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2024年6月の読書メーターまとめ

Millet.K
読んだ本
11
読んだページ
3273ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1056ナイス

2024年6月に読んだ本
11

2024年6月のお気に入られ登録
1

  • ギンテマリン

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Millet.K
“だって、いいこと、私たちはお互い千冊以上の推理小説を読んできたんじゃない?”(極悪と老嬢 P32)ヒッチコック劇場に関わった作家とのことで、納得の親しみやすさ読みやすさ。既毒「マニング氏の金の木」~ジュブナイル「三匹の盲ネズミの謎」まで十篇いずれも愉しめた。奥様は名探偵「住所変更」はある決定的な理由からシリーズ化できないのホント惜しいよ。老姉妹が大活躍する引用作は、このまま冒険の続きが読みたくなる。意外にも伯母より甥が名探偵「消えた乗客」。完璧な復讐劇「非情な男」も大好物。毒毒度:3 おあと5365冊
Millet.K
2024/06/23 18:20

“太った友人オリヴァー・デイスは、これで3個目になる朝食の卵から顔を上げた”(天からの一撃P79)“卵を片づけて、トーストの最後の1枚に取りかかった”(P80)“素晴らしいコックを雇っているな、アルバート”“しばらく君とともにここに滞在しようと思う。コーンがどうしたって?”(P81)ドクター・クレインと旅行家兼作家オリヴァー・デイスが、とあるパーティーに出席することに。ドクターによれば、コーン教授によって原始黒魔術が披露される可能性があるという。嵐の夜、轟く雷鳴…はたして?

Millet.K
2024/06/23 18:32

“君が六月のさなかにピクニックに出かけたと想像してみたまえ。献立はソーセージ・パティ、焼きマシュマロ、アーティチョーク・ハート、マスタード・ピクルスにプレーンのホイップ添えだ。君がこの謎を解くことができれば”(三匹の盲ネズミの謎 P327)幽霊城に招かれたアダムズ父子は依頼主の暴君ぶりに振り回される。父が探偵、息子アンディーは切手蒐集家というこのコンビ、もっと読みたいな。

が「ナイス!」と言っています。

2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

Millet.K

■図書館長が雲上へ異動したことをご報告します。5月22日に悪性腫瘍が見つかり、29日受診から帰宅途中に旅立ちました。荼毘に付す際に本名で微笑みを誘い、骨格が立派すぎて通常の猫用サイズに収まらずと、最後まで個性を貫きました■2024年3月撮影■2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4256ページ ナイス数:1311ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/5

■図書館長が雲上へ異動したことをご報告します。5月22日に悪性腫瘍が見つかり、29日受診から帰宅途中に旅立ちました。荼毘に付す際に本名で微笑みを誘い、骨格が立派すぎて通常の猫用サイズに収まらずと、最後まで個性を貫きました■2024年3月撮影■2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4256ページ ナイス数:1311ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2024/5
みみみ
2024/06/09 09:15

図書館長,Milletさんに会えて幸せだったよね.

Millet.K
2024/06/09 10:58

みみみさん、ありがとう。そう思ってくれてたら嬉しいな。最後の朝も図書館に出勤し『かわいい』をまっとうしました。

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2024年6月の感想・レビュー一覧
9

Millet.K
ネタバレ“どうやらあなたは、考古学者とあまりつきあいがないようですね”(P123)引用そこ?!と誰かつっこんでくれ笑 パリ→ロンドンの機内で殺人事件が発生。実際に21人乗り旅客機が就航した1935年発表作だ。『完全攻略』での評価は高くはないが読んで損なし=★3ツ。『予告殺人』と同型、この人じゃなければいいがと思わせる犯人像。ロマンスを正すポアロ。ハヤカワ版の邦題◎。読み始めて十年、クリスティーは読むほどに面白い。最近2巡目を公言しているが実は戯曲とノンシリーズに未毒アリと白状しておく。毒毒度:3 おあと5362冊
が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
ネタバレ“フィクションにはもう興味を失った”“現実の人生がすでに充分おそろしいのだから”(P16)たしかに野心作かもしれない。毒者はぶ厚さにまず慄く。出版社からはこれが改訂第二版と告げられる。なぬ!? 作者が事件に関与ってどゆこと?! あまりに人間臭い登場人物たち。下種クズ愚図いけず…齟齬は通常運転。騙されるなノンフィクションだって創られる。ゾーイの秘密は想定内。かのルームメイトへの追加取材をしていない件は疑問に思ってた。FBの投稿を遡り検証し続ける執念深さよのう。母親のエピも怖ぇえ。毒毒度:4 おあと5364冊
が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“だって、いいこと、私たちはお互い千冊以上の推理小説を読んできたんじゃない?”(極悪と老嬢 P32)ヒッチコック劇場に関わった作家とのことで、納得の親しみやすさ読みやすさ。既毒「マニング氏の金の木」~ジュブナイル「三匹の盲ネズミの謎」まで十篇いずれも愉しめた。奥様は名探偵「住所変更」はある決定的な理由からシリーズ化できないのホント惜しいよ。老姉妹が大活躍する引用作は、このまま冒険の続きが読みたくなる。意外にも伯母より甥が名探偵「消えた乗客」。完璧な復讐劇「非情な男」も大好物。毒毒度:3 おあと5365冊
Millet.K
2024/06/23 18:20

