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2023年12月の読書メーターまとめ

TheWho
読んだ本
8
読んだページ
3757ページ
感想・レビュー
8
ナイス
125ナイス

2023年12月に読んだ本
8

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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時は、7世紀後半から8世紀初頭の飛鳥時代から奈良時代に権謀術数で藤原氏に繁栄を齎した異彩の政治家である藤原不比等の一代記。中臣鎌足の次男であり、壬申の乱で天智系と見られ不遇の時代から草壁親王の舎人を皮切りに持統、文武、天明、元正まで、5代に渡り裏のフイクサーとして後の藤原氏の繁栄を齎す。そして記紀神話の捏造で、万世一系の天皇家の権威と外戚としての藤原氏の地位を築く驚愕な内容だった。面白い古代史絵巻だったが、保守派の方々には、論争を招く作品です。
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1382ページ ナイス数:111ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203846/summary/monthly/2023/11

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2023年12月の感想・レビュー一覧
8

TheWho
再読。最終巻に入り物語は、九戸政実は、南部家当主の信直の戦いから豊臣秀吉への戦いを見据え無謀とも思える戦略で、豊臣軍10万を僅か5千人で、迎え撃つこととなる。そして、政実の策略や合戦シーンで心沸き起こる躍動感を感じながら滅びの美学とも云える物悲しい描写に心を打った。また、秀吉の大規模戦では、島津家の九州征伐や北条征伐に比する戦でありながら、歴史の秘話としか語られない、この九戸政実の乱の全貌を明らかにした著者の心意気に胸が一杯になった作品です。
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再読。前巻に南部家当主晴正の死から、当主を継いだ南部晴継が北信愛に暗殺されて、本巻では、後継者問題から始まる。九戸政実は、弟の実親を当主に押すが、信愛らの謀略により敵対する石川信直に当主を奪われる事になり、九戸党と宗家南部家の確執が増大するが、政実は、南に覇権を求め葛西氏との抗争そ画策する。しかし織田信長の謀殺 から豊臣政権の覇権拡充により、奥州諸国でも混乱が生づる中で、政実は伊達政宗と歩調を合わせ秀吉に贖う道を進んで行く。次巻の展開が楽しみです。
kanki
2023/12/29 20:17

面白そうですね。読んでみます♪

TheWho
2023/12/29 23:53

Kankiさん 面白いですよ。是非!

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再読。時は戦国時代奥州南部氏の支流である九戸氏の当主で、後に秀吉に相対し「九戸政実の乱」を引き起こした「北の鬼」と称された九戸政実の3巻の奥州戦国絵巻。戦国時代現在の青森県と岩手県北部に君臨する甲斐源氏の名門南部氏は、暗君南部晴政の代で弱体し東から安東愛季、北から大浦為信から狙われ、その上南部家の内紛で疲弊していく中で、九戸党を率いる九戸政実の戦神と云える活躍と謀略を駆使し、宗家に揺さぶりを掛ける。本巻で当主晴政の死で終わるが、次巻の展開が楽しみです。
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世は戦国末期、九州豊後国(大分県)を拠点にし一時期九州の覇者として名を馳せた鎌倉時代からの名門守護大名である大友義鎮こと大友宗麟の一代記。大友宗麟は、前読の白石一郎「火炎城」では、異色で怪物的な大名として描かれていあたが、本作では、繊細で、かつ深謀遠慮な武将としての宗麟が、際立っていた。そしてな南蛮貿易推進の道筋でキリシタン信仰との兼ね合いや、領国経営での葛藤等戦国末期の戦国大名の苦悩が印象的であった。ともあれ九州の戦国大名の栄華と衰退を描いた面白い一冊です。
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憲政、政治、皇室等を専門にする論客で、YouTubeでも独自の言論を発信している歴史家の著者が、神代から平安時代迄を語る日本古代史読本。本著は、歴史の変遷を皇位継承の観点から、グローバリストから特に批判を浴びせられる先例を重んじる日本の根底にある保守(伝統)が皇室にあるとの哲学を感じられた。そして飛鳥末期から奈良時代を先例破りの時代で、その後の平安時代にぶり返しがあったと言及している。前読の藤原不比等を題材にした「比ぶ者なき」に照らし合わせても興味深い一冊です。
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戦国期の下剋上を体現する梟雄の斎藤道三の孫である斎藤龍興の生涯を語る戦国絵巻。美濃斎藤家滅亡による三代目の愚かな主君と云うレッテルが、一般的だが、美濃陥落後に斎藤龍興が戦った幾多の戦に対して、徐々に名将としての萌芽を開かせつつ展開する一種の戦国成長群像としての一面がある物語だった。特に伝説的な名軍師と云われる竹中重治との掛け合いが、両名の戦国期の立ち位置として心に残る。戦国期の敗者に焦点を当てた一冊です。
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前読の「比ぶ者なき 」の続編で、藤原氏の興隆の礎を築いた藤原不比等の死後に息子の藤原四兄弟と長屋王との政争の顛末を描いた古代史絵巻。藤原不比等の死後に天武天皇の孫の長屋王は、左大臣になり政権の中枢に食い込む。それに対して藤原四兄弟は、妹の光明子を聖武天皇の皇后して、天皇家の外戚の地位を子々孫々まで引き継がせる不比等の野望を着実にする。物語は、政敵長屋王と四兄弟の不和等や橘諸兄登場が織り込まれ陰謀長屋王の変に行きつく。次は藤原仲麻呂の乱への続編が望まれる。
TheWho
2023/12/07 00:22

しかし、藤原四兄弟の長男で、不比等を体現する武智麻呂の南家は、その後藤原仲麻呂の乱で衰退するが、ハブにされた次男の藤原房前の北家は、後に摂関家となり繁栄する事は、歴史の不条理のなせる業か・・・・

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時は、7世紀後半から8世紀初頭の飛鳥時代から奈良時代に権謀術数で藤原氏に繁栄を齎した異彩の政治家である藤原不比等の一代記。中臣鎌足の次男であり、壬申の乱で天智系と見られ不遇の時代から草壁親王の舎人を皮切りに持統、文武、天明、元正まで、5代に渡り裏のフイクサーとして後の藤原氏の繁栄を齎す。そして記紀神話の捏造で、万世一系の天皇家の権威と外戚としての藤原氏の地位を築く驚愕な内容だった。面白い古代史絵巻だったが、保守派の方々には、論争を招く作品です。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/30(4570日経過)
記録初日
2012/01/01(4659日経過)
読んだ本
1318冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
461678ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
1222件(投稿率92.7%)
本棚
8棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
自己紹介

子供の頃に見たNHKの番組「未来への遺産」やシュリーマンの「古代への情熱」に触発を受けて、小学校の卒業文集には、将来考古学者になると書いたにも関わらず、考古学とは無縁な人生を歩んでいます。

今は、本の中で歴史を味わい、旅行で現地へ行き似非考古学者の気分に浸る事が無情の楽しみなっています。

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