえてサブタイトル通り美味しいクリスティー作品の紹介にわっくわく。今田美奈子さんに師事したとのことで、10種類のケーキレシピはいずれも正統派かつ親しみやすい。自身のハーブ留学時のエピソードも興味深く、ネタバレせずに作品を読みたくさせてくれて◎。未読のクリスティー作品がいくつかあると今さら気づく。さっそく読まなきゃ。おあと5428冊
Millet.K
2024/02/21 16:05

“特にポアロの大好物というババ・オ・ラムをデザートに出せる店というだけで、その店の品格がわかるような気がします”(ソーホーのババ・オ・ラム『エッジウェア卿の死』P77)“イギリスの菓子は家族のために主婦が作るもの。田舎にあるマナーハウスでもロンドンの宮殿でも作る菓子の内容は同じです”(P78)そもそも〈料理で〉クリスティーを読み始めた気がしているが、そのお菓子の場面が思い出せない既毒作品が多少なりともあった。そろそろ再毒の頃合い?

Millet.K
2024/02/21 16:06

“マッシュルーム入りのキッシュ・ギャランティーヌという薄くした鶏肉に牛挽き肉をのせて巻き、ゆでたもの。これはソーセージにような形のもので、薄く切りながら食べますが、ハーブの一つ、ローズマリーの風味だったのが印象的でした。自家製のパテはフランスパンにつけながらその場でほおばります。野菜はキャベツのせん切りをマヨネーズで和えたコールスローとポテトサラダ。デザートは紅茶にホームメードのアップルケーキでした”(ピクニックの楽しみ『なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?』P187)ハーブ留学時のピクニックランチ

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Millet.K
“Menschen verzweifeln nicht wegen Büchern. Es ist umgekehrt. Wir suchen die Bücher, die für uns geschrieben sind.”(P122)独文科でもないのに初年度12単位の第1外国語って何事〜と危うく単位を落としかけたのが数十年前。そんな自分ですら原書で読みたくなる吸引力あり…とはいいつつ3頁読んで一旦たな上げ、そうこうするうち邦訳刊行も想定内…今後もゆるっと音読&邦訳併読で。毒毒度:5 おあと5429冊
Millet.K
2024/02/18 03:38

“人は本を読んで絶望するはずがない。実際はその逆で、私たちは、自分にふさわしい本を探すものだ”(酒寄進一訳『珈琲と煙草』P101) https://bookmeter.com/books/20586061

Millet.K
2024/02/18 03:39

欧文組版の個人的な好みとしてはF/L。本作は『Carl Tohrberg: Drei Stories』と同じジャスティファイ。組幅が狭く文字デカめにもかかわらず読みやすい仕上がりになっている。

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Millet.K
“ここは自分の居場所ではない”(P6)原書と併せての再毒&音読。1、20、22、29を重点的に読み込んだ。世界は緑色だったのに…突如疎外感が少年を襲う。認識のしかたが他人とまったく異なると気づいたのだ。「悪」とは何か問い続けた弁護士は、善悪を問うことは無意味だと理解する。砂漠でカミュの足跡を辿る漂泊者。現実に立ち向かうとき側にいてくれるのは…48章の中には具体的に作品名が思い浮かぶエピソードがあり、シーラッハ自身の人生が少なからず織り込まれてもいる。共感覚、善悪、漂泊、疎外、孤独そして本。おあと5430冊
Millet.K
2024/02/21 14:58

“私の弁護士事務所は音楽大学のそばにあり、私はその開け放った窓の下でよく立ち止まり、ピアノの音を聞きながらタバコを吸ったものだ。私たちはときどきカフェで会い、洋梨のタルトを食べた”(P67)“じつは私、時間からこぼれ落ちてしまうんです”(P68)音大生アユミの儚さは、どこか「パン屋の主人」の登場人物サクラを思わせる。

Millet.K
2024/02/21 14:59

“伝記でしばしば言及されるように、クライストは当時、カントの『判断力批判』を読んで、うつ病になったといわれている。私はそれを信じない。人は本を読んで絶望するはずがない。実際はその逆で、私たちは、自分にふさわしい本を探すものだ。クライストの場合、それがカントだった。クライストは、なぜ自分が足をすくわれたか、つまり私たちが現実と呼ぶものがなにかをカントから学んだ”(P101)人は自分にふさわしい本を探す。読みたいときが読みどきだということを忘れてはならない(自戒)。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“しかし、朝は容赦なくやってきた”(P7)昭和48年23刷を実家で拾う。十代ぶりの再毒だがあれれこんなに辛くない話だっけ? いやいやいや強制収容所だし酷寒だし辛くないわけないのに、本人はほとんど幸せとさえいえる一日だと締め括るのだ。やるべきことすべてをやり遂げたから。作業では職人魂をいかんなく発揮し、こまめな内職で貸しを作り食事量を稼ぎ、卑屈になることなく生き延びたから。班長と高潔な老人に一票ずつ。麻生三郎のカバー装画が佳き。薄いというだけの理由で弾丸遠征のお供にしてスマン。毒毒度:5 おあと5431冊
Millet.K
2024/02/21 05:34

