ストーリーもテーマも時代性があって面白いのはさすがなんだけど、犯人が割と予測がつきやすいところがちょっと…。SNSってちょっとした悪意が向けられただけでも、それが誰かがわかってても怖〜いのに、不特定多数にやられたら、生活もメンタルも容易に崩壊するなあ。匿名ってのは言いたい放題になりがちだし、ホントSNS使ってる人間って絡新婦みたいなところがあるから怖いよう。

このミス受賞なのはよーくわかる一冊。腐った人間はどこにでもいるし、流されていく人もいっぱい。でも底に覚悟があるかないかで、パワーは変わるもんだ。ライトノベルのような雰囲気を持ちつつ、ミステリーでもサスペンスでもある感じ。次作楽しみにしたいなー。

ストーリーもテーマも時代性があって面白いのはさすがなんだけど、犯人が割と予測がつきやすいところがちょっと…。SNSってちょっとした悪意が向けられただけでも、それが誰かがわかってても怖〜いのに、不特定多数にやられたら、生活もメンタルも容易に崩壊するなあ。匿名ってのは言いたい放題になりがちだし、ホントSNS使ってる人間って絡新婦みたいなところがあるから怖いよう。

うーん、子供をこんなふうにしちゃう親っているんだろうなあ…。そしてこんな思いをする子供たちも。Jだってある意味そうなのかも（あれは明確に犯罪だけどね）。あー子供自身もつらくて、いろんな意味を知るタイミングもあって、大きくなっても自分の中にそれは残ってしまい、自身そのものを不特定多数の前に晒す仕事ってのは、自分のどこかが擦り減ったり、壊死したりしまうのか…。明確な自我のないタイミングでのこういう経験はどんな子供でもしてもらいたくないなあ。

同じ年なので、わりと読んでしまう井上荒野さん、何でもなさそうなことに必要以上に意味を持たせるというか、意味を持たせてしまう人たちを描いてる。父親と瀬戸内寂聴のせい？で性的なことに特化してしまうケースもままあるけども。。ざわざわさせる表現力はすごいのだけど、人の気持ち悪いところ恐ろしいところを出しすぎてて頻繁には読めない…。短編なので気持ち悪い人のバリエーションありすぎで、知り合いにはなりたくない人たちがてんこもり。

死闘ですよね、、不破検事はスーパーマンじゃないんだから、臓器まで負傷して意識不明だった人がいくらなんでもあんなこと無理でしょう…。中山先生ってリアリティがあるんだかないんだかわからないまま勢いと力技で読ませちゃうパターン多いなあ。。ロスジェネ世代の鬱屈した意識や、家庭内のハラスメント（と言うのがいいのか…）やら、人間ってホントーに怖い。