“太った友人オリヴァー・デイスは、これで3個目になる朝食の卵から顔を上げた”(天からの一撃P79)“卵を片づけて、トーストの最後の1枚に取りかかった”(P80)“素晴らしいコックを雇っているな、アルバート”“しばらく君とともにここに滞在しようと思う。コーンがどうしたって?”(P81)ドクター・クレインと旅行家兼作家オリヴァー・デイスが、とあるパーティーに出席することに。ドクターによれば、コーン教授によって原始黒魔術が披露される可能性があるという。嵐の夜、轟く雷鳴…はたして?

Millet.K
2024/06/23 18:32

“君が六月のさなかにピクニックに出かけたと想像してみたまえ。献立はソーセージ・パティ、焼きマシュマロ、アーティチョーク・ハート、マスタード・ピクルスにプレーンのホイップ添えだ。君がこの謎を解くことができれば”(三匹の盲ネズミの謎 P327)幽霊城に招かれたアダムズ父子は依頼主の暴君ぶりに振り回される。父が探偵、息子アンディーは切手蒐集家というこのコンビ、もっと読みたいな。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“さあ、いよいよ何か引用句を持ち出すんだな”(喪失 P55)実家で拾う。クリスティ『五匹の小豚』再毒の流れで読み返したくなった作品集。共通点を問われると正直困ってしまうが、若さゆえの残酷さ青さだろうか? 表題作の語り手は、恋愛対象となるべき美少女そっちのけで、年嵩の達夫と〈不誠実さ〉を競いあう。「封印は花やかに」はW語り手。純粋と誤解され苛立ち、理解されて苛立つ。年長者から寛大さ優しさを見せられなお苛立つ。初毒時もちろん十代。引用癖は本作と『ドリアン・グレイ』に培われたようだ。毒毒度:4 おあと5366冊
Millet.K
2024/06/21 17:07

“私は気がつくとメロンを食べ終わっていたが、何か余り味を感じなかったように思った。そして私は、私が誰よりも早く食べ終わったことに気づくと、私の神経のどこかが苛立ってくるのを感じた。そして手に残るちょっとネバネバする感じ”(喪失 P52)“彼の細い白い見事な右手が静かに弄んでいるメロンを見て、突然、或る既に組上げられかけている凝った計画に気づいたのだから。私の不誠実さや虚栄や残酷さを巧く操れば確かに完成する筋書”(P53)どこまで相手を追い詰めるか。共犯者の微笑みを交わす達夫と私…

Millet.K
2024/06/21 17:17

“私は、私の叔母の一人との初恋に敗れて一生独身を続けた驚くべき男の話を思い出した。そしてそれを聞いた時の私の、ちょっと当惑したそして強烈な感動…”(喪失 P87)19歳でのデビュー作「蝶をちぎった男の話」20歳での表題作(第三回中央公論新人賞)21歳で一旦筆を絶つ「封印は花やかに」を収録。富裕らしい一族、美貌の親族、広い庭のある邸など語り手を取り巻く環境が似ている。引用箇所はまさに「蝶をちぎった男の話」の概要だ。

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Millet.K
“じゃあきみは、怪奇幻想というものを愛しているんだね”(死者の怪談 P43)英ヴィクトリア朝の聖夜怪談13篇。冒頭にディケンズの聖夜随想。おや?この書き手幽霊か。引用作は表題ほぼネタバレも雰囲気◎。呪われた家系、憑かれた邸…なかなかに暗鬱な作品揃い。唯一新訳を既毒&希望ある結末なのがリデル夫人「胡桃邸の幽霊」。続く「メルローズ・スクエア2番地」の語り手がミス・メアリ・リデルなのが個人的には無駄に気になり杉w「残酷な冗談」「本物と偽物」は展開が似ており、発表年順の配置が残念かも。毒毒度:4 おあと5367冊
Millet.K
2024/06/18 16:21