いや、そこ(小声で)じつは描き文字の装幀で有名なデザイナーであられる・・・

くたくた
2024/02/21 05:40

ああそれは失礼しました(汗)(さらに小声)

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Millet.K
“植物が獲得した生き残るための毒は、時に人を癒し、時に人を蝕む”(P141)読友さん登録本より、気になりすぎる表題&好みの装幀。著者名が風変わり〜開いてみれば薬用材料を求め世界中を旅するおぢさん博士の「薬草の博物誌」かつ「万国回覧記」な体裁で、レトロカワイイ挿絵がいっぱい。おぢさん明治生まれでも旧仮名は遣わず、とっても読みやすいのだ。加えて蒐集品のエピソードを再現した作品写真一つひとつがすんばらしい。シーラッハ曰く「人は自分にふさわしい本を探すものだ」まさにそれ。大好物です。毒毒度:4 おあと5433冊
Millet.K
2024/02/08 23:23

“私は名物のブイヤベースを頂いた。海鮮の旨みが凝縮されたとても美味しいスープだった。同行者はパスタを頼んだのだが、ソースには見慣れない白い茸が入っていた。コプリーヌという茸で、一見鬼白茸に似ていたため躊躇したが、食べてみるととても”(P46 1902年フランスにて)“様々なジャムが、種類も多く鮮やかに冬の食卓を彩る。私のお気に入りはすっきりとした酸味のあるコケモモだ。口内炎に効くというので、助手たちにも積極的に食べさせた”(P103 1905年ノルウェーにて)2年も2年半も外遊し続けられる財力って一体?

Millet.K
2024/02/08 23:24

“イタリア半島に渡り鉄道に乗って北上する。自転車の速さを競うロードレースという新しい競技が開催されるというので、物見遊山に立ち寄った。走行経路はイタリア国内を大きく一周。時計周りにミラノからナポリへ、そしてミラノへと戻る。休息日を挟みつつ実質8日間走って競い合う”(P182)なんとなんと1909年、第1回ジロ・デ・イタリアの記述だ。おじさんは助手とともにナポリから最終日までを見届けている。

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Millet.K
“哲学的問題で本当に深刻なのはひとつだけだ。自殺である” シーラッハ『神』冒頭にカミュの言葉が掲げられていた。召喚されたからには再毒〜本作『神話』を『異邦人』とセットで読むことで両方への理解がすすむとよく云われる。『神話』=『方法序説』説も。小説家の内なる哲学者がドストエフスキー『悪霊』を読みたくさせたりもする。個人的に自死はない。人生に生きる意味はないかもしれないが、いつかわからない〈死〉まで、さがし続けるのが人の生かと思う。書き込みだらけの旧版。いいかげん新版で読み直すか。毒毒度:5 おあと5434冊
Millet.K
2024/02/13 01:18

(20240213記)密林連携画像がいつも通りドイヒー。オリジナル登録にステキな書影が上がっているが残念ページ数が新版と同じだった。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“わたしは死にたいのです”(P12)著者2作目の戯曲で原題Gott。表題も装幀も潔い。登場人物欄に『禁忌』と同じビーグラー弁護士の名を見つけ一瞬ニヤつくも、カミュが『シジフォスの神話』冒頭に掲げた自死が議題ならば身構えざるをえない。78歳のゲルトナーは3年前に妻を亡くした。生きがいを見出せず、薬剤を用いた自死幇助を求める。まったき健康体である彼の意志を尊重すべきか? 死とは誰のものか? そして命は? 付録として自死に関する論考3つ。どこまでも読み手に考えさせる構成になっている。毒毒度:5 おあと5435冊
Millet.K
2024/02/08 16:19

(memo)“真に重要な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ。人生が生きるに値するか否かを判断する、これが哲学の根本問題に答えることなのである”(新潮文庫版『シーシュポスの神話』より不条理と自殺 P11)そういえばシーラッハ『珈琲と煙草』にはカミュの項があった。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/21(4392日経過)
記録初日
2004/04/04(7300日経過)
読んだ本
3491冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
1191127ページ(1日平均163ページ)
感想・レビュー
3039件(投稿率87.1%)
本棚
20棚
自己紹介

海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」

三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。

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