■毒書は80年代回帰/オキ・シロー/森瑤子/ダイキリ/ヘミングウェイ/午後の死■仙台遠征を取りやめフェリーで西の旅。前日大雨で観光は不成立。様式美を追求したハンティングブーツ+レーシング傘イイ仕事っぷり■明石海峡大橋通過■2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:3907ページ ナイス数:1171ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2025/1
キムチさんおはようございます。前世紀〈サイコ百人斬り〉と称してフィクションノンフィクション問わず読み漁った時期がありまして割りと読み慣れているはずなんですが、何か異質な疲弊を体験しましたね。
引用はかなり省略しました。まずフライパンに缶詰を2つ開けました。ポークと豆の缶詰、次にスパゲッティの缶詰です。温めつつよく混ぜて煮込み半分を皿に。その熱々の一皿めを食べる前にちょこっとトマト・ケチャップかけてます。二皿めにはかけてないようです。銘柄は書かれてませんがアメリカでトマト・ケチャップといえばハインツですね。
“ファビアンは濃いめに淹れたコーヒーをカップに注いだ。バトンルージュに住むお母さんから定期的に届くというチコリブレンドのコーヒーのスモーキーな香りが広がった”(P32)ゴス系ファッションモデルと見まごう風貌。ファビアンは、3人いる法医学調査官の中で抜きん出て優秀だが、必要のない手伝いを申し出ている。スカーペッタの領分に土足で踏み込もうとしている…
“手にしたグランクリュのワインに視線を戻す”(P214)“気取らないビストロタンブラーにワインを注ぐ。ほのかに柑橘の香りがする爽やかでクリアな味わいが、前菜の生ガキと完璧なハーモニーを” “次にテーブルに出されたのはリヨンの名物料理、カワカマスのクネルのザリガニソース添えだ。それをいただきながら、私たちはホワイトバーガンディーの複雑な味わいについて科学的な考察を”(P215)インターポールにて事務総長ガブリエッラとランチを共にしたことを思い出す。あの時お土産にもらったワイン…
“他人の82歳の生涯を生きるということは、本当にくたびれることでした。終り近い頃に、ゴヤの死のところを書きおえて書斎を出て来て、家人に、ゴヤ死んだぞ、と告げたとき泪がワーッと出た。ゴヤに死なれた当座は、本当に空虚で困りました” (なぜゴヤか? P42)
■ゴヤ1 スペイン・光と影(集英社文庫)https://bookmeter.com/books/1210342 ■ゴヤ2 マドリード・砂漠と緑 https://bookmeter.com/books/1243808 ■ゴヤ3 巨人の影に https://bookmeter.com/books/2324708 ■ゴヤ4 運命・黒い絵 https://bookmeter.com/books/2576183
■コリン・ウィルソン『現代殺人の解剖』第6章 殺人とロマンティシズムより抜粋。 “私たちの社会がじょじょに進化するにつれて、次第に多くの知的な個人は、欲求不満と犯行というこの立場に置かれることになる”(P182)“すなわち、自分が取るに足らぬ人物であるという感じを素直に受け容れるには知的すぎるが、さりとて、人に認められる自尊レヴェルで自己主張をするには知力もしくは肝っ玉が足りぬという「どっちつかずの」人たちの数が次第に増えつつあるのだ”(P183)
“ぽってりとしたラビオリを見つめた” “じつは怖かった。食料品を買って手打ちパスタをこしらえ、退職後に年金をもらえるまともな仕事に就き、言われなくてもちゃんと水分を摂る男とつきあったことがない。いままでつきあった相手は、浮気者か嘘つきかくそ野郎か、つねに金欠で”(P79)“だれに作り方を教わったの?” “親父だ。うちの家族の男はみんな料理をする”(P80)“失敗したパンケーキを食うやつが必要じゃないのか?”(P81)フェイスが付き合っているのはFBI捜査官。手料理を持参してくるような男…
“銃は持ってる?” “臨戦態勢よ” “わたしはリボルバー” “いまもクラウン・ローヤルの袋に入れてるの?”(P567)“店名はイベリア半島の自治州ではなく、フラナリー・オコナーの農場の名前にちなんでつけられたそうだ”(P575)囮捜査の舞台〈アンダルシア・バー&グリル〉へ。ウィルは整形外科医、ジェレミーはその息子に扮して乗り込む。アマンダ、イヴリン、ケイト・マーフィが店内で監視。アマンダの銃が紫色のベルベットの袋に入っているのはお約束らしい。P631の“クラウン・ロイヤル” 表記よりローヤルの方が好み。
“最後の見せ場がきて雨にうたれた砂場に、コルドベスとイムプルシーボが残された”(P106)1964年5月サン・イシドロの祝祭日における正闘牛士進級披露闘牛のこの後の場面描写に息をのむ。余裕あるパセの間ずっと、闘牛士の視線は観客に向けられた。牡牛はその名の通り、イムプルシーボ=直情的でその勇猛さには気品があった。だが一瞬にして牡牛は狡猾な動きで闘牛士の身体をすくい上げる。それだけでない、遠くではなく自分の足元にゆっくりと落とし、大腿部へ二撃目を沈ませ…うぉう・・・
“三人目の委員は、ひと昔前のスター闘牛士、ミゲール・マテオ・ミゲリン” “フランシスコ・ロージ監督の名作『真実の瞬間』で主役の闘牛士を見事に演じた男”(P129)1968年、闘牛場使用料値上げにともない、興行トラスト側は、入場料値上げおよび闘牛士報酬の一律値下げを断行。四大興行主は、不公平の是正と身分の安定のためと称し、闘牛士五人委員会を結成させる。真の狙いはコルドベス人気削減。委員の一人で元スター闘牛士は背広姿で飛び入りしコルドベスの牛を横取りしたが、トラスト傘下ゆえこの暴挙は罰金だけで許された
海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」
三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。
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あちらのほうが過激なぶん、好みではあるんだ。もっといえば、ランズデールのハップ&レナードが自分規格コージー
ハップ&レナードは笑えて泣けるところが好き。いいよね。