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2024年2月の読書メーターまとめ

TheWho
読んだ本
6
読んだページ
1964ページ
感想・レビュー
6
ナイス
87ナイス

2024年2月に読んだ本
6

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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大河ドラマ「光る君へ」が切っ掛けに本棚から手に取った10年振りの再読本。枕草子の作者「清少納言」の視点で描く、政争渦巻く陰湿な時代ながらも雅で華やかな世界が満ち溢れる平安絵巻で、正に清少納言が主人公の「光る君へ」と思わせる作品。初読当時は、藤原氏の系譜に無頓着で、政争のあらましを理解せずに読み進めていたと記憶するが、今回藤原氏の系譜や登場する貴族の系譜からも読み解け、より本著を楽しめたと感じた。中宮定子を中心に中関白家の栄光と没落を描く現代の枕草子とも云える一冊です。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

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年が明けて仕事が忙しくなったせいか中々読書が進まない1月だった。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1230ページ ナイス数:97ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203846/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
6

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大河ドラマ「光る君へ」が切っ掛けに本棚から手に取った10年振りの再読本。枕草子の作者「清少納言」の視点で描く、政争渦巻く陰湿な時代ながらも雅で華やかな世界が満ち溢れる平安絵巻で、正に清少納言が主人公の「光る君へ」と思わせる作品。初読当時は、藤原氏の系譜に無頓着で、政争のあらましを理解せずに読み進めていたと記憶するが、今回藤原氏の系譜や登場する貴族の系譜からも読み解け、より本著を楽しめたと感じた。中宮定子を中心に中関白家の栄光と没落を描く現代の枕草子とも云える一冊です。
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藤原摂関政治の栄華を極めた藤原道長の一代記で、大河ドラマ「光る君へ」の副読本とも云える平安絵巻。大河ドラマが、紫式部の視点で描かれているのとは違い本著は、道長の視点で、当時の朝廷の外戚政治と藤原氏の姻戚関係の渦中で苦悩する道長を克明に描かれている。そして登場は少ししかないが、紫式部の政的視点と感覚が、大河ドラマの立ち位置と比較するのも一興とも思えた。ともかく大河ドラマ「光る君へ」を楽しむ為の一助となる一冊です。
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民俗学助教授・小余綾俊輔の講義シリーズ第3弾。今回のテーマは、天孫降臨の際に邇邇芸命を道案内した猿田彦命の実像に迫りながら万世一系の天皇家の皇統に迄踏み込む作品。冒頭から猿と十二支の申から庚申の由来、そして猿絡みで猿田彦命に行きつきながら神功皇后と応神天皇誕生の矛盾を皇統の変節があったと結びつける驚愕な説に展開していく。そういえば前作の「采女の怨霊」でも壬申の乱の結果で、皇統の断絶があったと結論づけていた。ともあれ神代から古代迄繋がる興味深い歴史ミステリーです。
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日本文学史上燦然と輝き、かつ世界に誇れる名作「源氏物語」の成立と平安時代の時代背景を絡ませた正に大河ドラマ「光る君へ」の副読本とも云える源氏物語読本。時に摂関政治の全盛期にありながら何故主人公が光源氏なのか?それは、藤原摂関家が興隆と共に臣籍降下した「源氏」の没落の悲劇があり、その恨みが源氏物語が大ブレイクした要因でないかと著者は類推する。確かに紫式部が縁を持った源倫子やその女御達は全て源氏一族であり、彼女らが源氏物語の最初の読者であった事は否めない。大河をより理解する一助になる1冊です。
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再読本。今回大河ドラマ「光る君へ」と同時代の本書を約7年振りに読み返してみた。本書の主人公「藤原隆家」は、藤原北家の嫡流の藤原道隆(中関白家)の次男で、姉には、清少納言が仕えた一条天皇の中宮定子がいる貴公子だったが、父道隆の死去後に兄伊周が叔父道長との政争に負け中関白家は衰退していく。隆家は、その政争に背を向け貴公子でありながら国難の刀伊の入寇に対峙する活躍を描く。大河ドラマ「では、この事件を何処まで描くか不明だが、陰謀と絢爛の平安中期ながら熱き戦いのドラマに圧倒される1冊です。
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下巻に入り女帝・持統天皇は孫の軽皇子の立太子の思惑が不比等と一致し文武天皇への譲位に成功する。不比等は娘の宮子を文武天皇に嫁がせ首皇子(後の聖武天皇)の誕生をみるが、持統院、文武天皇の崩御で、首皇子の生母・阿陪皇女を元明天皇として中継ぎ即位させることとなる。そして不比等が絡む重要人物として伝説の才女と云われる県犬養橘三千代が登場し不比等と三千代の暗躍が、後々藤原氏の外戚政策に繋がり、日本史上類をみない藤原摂関家の繁栄と陰謀の礎を描き切ったお勧めの作品です。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/30(4570日経過)
記録初日
2012/01/01(4659日経過)
読んだ本
1318冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
461678ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
1222件(投稿率92.7%)
本棚
8棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
自己紹介

子供の頃に見たNHKの番組「未来への遺産」やシュリーマンの「古代への情熱」に触発を受けて、小学校の卒業文集には、将来考古学者になると書いたにも関わらず、考古学とは無縁な人生を歩んでいます。

今は、本の中で歴史を味わい、旅行で現地へ行き似非考古学者の気分に浸る事が無情の楽しみなっています。

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