“多くは登山客や観光馬車の馭者や登山案内人などだ。そうした人々に混じって兄も席を見つけて坐り、ほかの客たちと同様に、椀入りのスープや牛肉の皿盛りや卓上瓶入りの地元産ワインや玉蜀黍製のパンなどでもてなされた。そうしているところへ大きなセントバーナード犬が近づいてきて、兄の腕に鼻先を載せたりする。やがてイタリアから来た二人の若者と会話を”(P72)全体に〈料理で読む〉チャンスは多くはない。アメリア・B・エドワーズ「わが兄の幽霊譚」は山岳怪談。オルゴールの音色は虫の知らせ。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“ぼくらがどこからきたか、それは金や銀より、もちろん宝石よりもだいじだ” 戦争がやって来た。図書館は爆撃を受け本はみな粉々になってしまった。たった一冊、少年の父が借り出していた本が残る。父は少年に、自分たちの歴史が記されたこの本が何よりも大事なのだと伝える。敵は家を焼いた。故郷を捨て去らねばならない。父のことばと一冊の本を少年は守り抜けるだろうか…まず装画が佳き。手法に派手さはないがユニーク。安野光雅のスケッチを思わせる山あいの村に、より一層親しみがわいた。絵本は心を鎮める。毒毒度:-5 おあと5368冊
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Millet.K
“それは私と同じ、1964年製だった”(序にかえて)2003年刊行。初毒の折、70年代半ば当時の小学生が撮った写真集?! とオドロいた記憶が。再毒なのにWeb毒毒日記に記録ナシ…と思いきやあまりに古すぎ検索されずというw 閑話休題、著者は1994年に写真集『棄景ー廃墟への旅』で日本写真協会新人賞受賞。Wikiから除去されたが廃墟写真事件の原告でもあった。主題作風いずれにも共感。〈廃墟写真〉のパイオニア←と個人的に言い切りたいし、幼少期からブレずに自身のテーマを追求し続ける姿勢に敬意を払う。おあと5369冊
Millet.K
2024/06/15 12:56

自分が免許を取得するまでわが家にはクルマがなかった。そのせいなのか乗せてもらった記憶はかなり確かである。Sちゃん家のコンテッサで行くはずがなぜか酒屋のミゼット(走行中の足下に地面が見えた)で送り届けられたお花見とか、習字に通うたび大人二人と子ども三人乗ってったクーペ(マツダの名作)、坂道を登れない従姉の初代キャロル、スプリングがはみ出た叔母のヒルマンとか、懐かしモードに入ってしまうのだ。

Millet.K
2024/06/15 13:01

図書館長を見送った翌週、15年乗った愛車はじめての故障。前回からディーラー車検をやめ専門店に切り替え済みだったのが幸いし、搬送即日修理完了。部品が何でも揃う専門店ありがたや~まだまだ大事に乗り続けたいのだ。

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“いいや。お前の気持ちはお見通しだ”(電書P353)心と膝に痛みを抱えるエリオット。元FBIで大学講師、愛車はニッサン350Z。学生の失踪事件を機にかつての恋人と再会する…ジョシュ・ラニヨン5作目。ここまでの経緯は、天邪鬼には珍しく国内人気本レビュをUP→猫に小判的コイン期限間近→読み友さん推薦M/Mロマンス挑戦→門野葉一の画にどハマリ→本気の本屋大賞予想→まんまとコイン増量…本作でも安定の「意地っ張りで言葉足らず」を堪能。門野葉一の画ではないほうのシリーズを選んだ理由が自分でもわからん。おあと5370冊
Millet.K
2024/06/09 11:17

“マスカルポーネチーズだよ。それでリガトーニにかけるマッシュルームクリームを作る”(電書P48)“ローランドは、クレミニマッキュルームとボタンマッシュルーム、シイタケを鍋に放り込み、エシャロットとニンニクを加えた。乳白色のガラス製ソルト・ペッパーミルに手をのばす” (P53)週に一度、父ローランドのバンガローでディナーをともにする。料理好きなところは父から受け継いだが、容姿はあまり似ていない。エリオットは母親似で、背が高く細身、黒髪と灰色の目。

Millet.K
2024/06/09 11:17

“オランディーソースに使う卵の黄身をダブルボイラーに入れてかき混ぜた。土曜のゆったりとした時間は、彼のお気に入りだった。焼けたハムと抽出されたコーヒーの匂い、木々の間の散策、そしてキッチンにさしこんでキャビネットを照らしているおだやかな陽光の輝き”(電書P128)毎週末のお楽しみスモークハムのエッグベネディクトを作ろうとしていると、近所の住人スティーヴンが押しかけてくる。犯罪ノンフィクションライターとしての勘が働いたらしい。ストーカーっぽいご近所さん。他の作品にもこんなキャラがいたような…

が「ナイス!」と言っています。
Millet.K
“ジャンル横断の傑作というのはあるものだが、本書はあまりにも贅沢である”(荒野のホームズ P294)『暁の死線』レビュ43冊目?とテケトーに書いた件を反省、確認することに。数え間違えたようで正しくは45冊目だった危ない危ない。2017年6月の初毒時既毒31冊だから、進捗年平均2冊というところか。そういえば『殺人交叉点』の翻訳読み比べもしたなあ。書影、あらすじ、鑑賞術、関連書、訳者+出版社情報という設計はホントありがたい。百冊コンプリートを目指さぬ天邪鬼は、今後もゆるーく収穫の参考にしたい。おあと5372冊
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/21(4638日経過)
記録初日
2004/04/04(7546日経過)
読んだ本
3593冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
1222862ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
3141件(投稿率87.4%)
本棚
20棚
自己紹介

海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」

三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。

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